Dino gt4 series1


リヤのテールライトをボディから取り外し、ばらしている所を見ていたら
一体型と思っていたものが実は246Dinoの黄色と赤のテールライトを組み込んでいることがわかった。
Dinoのエンブレムがつくこのシリーズ1のgt4は
76年からはマイナーチェンジが施され
正式にFerrari としてマラネロから出荷されるようになる。
しかしながらDino としてデビュウした頃の方が手作りのよさが随所にみられる。
Ferrari の称号を与えられて変更になったところは



さらにフェラーリ伝統のアルミの格子のグリルがつけられた。


取り外してみると当時のイタリヤの職人が革を貼っている姿がみえるようです。



ドアパネルの照明も246と同じ角ばったプラスティック製のものがつく。

スモールライトをつけると中のバルブが点灯する。

下に見えるメッキのものがロックボタン。
初期型の方がヒューズボックスがグローブボックス内に納められているため
レッグスペースが広い。

後期型のロックはセンターのアルミのラインにつけられる。

Ferrari になってからはダッシュ中央下の膝の前にも
設けられるようになった。
シフトレバーの上に見えるのが吹き出し口。
ヒューズボードはグローブボックスから下に移されたため革で覆われたパネルが
助手席前に設けられた。
ダッシュに使用されている革はフェラーリになってからの方が上質のものを
使ってはいますが、エアコンの吹き出し口以外はDinoの頃の方がはるかに
コストがかかっているのがわかります。
より多くの資金をレースにつぎ込むために
生産台数に限りのある手作りのカロッツェリアから
コストを抑え、量産体制に移行し、
生産台数を増やさざるをえなかったのでしょう。

フロントグリルもスポットライトの美しさが強調された
初期型のものが美しい。

by cavallino-cars | 2011-01-08 19:59 | Comments(2)

手作りのころのモデルは細かいところまで見ていくと、1台1台違っているところがあったりしますね。以前、イギリスの手作り車で、トノカバーを作成するため3台集まってサイズを測ったら、3台とも微妙にサイズが違っていたということがありました。
コメントありがとうございます。
後期型のバンパーがついたシリーズ1もあるんですね。
知りませんでした。
246Dinoをレストアした時に右と左のフェンダーの出かたが
左右違っていたことがあり、それ以来、何台かみてみましたが
微妙に左右がちがっています。
そこがまたこの手の車の面白い
ところかもしれません。
手作り感いっぱいでモダンカーにはない魅力に
溢れていますよね。
機会がありましたら是非愛車の写真も送って下さい。