Dino308gt4 シリーズ1

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今回の出張のメインはこのgt4だ。
フェラーリの名前がつけられた後期のシリーズ2は何台も乗ったことがあるが
初期型のシリーズ1は初めて。

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まず簡単に見分けるにはフロントラジエターグリル。後期型がシルバーのフェラーリ伝統の
幅広のグリルに対し、初期型はその幅はラジエターの幅しかなく小さい。
そしてその両サイドにフォグライトがつく。

バンパーの上のパネルには跳ね馬ではなくDinoのバッジがつけられる。

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室内にも細かい違いがある。まずはドア内張りに張られたベロアには縦のステッチがなく、
そこに付けられた照明も角ばった246のものがつく。

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またダッシュの助手席側の小物入れのふたのセンターにもシルバーのラインは入らず、
その重量も格段に軽い。

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エンジンは後期はシングルデスビになるが初期型はツインデスビ。

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マニュアル関係も当然Ferrariの文字や跳ね馬はどこにも
見当たらない。
ちなみに左下の黄色い枠のものは当時の世界のFerrariディーラーの
住所と連絡先が書かれたもの。
マニュアルケースも布製のものではなく
茶色の革製のもので、表の右下に小さくDinoの文字が印字されたものだ。
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これは当時の保証書。1974年10月21日に登録された車だ。
車台番号は8888番。こちらでも8は縁起がいい数字らしく、
オーナーは自慢しきりだった。

エアコンの吹き出し口は後期型がダッシュボードのフロントウインドウよりと運転席と助手席のセンターのシフトレバーの前部にあるのに対し、ダッシュの上のみだ。

エアコンのスイッチレバーの表示も若干異なる。
もちろん後期型の方が完成度は高いが、
貴重性としては前期型の方が高い。
特にこれだけオリジナル度の高いものは珍しい。

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これは試乗を終えてオーナーの自宅のベランダから見たFreiburg市内の景色。
今は趣味の車を4台、それに足の車を1台所有。
以前は246のLタイプも所有していたという。

理解のある奥様がいて羨ましい限り。

  by cavallino-cars | 2010-10-10 18:42 | Comments(0)

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