モデナの職人技!!

当時はまだユーロが高く、購入を諦めた車だ。
思い返せばあの頃からgt4に魅せられていた。


現代車にはないわくわくするコックピット。
去年の7月に板金塗装工場に赤のgt4を全塗装のため入庫させてから
もう9ケ月になる。やっと来月、完成予定だ。

工場長がもうこんな車はできないねと言っていた。
塗装をむくとパネルが溶接でつけられ、その上にはんだをもりラインをだしている。
あの角ばったラインは1台1台、はんだで職人が作っているのだ。
今の車のようにパテをべたべた塗ったものとは違い、
時間も手間もかかっている。
優秀な職人にしか出来ない作業だ。
フロントフェンダーだけ簡単に交換なんて出来ない。
430や599に比べると途方もない時間と労力がかけられた、ハンドメイドの車なのだ。
最近のFerrari やLamborghini に当時のようなオーラが消えてしまったのは
その違いが大きな要因のひとつだろう。
今の車はロボットがリベット打ちし、塗装もすべてコンピューター管理で作っている。
最近の車のボディワークやインテリアは、どのメーカーのものを見ても当時のものには
かなわない。
今同じ車を作れば、おそらく3000万くらいはかかるのではないだろうか。
ただし作れる職人がいればの話だ。
この頃のFerrari は特別だ。
美しさには理由がある。
by cavallino-cars | 2010-04-28 13:31 | Comments(0)