308 Fibreglass

細いステアリング、すわり心地の良いシート、
すっきりしたメーター、そして独特のエンジン音。
今の車にはないものばかりだ。
最新の458や599も素晴らしいがここにはまた別の世界がある。
日本の夏は英国の夏とは比べようもなく暑い。
今の時期英国では夕方はセーターを着ないと寒いくらいだ。
そんな国から来たこの308のエアコンは優秀で今日のような暑さでも
風量をミニマムにしてもよく効く。
やせ我慢しながら汗をふきながら運転するなんてことはない。
こんな日でも横に彼女をのせても彼女のファンデーションが
崩れる心配は全くない。

こんなに水滴がつくほど冷えるのだ。

ステアリングを握り、感動し、愛され、大事にされて、今東京の道を走っている。
712台生産されたファイバーグラスの308で現存するのは半分くらいだろうか。
しかも右ハンドルの生産台数はわずか154台。
この車を運転していると古いものを大切にする英国人やヨーロッパの人の気持ちが理解できる。
フェラーリの歴史の一部を共有しているような高揚感がある。
出来ることならこのまま会社のガレージにしまっておきたい。
by cavallino-cars | 2010-08-31 18:49 | Comments(0)