理想の1台

どんな車でも1台あげるから何が良いと聞かれたら何を選ぶかと
よく聞かれる。

時代とともにそれは変わってきた。
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1990年の頃は間違いなくF40だった。
あの乾いた排気音、市販車ではありえない危険な加速。デザイン。
よく効くブレーキと夏でも車内を寒いほど冷やすエアコン。
ソリッドなハンドリング。
一時期は所有したこともあった。

ディトナはデザインや排気音は申し分ない。
どこまでも加速していくようなパワーも魅力的だが、
ブレーキがあまりに効かなく、普段乗るには重いハンドルも手伝って少しつらい。
275も同じだ。
乗るときはどうしても構えてしまう。
当然場所も限られる。

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246は乗っては非常に楽しく、デザインも大好きだ。
サイドのエアダクトは328と見比べると比べ物にならないほど
ラインが繊細で美しい。
最初は246gts、2台目は246gtを所有した。
2台とも新車のようにきれいにレストアして数年間所有した。

見ているだけで美しく、ガレージにあるだけでも満足できる車だった。
しかしプールと一緒で乗れる季節が限られる。

モダンフェラーリは速くなりすぎて、車を自由に振り回す楽しみが
公道では失われている。

発表される新車がどんどん大きくなる中
サイズがちょうど良く、荷物も十分に積め、
手足のようにコントロールできる車。
簡単にドリフトが首都高速でも出来る車、
そして出来るだけ普段に乗れる車を
求めていた。

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そんな時にスコットランドで出会ったのが
gt4だった。自分の理想の車だった。

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328や355、360,430と乗り比べてもやはり
キャブのこの車が私の中の1番だ。

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キャブレター独特の加速感、レトロな車内のスイッチ類、
細いステアリング、ステアリングスポークの付け根の柔らかな
革の質感。すべてが今の車にはなく、魅了してやまない。
しかもエアコンがついているので真夏は無理としても
7月半ばから8月以外はやせ我慢せずに十分に乗ることができる。

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246もそうだが自分だけの1台になることは間違いない。
同じ車に遭遇することはまずないだろう。

この車ほど写真で見るより実車のほうがかっこいい車はないと思うし、
運転するとさらに楽しい車は少ない。

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私はゴルフが趣味なのでバッグを出すのにエンジンフードを
毎回開けるのが無粋でGTBやGTSを選ばないが、
純粋にスポーツカーとして楽しむには魅力的だ。
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ちなみに私の車暦はFiat X1-9から始まり、
乗ってきた車は
Alfaromeo 2000 spider
Lotus Esprit
Ferrari 308gt4
Ferrari 308GTS QV
Ferrari 328GTS
Ferrari 328GTB
Ferrari 308GTB QV
Ferrari 288GTO
Porsche 959
Ferrari testarossa
Dino246gts
Ferrari 250GTO
Ferrari Lusso
Lamborghini Countach 5000QV
Alfaromeo ES-30
Ferrari 348tb
Ferrari 348challenge
Ferrari F40
Ferrari F355
Ferrari 456GTM
Ferrari 512TR
Ferrari 550
Ferrari 575
Lamborghini LP640
Lamborghini Garaldo
Aston martin DB9
BMW Z8
Porsche RS 92y
Porsche GT3
Ferrari 360
Ferrari 430 spider
Ferrari 430 Scuderia
Ferrari 612
Dino246
Lotus mark9
などなど。

そしてまた初めてのFerrari のgt4に戻った。
自分でもまさかgt4を選ぶようになるとは思わなかったが
すべてが今の自分にはパーフェクトな1台なのだ。

キャブレターのFerrari は乗れば乗るほど好きになっていく。

  by cavallino-cars | 2010-07-24 18:18 | Comments(0)

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