Ferrari308gt4

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いまから20数年前、私の初めてのフェラーリがこのgt4だった。
当時はまだ20代の後半で308が欲しかったがgt4より200万円ほど高く、
手が届かなかったためGt4を購入した。

その後フェラーリの販売を初め、何十台もの車を乗り継いできた。
そして昨年英国に行った時にgt4に乗せてもらい当時を思い出しながら
スコットランドの田舎道をドライブした。

細身のステアリング、調度よいボディサイズが心地よい。
これくらいの大きさの車はまさに手足のようにコントロールできる。
フェラーリのチャレンジカップに出たおかげでは少しは車の挙動も分かるようになった。

ペースを徐々にあげていき、コーナーをドリフトしながら走るうちに
スポーツドライビングには最適の1台だと思う。
横に座っていたポールは僕をみて右手のひらを前に動かし
もっとアクセルを踏めと合図する。

ゴルフバッグが2セットも入るほど広いトランク、十分に効くエアコン、
キャブ独特の加速、コーナーリング中のアクセルコントロールで
ノーズが内側を向く応答性の良さ、メッキパーツを使用したデザインのきれいさ、
手のこんだ内装、時には家族さえも乗せられるリヤシートもある。

クラシックカーの部類に入るこの車は毎日のあしとして使用できるほどの柔軟性をもっている。

今のフェラーリは確かに速いし、F1の技術がフィードバックされていてすばらしい。
しかし私には大きすぎるし、車をコントロールするというより、車がすべてを制御してくれ、ドライバーのコントロールする領域が少ない。

その意味でこれくらいのパワーの車を運転するのは本当に楽しい。
首都高速をドリフトさせながら走らせられるのは355までだと思う。
モデナ以降は限界が高くかなりのリスクをともなうのだ。

オーナーのポールに運転をかわり、彼が左のゆるいのぼりコーナーを
ほとんど横をむかせながらアクセルコントロールでぬけた時
彼からこの車を譲ってもらうことを決めていた。

この車はすでに東京で1600km以上ノントラブルで走っている。
乗るならヨーロッパ仕様が絶対におすすめ。
フェラーリが初めて開発したV型8気筒軽合金製エンジンF106Aは255馬力、
1300kgの車重は今のスポーツカーなみの動力性能を誇る。

日本仕様や北米仕様は無粋なバンパーがつきそのデザインをくずしているばかりか、
エンジンは50馬力ダウンの205馬力、車重も140kgも重い1440kg。

形こそ同じだが欧州仕様は日本仕様や北米仕様とは別の車なのだ。
右ハンドルの英国仕様には多少抵抗はあったが運転していて気になることはまったくない。

フェラーリが右ハンドルを製造したのはモーターレーシング発祥の地英国に
敬意を表して作ったようなものである。

7年前に走ったモナコのヒストリックレースでも英国人ドライバーが運転する
多くの右ハンドルのフェラーリを見かけた。

しかもヨーロッパ大陸にある左ハンドル車に比べ走行距離が少なく
程度が良い車が英国にはまだ存在するのだ。

246の軽やかさはないが、ハンドリングは一歩もひけをとらないし、
ボディの剛性は比較にならないほど良くなっている。

また246にはないエアコンや十分なラゲッジスペース、乗り降りのしやすさなど
助手席に乗る人はもちろん、運転するオーナーにもサルーンのような
快適さもかね備えている。
今乗っても十分楽しい1台だ。
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  # by cavallino-cars | 2009-06-22 20:08

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