モデナの職人技!!

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5年ほど前にドイツへF40 を買いに行った時の帰りに見つけたgt4の写真が出てきた。
当時はまだユーロが高く、購入を諦めた車だ。

思い返せばあの頃からgt4に魅せられていた。
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モケットとレザーのコンビの内装、
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ウエッジシェープのコンパクトなボディ。
現代車にはないわくわくするコックピット。

去年の7月に板金塗装工場に赤のgt4を全塗装のため入庫させてから
もう9ケ月になる。やっと来月、完成予定だ。

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先日進行状況を確認に行った時、
工場長がもうこんな車はできないねと言っていた。
塗装をむくとパネルが溶接でつけられ、その上にはんだをもりラインをだしている。
あの角ばったラインは1台1台、はんだで職人が作っているのだ。
今の車のようにパテをべたべた塗ったものとは違い、
時間も手間もかかっている。
優秀な職人にしか出来ない作業だ。

フロントフェンダーだけ簡単に交換なんて出来ない。
430や599に比べると途方もない時間と労力がかけられた、ハンドメイドの車なのだ。

最近のFerrari やLamborghini に当時のようなオーラが消えてしまったのは
その違いが大きな要因のひとつだろう。

今の車はロボットがリベット打ちし、塗装もすべてコンピューター管理で作っている。
最近の車のボディワークやインテリアは、どのメーカーのものを見ても当時のものには
かなわない。

今同じ車を作れば、おそらく3000万くらいはかかるのではないだろうか。
ただし作れる職人がいればの話だ。

この頃のFerrari は特別だ。
美しさには理由がある。

  by cavallino-cars | 2010-04-28 13:31 | Comments(0)

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