スポーツカーの定義

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スポーツカーは速く、美しくなければならない。

レースを始める前はスタイリングや内装、排気音に加速感、
コーナリングの安定感などにスポーツカーの魅力を感じた。
車を洗う度にボディの形の美しさにほれぼれしたものだった。

初めて348チャレンジでレースを始めてからは車をコントロールする楽しさを覚えた。
筑波の最終コーナー出口で外に膨らんでいこうとするフロントを
アクセルコントロールでテールを滑らせながら内側に向け、
縁石ぎりぎりのラインをトレースしていく。

第1ヘアピンではフルブレーキングの後、ゆっくりブレーキペダルから足を離し、
ノーズをダイブさせたままインべたでコーナーをクリヤする。

車の挙動をコントロールできた時の楽しさを覚えると、
スポーツカーは何倍も楽しくなった。

348のパワーは300馬力。
16年前の話だ。

今は458が570馬力、599にいたっては620馬力を誇る。
当時の348とは比べものにならない程、速く、電子制御システムにより
安全になってはいるが、限界が高いだけに348のように簡単には
ドライバーが車をコントロールすることは出来ない。
タイヤが滑り出すとコンピューターが自動的にコントロールしてくれる
ようになった。
その性能の高さゆえ、公道で車をすべらせながら
コーナーをクリヤすることはほとんど不可能だろう。

308となると簡単にアクセルワークでフロントをタックインさせることが出来る。
立ち上がり加速は458や599とは比べものにはならないが、
気持ちよいサウンドとともにスポーツカーらしい走りをする。

低速コーナーや高速コーナーをドライバーがコントロールしながら
走らせる楽しみは格別で、まさにスポーツカーを操っているという
醍醐味がある。
それに美しいボディラインとスポーティなコックピット、
極めつけにあのフェラーリ独特なサウンドが
ついてくるのだからたまらない。

570馬力や620馬力のスーパースポーツでは気軽にそんな運転を
するのは難しく、本気でとばすとなるとかなりの疲労をともなう。

この20年ほどでFerrari のエンジンパワーは2倍に跳ね上がった。
同じ様にドライバーの身体能力も2倍に跳ね上がれば問題はないのだろうが、
そんなことはありえない。

アンダーパワーでもいいから、軽く、小さなサイズで運転して楽しい
スポーツカーという意味で308は私の中でのBest Buy!!なのだ。

  by cavallino-cars | 2011-02-04 13:35 | Comments(0)

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