親友

何年間も会わなくても、会った時には
何でも話せる友人が誰でも何人かはいると思う。

中学校の剣道部の仲間で、
東京都大会優勝、全国大会出場の団体戦のメンバーの一人も
そんな友人の一人だ。

特に彼とは小学校から同級だ。
3月20日に彼や当時の仲間と久しぶりに飲んだ。

楽しい夜だった。
帰りは2人で駅まで20分ほど歩いて帰った。
沖縄、北海道、仙台と転勤をかさね、今では次席検事になった自慢の友人だ。
4月1日からは広島に転勤になるという。

二人で歩きながら、今度遊びに来いよと言われ、
落ち着いたらな、と答えて別れた。

久しぶりに会っても、気楽に話せる友人は本当に大切な存在だ。
彼がいると思うだけで救われる時もある。
何度、話を聞いてもらったろう。
何度勇気づけられたろう。

そんな彼が21日突然亡くなったという訃報を友人から聞かされた。
信じられず彼の携帯に電話した。

いつもの おう、という声は聞けず、
呼び出し音が鳴り続けるだけだ。

1時間ほどして奥さんから連絡があり、亡くなったと告げられた。
脳出血だった。剣道の稽古の後、挨拶中に倒れ、
病院に運ばれたが、手の施しようがなかったそうだ。
ショックでかける言葉が見つからなかった。

昨夜、雨の中、しめやかに通夜がおこなわれた。
寺の門の脇にたてかけられた友人の名前の通夜の看板を見ても
悪い夢でもみているかのようだった。

棺の中の彼のおだやかな顔を見て、
たくさんの思い出がよみがえる。

人生は予想だにしないことが突然起こる。
こんな別れは誰も想像していなかった。
本人さえ思いもしなかったろう。

また一人、かけがえのない人を失ってしまった。

心から彼の冥福を祈りたい。

  by cavallino-cars | 2010-04-24 15:17 | Comments(0)

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