CORSO PILOTA CLASSICHE DAY2

朝の8時にホテルからバスに乗り、フィラノサーキットに向かいます。
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到着するとエンツオの執務室の前にはlキャブレターの308GTB、308GTS QV ,モンディアル、550マラネロ、
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そして昨日クラシケで見たデイトナの5台と講師の皆さんが出迎えてくれ、いよいよ待ち焦がれていたプログラムが始まります。
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全員で記念撮影をした後、新しくできた?(20年前に私が来た時はなかった施設)ESPERIENZA FERRARI という建物に案内されます。
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ここで昨日ウエルカムディナーで一緒だった現役のレーシングドライバーのSig. Giorgio さんから
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ドライビングラインやブレーキング、
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アイポイントなどのレクチャーを受けます。
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ちなみに1コーナーは3速、2コーナーも3速で、4コーナーは4速、ストレートで5速、5コーナーでは3速に落とし、4速にシフトアップ、6コーナーは3速に落とし、4速ふけキル手前でブレーキングしながら2速に落として7コーナーのヘアピンに。
その後は3速、4速、5速とアクセル全開で、最終コーナーも2速まで落としてクリアしていきます。その後のストレートはブリッジ手前で安全のため、アクセルオフ。ブリッジをこえてからは再びフルスロットルでいきます。
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ブリーフィングの後、二人一組になり、それぞれ一人のコーチがつきます。まずはプロドライバーが2ラップほど走り、ラインやブレーキングポイントなどを教えてくれます。
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彼は同じ組の参加者でイタリア人のジャーナリストのSig. Massimo さん。交互に乗り込み走ることに。このショットは午後のセッションで雑誌の撮影のため助手席にはカメラマンが乗っています。いかに楽しかったかは彼の顔をみれば一目瞭然。
ここフィオラノは20年以上前に1度だけ348チャレンジで走ったことがありますが、ほぼ記憶に残っていません。
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まずはモンディアルに乗りコーズイン。助手席にはプロのドライバーが同乗してくれ、コーナリングの侵入ラインなどを細かく教えてくれます。
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数ラップするうちにだんだん当時の記憶が蘇ってきます。あのニキラウダやビルヌーブがテストしていた同じトラックを走るというだけで胸がたかなります。しかも普段高速道路で走っている時では考えられないようなスピードです。コーナー出口では侵入時のブレーキングでフロント荷重のまま曲がっていかないとアンダーステアがでてコースアウトしそうになるので要注意。
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快晴のフィオラノに響くV8サウンドはいつも聞いている音より1トーン高く聞こえます。
コックピット内ではヘルメットをつけているせいとフルスロットルで走り、毎ラップごとにブレーキポイントを奥にとっていったり、コーナー出口でアクセルを開けるタイミングが早いとオーバーステアになったり、へアピンの後の高速コーナーを全開でいく緊張感などでその音色を楽しむ余裕はゼロ。
モンディアルで5ラップ、308GTBで5ラップ、GTS で5ラップそして550マラネロで5ラップずつ2回走った夢のような時間はあっという間に過ぎ、心地よい疲労感だけが残ります。その後コース内につくられたスキッドパッドのコースに移動。オーバーステアを体験します。
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ウェットの路面におかれたパイロンを8の字を描くように走ります。ギヤは2速ホールド。ハンドルを切ったらすぐにアクセルを全開にしてテールを流し、ハンドルから手を離して、クルマが中央を向いたら、次のパイロンに向かいます。
午前中のレッスンはこれで終了。9時半から12時半まで3時間。二人で一組ですからほぼ1時間をサーキットで走ったことに。
ロスアンゼルスから来ていた参加者は帰ったらジムに行き、鍛えてからもう一度来ると言っていたほど。

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ランチはブリーフィングをした奥のスペースで。
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この頃になると参加者はもちろん、コーチたちともすっかり打ち解けて話せるようになります。
ちなみにこの建物は簡易的なものだそうです。イタリアでも建築基準法のようなものがあり、新しく建物をたてるのは難しいようです。言われてみればなるほどというくらいで十分に素晴らしいファシリティーです。
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フルコースのランチの後は再びピスタに。
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午後は308からでした。午前中のセッションではどうしてもターンイン時に早くステアリングを切り始めていましたが、右コーナーの時はコース左いっぱいに使い直進時にフルブレーキングをし、右目でクリップを見て、ステアリングを切り始めるイメージ。さすがにコースにも慣れ、コーチからMeglio, Meglio!良くなった、良くなったと連呼。
GTB, GTS. モンディアル、マラネロと1セッションそれぞれ走った後は再びスキッドパッドにバスで向かい、ジムカーナーのコースを10ラップほど。
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これほど308をテール滑らせながら走らせる経験はしたことがないので楽しいことこの上ない。
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ずっと楽しんでいたいほどでした。
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そして最後に4ラップずつ、2セッションをなんとデイトナでドライブさせてくれるというサプライズがありました。
2速や3速で回るヘアピンではつるつる滑るウッドのステアリングを維持するのはかなりの力が必要で、重量級なだけに外にふくらもうとするデイトナをステアリングで抑え込まなければなりません。思わず声をだしてしまうほど。
ブレーキはコーナー手前でガツンと踏まないと止まらない。今まで運転したデイトナよりは格段にブレーキ性能は高かった気がしますが、今や1億円近い価格。気を使いながらの周回でしたが実に楽しい想い出に残る8ラップでした。
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それにしてもストレートのフィオラノに響く12気筒のサウンドは素晴らしく今でも耳に残っています。
308GTS QVを最後に乗っている時6コーナー侵入時にブレーキが急にスポンジーになり効かなくなったトラブル以外はすべての車両はこんなに酷使されているにもかかわらず、まったく問題なく走り切ったことには感動しました。
私だけでも1台につき20ラップはレーシングスピードで走っています。参加者6人では120ラップ。タイヤは間違いなく摩耗しているはずで、かなりの頻度で交換しなければなりません。参加費用の6000ユーロ(VAT別)は決して安くはないですがこれだけのスタッフとクルマを用意し、しかも1日中フィオラノをたった6人で使用する贅沢な内容をみるとまちがいなく割安です。というか格安の価格に思います。マニュアルの5台のフェラーリをプロのドライバーのレッスン付きでしかもフィオラノで一日中走らせることができるという夢のようなプログラムです。
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忘れられない1日になりました。
すべてのプログラムを終了した時の心地よい疲労感はかつてチャレンジのプラクティスの後を思い出します。
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これは最後に記念に撮ったショット。真ん中はフェラーリのクラシケ部門のSig. Fabio そして右は私と同じ組だったミラノに住む Sig. Massimo 。彼とはお互いの連絡先を交換し、ミラノにきたら必ず連絡して食事をしようと言われるほど親しくなりました。
イタリア語を勉強していて本当に良かった。ちなみにマッシモ氏は私のもっている308がフィオラバンティ氏のものと知ったとたん、先週に彼と会ったばかりとのこと!なんとその場から電話してくれ直接話すことができたのも嬉しい驚きでした。本当に世界は狭いものです。
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このプログラムに参加してますます308が好きになりました。機会があれば是非みなさんも参加してみて下さい。
間違いなく忘れられない素晴らしい体験が待っています。

Grazie per tutti ! Grazie a Ferrari ! 
Grazie a Sig.Favio !

  # by cavallino-cars | 2022-07-01 19:04 | Comments(0)

CORSO PILOTA FERRARI Day 1

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今回フェラーリが主催するクラシックフェラーリオーナーのためのドライビングスクール、フェラーリクラシックアカデミーに参加してきました。23日に一路モデナに向かいます。
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何度来てもこの Ferrari の黄色の文字をみると胸が躍ります。
2021年から実施されたこのプログラム。本来は昨年参加予定でしたがコロナの影響で行くことが出来ませんでした。まずはフィオラノサーキットの近くのホテルにチェックイン。
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部屋に入るとベッドにウェルカムレターとスケジュールに赤いボックスがおいてあります。
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赤いボックスの中は?
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イタリア製のFerrari のレターが型押しされているドライビンググローブでした。
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フィット感は最高です。夏に使うにはもったいないくらいです。
初日はホテルでウェルカムランチと工場見学。
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24日当日は快晴。ここはメインゲート。
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受付を済ませて生産ラインを回ります。手前の女性はフェラーリのスタッフ。ここからは撮影は不可。
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今や完璧にオートメーション化され、塗装ブースやエンジンの組み込み工程はほとんどがロボットアームが行っています。
1970年から80年代とは全く異なる光景です。
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308やgt4が作られていた頃の手作り感はなくなり、より多くの台数のフェラーリを生産するために
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塗装ブースやエンジンの組み込み工程の違いには時代を感じます。
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上の写真は40年前のもの。


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最後にクラシケを訪問。
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4月に訪問した時とは入庫しているクルマは違えど雰囲気は同じ。
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現代のクルマと比べ性能は劣りますが、
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その息を吞むような美しさは比べようもありません。
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奥には過去の生産した車両のすべての資料が紙のまま保存されていたのにも驚きました。
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一番奥にはCORSO PILORA CLASSICHE と書かれたステッカーが貼ってあるデイトナも。クライアントのクルマとその時は思っていました。参加者は今回、ロスアンゼルスから1名、テキサスから1名、イタリアから2名、ドイツから1名、そして私の6人。ドイツとイタリアからの参加者はジャーナリストでした。明日はいよいよフィオラノでのドライビングレッスンが始まります。

  # by cavallino-cars | 2022-06-30 17:44 | Comments(0)

初期モデルのDino208gt4

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今回マラネロから約1時間ほどのミランドラという街にある初期型のDino208gt4を購入しました。
4月の出張時にはマフラーがオリジナルでなので購入を見合わせましたが、今回オーナーが純正にもどしたとのことで今月の23日に伺い、確認の上、譲っていただくことにしました。
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このクルマの魅力は内外装の美しさに加え、足回りはもちろん、エンジンもピストンにいたるまでオーバーホールをされていることです。
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すべてのホースは交換され、オイルの滲みすらないエンジンルームを見れば一目瞭然。
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足回りもブッシュはすべて新品に交換され、
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ドライブシャフトブーツの美しさはまるで新車のようです。

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ホィールは4本とも再塗装され、ホィールキャップに至ってはまるで当時の新品のような輝きを放っています。
近所を数キロですが、走って距離計や他のメーター類も作動を確認します。
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オーナーのマッテオさんによれば総額で35000ユーロほどレストアにかかったとのこと。
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残念ながらドキュメント類はなかったので翌日整備を実施したトニーオートに行って確認してもらったところ間違いなく2015年に実施していることがわかりました。
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このクルマには当時のオプションのエアコンが装備されておらず、日本で乗るのにはかなり時期が制限されることも購入を見合わせていた大きな理由でした。Toni Auto のオーナーに相談したところ出来るだけオリジナルに近いように取り付けることができるとのこと。費用は130万ほどかかりますが日本で取り付けるのは不可能なのでそのままイタリアで取り付けてから運ぶ予定です。
来週に引取り、7月初めに工場に入庫すれば長いイタリアの夏休み前には作業が終わるかもしれません。
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フロントにつくDino のエンブレムやホーンボタン、ホィールのセンターキャップなど初期型のgt4にはフェラーリのマークは一切つきません。貴重な1台です。
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サイドにつくベルトーネのエンブレムも保存状態がよかったことを示しています。
秋には日本に到着予定。

  # by cavallino-cars | 2022-06-30 08:57 | Comments(0)

2シーターのDino308gt4

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2009年に英国のチェルシーから譲り受けた濃紺のDino308gt4 が再び弊社に戻ってきました。
日本に来てから2人のオーナーのもとで13年間を過ごし、
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2年前にはクラシケも取得。
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この車両はメーカーでもともと2座席として製造された数少ない1台。
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リヤシートはご覧のように荷台となっています。
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ホィールはオプションの14インチの7.5Jのものを装着。傷や傷みもないベストコンディションです。
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マニュアルケースはもちろん、保証書やマニュアルも揃っています。
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オリジナル度の高い1台です。来月には整備を終えてショールームに入庫予定。

  # by cavallino-cars | 2022-06-20 21:55 | Comments(0)

車検整備

2006年に英国から私が初めて輸入したDino308gt4 が車検整備のため入庫しました。
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今回もガソリンの給油口からタンクまでのホースをまず確認。
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まずはリアの給油口側のタイヤとタイヤハウスを脱着します。
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下からのぞきながらつまむとこのような状態です。まだ給油中にガソリンが漏れることはないですが、時間の問題なので交換します。
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上が新品、下は今までついていたもの。若干大きくなっているのがわかります。
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その重量は新品が254グラムに対し
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古いものは340グラムと90グラムほど重くなっています。ガソリンなどがしみこんでいるものと考えられます。
ついでにエンジンからのヒーター用のホースも点検。
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こちらも口が限界なのと硬化がすすんでいたので交換します。このホースはガソリンタンクの後ろからサイドステップを通って、フロントのブレーキサーボの回りまでつながる1本もの。
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このまま使っていれば近い将来漏れることは間違いないので交換。ついでにリザーブタンクからエンジンまでの短いホースも交換しました。
この手のクラシックカーは手間はかかりますが、それを超える楽しさをもたらしてくれます。細かいところまで手をいれながら自分だけの1台をもつ悦びとキャブレターならではあの加速感と美しいボデイ。40年以上も前に作られたこれらのクルマを維持するのは本当に好きでなければできません。電子キーでボタンを押すだけでエンジンのかかり、油温や水温を常に気にせずに走らせることのできるモダンフェラーリとは異なる趣味性の高いクルマなのです。


  # by cavallino-cars | 2022-06-20 12:59 | Comments(0)

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