以前2016年1月22日のブログ「288GTOとGTBターボ」で紹介させていただいたこともありますが、

1986年4月にトリノモーターショーで発表されたGTBターボは以前のモデルである208ターボのKKK製のターボチャージャーから日本のIHI製に変更。

その結果0.6バールから1.05バールと約2倍近い過給圧により圧倒的な速さを手に入れます。このターボエンジンはフェラーリのF1ターボ時代の全盛期を担ったエンジニア、

今は亡き二コラマテラッティ氏の設計によるものです。

彼の手がけたエンジンは他には288GTOとF40の2台のみ。
GTBターボは日本やアメリカでは当時は328を買えない人のための廉価版と思う人が多く、そのポテンシャルを示す記事は皆無でした。私はネットでGTBターボを検索したところ、唯一修理をしたというメカニックにたどりつき、連絡してもフルブーストをかけたことがないので加速感はわからないとのこと。

イタリアに行って初めてその強烈な加速を味わい、すぐに購入を決めたことを思い出します。

その前に何台かの288GTOを乗った経験があった私は288のエンジンはあの40のような蹴飛ばされる印象はなく、スーパーチャージャーのような感じでした。

初めて乗ったGTBターボは明らかにGTOの加速を上回るものでした。GTOの過給圧は0.8に対しGTBターボのそれは1.05バールというデータからも裏打ちされます。

イタリアで何十台ものGTBターボを乗ってきましたが、固体差があり、整備をされていないものは本来の加速をしません。しかし調子のよいGTBターボはミニF40と呼べるほどの加速をするのです。

一度この感覚を味わってしまうとノーマルアスピレーションの328には戻れないほどの楽しさがあります。
40を乗ったことがある人はまるでF40のようなサウンドに胸が躍ることでしょう。

生産台数はGTBターボが308台、GTSターボは828台と328のGTBの1344台、GTSの6068台に比べ圧倒的に少なく、貴重性もさらにこのクルマを魅力的にしています。
二コラマテラッティの遺産ともいえる3台のうちの1台であるGTBターボは他の2台に比べ、まだ手が届く価格です。

来年には走行1万キロのイタリア人の1オーナーのクルマが入庫します。

あのミケーレアルボレートが328のエンジンより素晴らしいと言っていたGTBターボのステアリングを握り、ご自分で1.05バールの加速を味わってみてはいかがでしょう。

関連ブログが2016年2月2日に「GTBターボの実力」がございますのであわせてご覧いただければと思います。