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納車前整備

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7月20日にコーンズ東雲サービスセンターに入庫させたDino208gt4 の整備がやっと来週末に完了する。
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本国からのパーツの入荷が遅くなったのと、キャブモデルを扱えるメカニックが限られるために2ケ月もかかってしまった。
整備完了後はクリーニングをしてから納車となります。

今年、一度だけ、イベントに間に合わせるために納車をいそいだことがありました。
購入いただいた方が同業者だったということもあり、何かあった場合でも対応ができるだろうという思いもあった。
もちろん納車前には各種点検をすませ、タイミングベルトの交換はもちろん、がたつきのあったステアリングギアボックスも交換。
フルクリーニングをすませた後にキャリアカーで納車した。
暑い時期ということもあり、納車後にウォーターホースがきれ、電動ファンも壊れた。
クラシックカーなので納車後のトラブルはオーナー負担となるのが基本。しかし出来るだけこのような事態は避けたい。
あぶないパーツは時間がかかっても交換してから納めたいのです。

ご契約いただいたOさん、申し訳ございませんが、もう少しだけお待ち下さい。

  by cavallino-cars | 2017-09-21 23:29 | Comments(0)

恐るべし、日本の湿気

今年の夏は湿度の高さによるクラッチの貼り付きなどのトラブルは2件。
さらに今回エンジン不調のgt4がでてきた。
エンジンをかけてもすぐにかぶってしまい、きれいに吹けない。
プラグを変えたその時はよいのだが、すぐにパンパンとバックファイアが。
そしてアイドリングもしなくなる。
点火時期の不良のような症状だ。原因はデスキャップからの漏電。
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ローターが錆びてきちんと電気が飛んでいなかったため。上の写真は錆びたローター。
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デスビの内部の一部も溶けてしまっていた。
新しいローターとデスキャップに交換して修理完了。
今回は湿気による錆が原因。
原因がわかればどうということはないが、やはり湿度はクラシックフェラーリには大敵。
理想はエアコン付きのガレージだが、現実はそうはいかない。
なかなかオーナーには頭のいたい問題です。

  by cavallino-cars | 2017-09-21 20:00 | Comments(0)

2008年の18,000kmのマセラッティグランツーリスモ

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弊社が新車でコーンズから販売したマセラッティグランツーリスモが戻ってきた。
運転手つきの車を所有するオーナーのセカンドカーとして使用されていたもの。
最近乗る機会がほとんどなく、バッテリーが上がってしまったのを機に手放すことになった。
走行わずか18000km。
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ブルーの外装に赤の内装はまさにイタリアンスポーツカーという雰囲気だ。
内装は新車で納めた時と変わらない美しさを保っている。
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しかし最近のフェラーリ同様,経過年に応じてスイッチ類のラバー塗装が溶けてベタつき、
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さわると手についてしまうほど。とても高級スポーツカーとは思えないクオリティなのです。
上の写真は同年代のクワトロポルテの劣化したもの。フェラーリも348以降は同様にべたつくようになる。
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ベタつきのあるライトスイッチやドアノブなどはすべて取り外し、再塗装を施した。

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メカニカル的には毎年の定期点検は全てディーラーで実施済みで、今年になってタイベル交換、フロントタイヤ交換、バッテリーも新品に換えている。
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まるみをおびたノーズは1957年の250S を彷彿とさせる。
美しいデザインはイタリア車ならではだ。
V型8気筒4.2リッターエンジンの最高出力は405馬力。
排気音はモダンフェラーリのような爆音ではなく、クラシックフェラーリの12気筒のような実に耳に心地良いサウンドを奏でる。
月末にはショールームに展示予定。

  by cavallino-cars | 2017-09-19 19:49 | Comments(0)

湿度の高いガレージでの保管の危険性

9月10日の日曜、車検のため208gt4を都内のガレージに引き取りに行った。
セルは回るがアクセルペダルを踏んでもピクリとも動かない。

道路から5メートルほど下がった半地下のガレージには窓もなく通気性は極めて悪い。エンジンフード開けてスロットルワイヤーを動かしてもびくりともしない。
無理やりアクセルペダルを踏んでいたらスロットルケーブルは切れていたに違いない。CRCをかけても結果は同じ。

暗いガレージの照明では気がつかなかったが、ライトを当てると室内はカビだらけ。
今年の夏は雨が多く、湿度は90パーセントを超えていた。

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火曜にメカにきてもらいエアクリーナーをはずし、バールでスロットルを押しながら動かすこと10分。
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少しだけ動きはじめた。ゆっくり負荷をかけながら少しずつ動かして、やっとアクセルが開くようになったが、今度は戻らない。
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リターンスプリングが錆びて固着してしまっている。

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バタフライもキャブ内にヘドロ化したガソリンで固着しているようだ。
何度か手で開いたり、閉じたりを繰り返していうるうちにやっと正常に動くようになった。
スロットルが動くようになったのでエンジンをかけてみる。
なんとかかかったが、アクセルを踏んでいないとストールしてしまう。
2気筒くらい死んでいる感じだ。
とりあえず自走は無理と判断し、キャリアで回送することにした。
難問は斜度20度以上ある坂道をどうあがるかだ。

悪いことは続くもので、エンジンをかけたままギアをローに入れようとしたら、入らない。
予想はしていたが、湿気でクラッチが貼り付いてしまっているのだ。
メカニックにガレージの前の道にたってもらい他の車を止めてもらい、ギヤを1速に入れて、エンジンをかけていっきに駆け上がった。
なんとか無事に表通りにでれた。
後ろにタクシーがいてプレッシャーを感じながらセルで大通りまで移動させトラックに載せた。

弊社に持ち込み、キャブをばらしてフロートを覗くと黒い沈殿物がある。
湿気でヘドロ化したガソリンが本来のガソリンのとうり道をふさいでいたために燃料が十分に燃焼室にいかなくなっていた。

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これはフロート内のガソリンを吸い出したもの。
下に沈殿した黒いものが湿気により固形化しつつあったガソリン。
半年動かさなかっただけで、こんな不純物が発生したのは初めて。
ガソリンを抜いた後は反対側からエアブロアーでいっきに詰まっている不純物を吹き飛ばす。
キャブをオーバーホールするのと同様の手間です。
幸いにもこの作業で本来の調子を取り戻すことが出来た。
それにしてもこんな惨状は初体験。
固着したクラッチもジャッキアップしてクラッチをばらし、無事に剥がれ自走可能になった。
前回、同様にクラッチが張り付いたものよりもひどい状態だった。

室内のカビもタオルで拭き取り、ダイソンできれいに吸い取ったらほとんどすべて取りきれたように見える。
しかし、かび臭いので後日ルームクリーニングを実施予定。もちろん除湿剤はいれておきます。

夏はガレージに除湿器を設置するか、今回のようなマンションのパーキングに保管する場合は月に一度は車を動かすことだ。
乗る頻度の少ないクラシックカーには室内やトランクはもちろん、エンジンルームにも除湿剤を入れて保管するのが望ましい。
毎日換気をしている弊社のショールームでも驚くほど水が溜まります。

  by cavallino-cars | 2017-09-19 13:27 | Comments(4)

roma からのgt4

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今週の火曜日、ローマから譲り受け、港区のガレージに納まった黄色のgt4がファイバーモデルの下取りとして弊社に戻って来た。
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トルクフルなエンジンは快調そのもの。港区のオーナーのガレージから弊社まで私が運転して帰ってきたが、納車した時のままの乾いたサウンドを奏でる。
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2009年に英国で初めて乗ってからもう8年になる。
乗るたびにその感動は色褪せないばかりか、この車のもつ独特の雰囲気とそのドライビングはますます好きになるばかりだ。
ゆっくり走っても、手のひらが汗ばむほどとばしても、本当にいい車なのです。

  by cavallino-cars | 2017-09-08 23:18 | Comments(1)

今年の長雨の弊害?

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先週gt4のお客さんから久しぶりに乗ろうかと思ったらクラッチが切れないとの連絡をいただいた。
油圧クラッチに交換してあるこのgt4は今年で5年目、2回目の車検を来月迎える。
昨年の点検で新しいクラッチに交換しているため、油圧クラッチのシリンダーからのオイル漏れかと思った。
引き取りにうかがうとたしかにギヤが入らない。
エンジンをかけて暖まったところで、一度エンジンをきり、3速にいれてエンジンをかけてなんとかトラックに載せて工場まで回送。
しかし結果はクラッチの貼り付き。
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油圧シリンダーからはオイル漏れは確認されなかったのでクラッチをばらしてみるとこんな状態でした。
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表面の錆をペーパーできれいにとり、再び組み付けて作業終了。
今年の夏は雨も多かったのと蒸し暑く、湿度も例年よりも高かったのが原因かもしれません。


  by cavallino-cars | 2017-09-06 15:49 | Comments(3)

エンジンサポートブッシュの交換とカムカバーガスケットの交換

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1年点検でお預かりした308QVのカムカバーからのオイル漏れがあり、ガスケットを交換。
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クラシックフェラーリの場合、1年前には漏れていななくても劣化によって漏れてくることがあります。
その意味でも定期点検は必要と考えます。
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はずしたヘッドはきれいに清掃。
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プラグコードホルダーも新しいものに交換。
これらのひと手間で組み上げ後の印象は大きく変わります。
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エンジンサポートブッシュも今回交換。
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こちらは交換前のもの。
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そしてこれは交換後の写真。
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乗らない夏の間に整備を済ませます。
少しずつ手をかけていくのもクラシックの楽しみのひとつです。
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コンディションの良いものは非常に貴重で一度手放してしまうと同じものは2度と手に入りません。
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このように大切にされてきたものだけが変わらぬ価値を保ち続けるのです。

  by cavallino-cars | 2017-09-04 14:30 | Comments(0)

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