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Dino gt4 の初期型オリジナルホィール

Dino 308gt4 の初期モデルにはホィールキャップ付きのホィールが装着されている。
すでにみなさんご存知のように初期モデルにはFerrari の文字やエンブレムはいっさいつかない。
但し、ひとつだけ例外がある。
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それはこのホィール。リムにはCROMODORA、DINO 、そしてFERRARI の文字がしっかりと刻まれている。後年つくられたリプロダクションのホィールにはこの打刻はない。
写真は74年、Chassis # 8888 の308gt4に後日、イタリアで購入し、装着したもの。
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こちらは76年の208gt4。ホィールにはDino、CROMODORA, FERARI の打刻付き。
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他にも76年のモデナからの208gt4にも同様の打刻がある。
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75年のピエトラサンタからの208gt4の装着されているホィールにはDino とCROMODORA の打刻のみ。
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74年モデルから75年モデルまではDino とCROMODORA のみが打刻され、76年以降のものになるとFERRARI の文字が追加されたと思われる。chassis #8888のモデルはドイツからの購入時には星型のホィールが装着されており、オリジナルのホィールは後日、イタリアで見つけたものなので76年以降に生産されたものなのだろう。
gt4のホィールキャップ付きのホィールにも生産年により、異なる打刻がしてあるのは実に興味深い。

  by cavallino-cars | 2016-10-22 18:39 | Comments(5)

初期モデルのみの素晴らしさ

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308GTBがデビューした時はボディはファイバーグラス製、バックライトはリアバンパーに埋め込まれていた。
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エンジンフードもガスショックではなく、機械式のきわめてクラシカルなものが採用された。
その後、生産コストの見直しがされ、より廉価に製造できるスチールボディに変更。
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バックライトはテールライトに埋め込まれ、エンジンフードのショックも油圧式になり、スペアタイヤも薄いものから標準で装着されるサイズのものに変更された。
同様にDino308gt4も初期モデルの74年にのみ採用されたものがいくつかある。
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シート座面のフルアルカンターラ、
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スペアタイアセクションのグラスファイバー製の、革で覆われたカバー、
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アルミ製のキャップのつくウインドウウォッシャータンクなどだ。
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Dinoのバッジ付きのホィールキャップがつくCROMODORA製のホィールはDinoの刻印がはいる。これは76年モデルまで採用される。
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ドアのインナーパネルのドアポケット部分の内張りは74年モデルのみが無地のモケットを採用。
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75年からは縦のステッチが入るようになる。
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ドア内張りのドアポケットの内側と上のL字のステーは同色のアルカンタラになる。
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75年の後期モデルからはシートもモケットとレザーのツートンが標準になり、
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オプションとしてフルレザーシートも用意された。
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フロントボンネット内のカバーもグラスファイバー製からプラスティック製のものに変更される。
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フェラーリのバッジがつけれた77年からはエアコンの噴出し口がダッシュ下にも増設された。74年モデルでは助手席のダッシュポケット内に収容されていたフューズボードは下に移設され、ナビゲーターには圧迫感がました。
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こちらは74年モデルの室内。
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77年モデルからはドアパネルのポケット上のL字のステーもアルカンタラからドアパネルと同色のレザーに変更となる。
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同時にフェースもFerrari 伝統のアルミのグリルに変更。ノーズにはプランシングホースがつき、
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ホィールはホィールキャップなしのものに変更、
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その後、308GTBと同じ跳ね馬のつく星型のものになる。いずれもコストダウンのための変更だ。
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バンパーのウレタン部分は初期にくらべ肉厚のものに変更され、回りを囲むメッキのフレームの下の部分はバンパーで隠されるようになった。
これはフェラーリの証であるアルミのグリルをつけることにより、デザインを変更したためのやむを得ない変更だったに違いない。そのままの状態であのグリルをつけることになれば誰がみてもフロントのイメージは重くなる。
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リア部分の変更はフロントの変更に追随するものだったのがわかる。
当時不評だったgt4の販売台数を増やすためにフェラーリ社の無理な要求を受け入れざるを得ない状況の中、ベルトーネはオリジナルのデザインを変更し、やむなくこのデザインの変更を行ったのだ。
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今すべてのデザインを見比べてみると初期の74年モデルが最も美しく、ベルトーネの初めてフェラーリの市販車をデザインするという意気込みが感じられる。74年にマラネロを出荷されたモデルはおそらく400台前後で、オリジナルの状態で現存するものは100台にも満たないに違いない。5年前にヨーロッパから輸入し、現在、弊社で販売中のgt4はフルオリジナルコンディションを保つ。Ferrari のエンブレムをいっさいつけないこの初期のDinoモデルはその意味でも大変貴重でコレクターにとっては自分だけの1台として最高のgt4となるにちがいない。

  by cavallino-cars | 2016-10-20 20:15 | Comments(0)

1年点検

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ミラノから5年前に輸入した308GTBの1年点検も最終段階です。
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タイミングベルトの交換やガスケットなどの交換も終了し、点火系の点検にすすみます。
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するとデスビの中のピックアップコイルがこのような状態。断線寸前です。
ミスファイアでもおこしていない限り、デスビの中まで普通はメカはみないでしょうが、今回は開けてみて大正解。
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トップエンドまできれいに回っていても、少しずつ劣化はすすんでいくことを実感します。外見や内装がどんなにきれいな車でもこのようなことは十分考えられます。ましてやそこそこの程度の固体はもっと酷い状態が予測されます。
私が現地でもきれいでオリジナルのよいコンディションのものだけを輸入する理由はこんなところにもあるのです。やはりクラシックはそれなりにメンテナンスをしなければということを痛感します。1つ12000円のパーツを2個、すでに新品に交換済み。308のオーナーの方は次回の点検時に愛車のデスビも見ていただくことをお勧めします。

  by cavallino-cars | 2016-10-13 21:27 | Comments(0)

Good old days

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この写真は1976年日本GPのレース前のショット。James Hunt と Niki Lauda, Bernie Eccleston に、背を向けているのはRonie Peterson。 
このレースでLauda はチャンピオンになることよりも、危険な雨の中のレースを避け、レースを自ら退いてしまう。70年代はFerrari が間違いなくもっとも輝いていた時代だ。
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私見だがF1も現代のものに比べ、
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70年代のフォーミュラ1は性能では格段に劣るが美しさは優っている。
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同様に308も現代のV8ロードフェラーリに比べても実に美しい。時代を超えたそのデザインは今見ても新鮮で目をみはる美しさがある。
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当時のF1ドライバーは常に死と隣合わせのドライビングをしていた。そんな彼らが輝いていた時代に生まれたのが308GTBやgt4だ。ラウダは308GTBの開発に携わり、
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クレイレガツォーニはgt4を、
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そしてジルビルヌーブは308GTSを愛車にしていた。
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今でもコーナーをスライドさせてクリアしていくと当時の彼らの息つかいが感じられる。
私が308やgt4 に魅了され続ける理由はそこにもある。

  by cavallino-cars | 2016-10-13 01:05 | Comments(2)

よりオリジナルに

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5年前にドイツから輸入した74年製のDino308gt4。先月オーナーが売られることになり、弊社で再び売りにだすこととなった。
購入時には星型のフェラーリのホィールが装着されていた。
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その後、オリジナルの当時のホィールを手にいれることが出来た。今ではこのホィールは貴重なアイテムで、特にホィールキャップの中央につくDinoのバッジはほとんどが跳ね馬に変えられていたり、鉄製のリプロダクションのものに交換されている。
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このようなオリジナルのプラスティック製のものがつくものは大変貴重。
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今回はマフラーのまわりの黒く塗られていた部分もオリジナルのボディと同色に塗りなおし、74年にマラネロから出荷された状態になった。
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これは購入時にドイツで撮影したもの。バンパー下の部分が黒くなっているのがわかりますか。世界に1台だけの愛車を少しずつオリジナルに近ずけていくこともクラシックフェラーリを所有する魅力といえる。問題は初期型のホィールや当時のDinoのバッジがついたホィールキャップなどが今では大変入手がむずかしくなってきたこと。その意味でもこの74年のgt4は素晴らしいコンディションにある。
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オリジナルのマニュアルや当時のブックレットもそろう素晴らしい1台だ。
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フロントのグリルも後期モデルのgt4よりも精悍だ。
74年モデルの初期モデルは今では非常に貴重で、私にとっては文化遺産のような1台。これほどオリジナリティの高いものは日本はもとより、イタリアでもめったに出合うことはない。
出来ることならこのままそっと自分のガレージにしまってしまいたい。

  by cavallino-cars | 2016-10-12 14:01 | Comments(0)

チョー気持ちいい!!

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本日は快晴。湿度も少なく、やっと秋らしい気候になった。というわけでベネチアのオーナーから譲り受けたGTSで街にくりだした。
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4000rpmを越えるあたりからそのエンジン音はぞくぞくするような音色を奏でる。
トップを取り外し、全身に陽の光を浴びながらのドライビングのなんと気持ちいいことか。
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これぞフェラーリと叫びたくなるようなサウンド、クイックなステアリング、リニアに反応するサスペンション。気分はビルヌーブだ。
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テールを滑らせるような激しいドライビングもこなすこのV8Ferrari のなんと美しいことか。
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このまま箱根にノーズを向けて、久しぶりに強羅花壇で週末をすごしたくなった。
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これからはまさにシーズン到来。夏の間ガレージにしまっておいた愛車を走らせるには絶好の季節がやってくる。

  by cavallino-cars | 2016-10-07 19:22 | Comments(0)

Dino308gt4 の初期モデルと後期モデルの違い

73年パリサロンでそのベールをぬいだDino308gt4 は74年から生産され、販売された。
その後、販売の不振を払拭すべくフェラーリはgt4にもFerrari の名をつけ販売することになる。
フェラーリ伝統のアルミ製のグリルがつき、フロントやホィールセンターには跳ね馬がつけられるようになる。
今回跳ね馬がいっさいつかない初期モデルとフェラーリの名をつけてからのgt4との違いをご紹介します。
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まずはフロントフェース。初期のモデルはコンパクトなグリルが装着され、左右にはフォッグライトがつく。
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オリジナルはCARRELOというステッカーが貼られる。
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バンパーは薄く、角がたっているものがつき、バンパーを囲むメッキのフレームは黒いラバーを一周囲むような形でつく。
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ボンネットにはDinoのバッジ。
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リアのバンパーも薄く角がシャープなものがつく。
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それに対し、フェラーリのバッジがつけられたモデルはフロントグリルは大きなアルミ製のグリルがつけられ、フォッグライトはその中に収容される。ボンネットには跳ね馬のバッジがつく。
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バンパーも初期のモデルにくらべ厚みが増し、
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上下の幅も大きくなる。
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バンパーを囲むメッキフレームも下の部分は大きくなったラバーで隠される。
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ホィールはこれが初期モデル、
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その後、このモデルに
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そして最後のモデルでは星型のものに変更された。
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インテリアは初期モデルは座面がすべてモケット製。左右のドアポケットの内側にも同じ生地が使用された。
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フェラーリになってからはモケットとレザーのツートンのシートが標準。
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オプションとしてレザーシートも用意された。いずれもドアの内側のポケット内には縦のステッチが入るようになる。
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エアコンの噴出し口も初期はダッシュボード上の3つのダクトのみに対し、
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フェラーリになってからはセンターの胸元にあたる部分にも追加されている。
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ダッシュポケットは初期型は下に鍵がつくのに対し、
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後期は横にアルミの飾りが入り、センターよりに鍵穴がつけられる。
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フューズボードもダッシュ中から
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ダッシュ下へ移設された。
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助手席のバニティーミラーはダッシュポケットのふたの裏側からサンバイザーに移設。
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エンジンルームではツインデスビからシングルデスビに変更。
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イグニッションコイルもイグナイター付きのものに変更。
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コイルの上にシルバーの囲いがつくものが後期。
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マニュアルもDinoモデルはグリーンなのに対し、
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Ferrari になってからは赤に変更になる。
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フロントのスペアタイアセクションのカバーもファイバーを革で覆ったものから、
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プラスティック製の一体ものに変更された。
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ドアポケットライトも平らなものから
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丸みの帯びたものに変更されている。ちなみに前期はレンズ部分を上下にさせて点灯させるのに対し、後期は左右に押して点灯させる。初期モデルとフェラーリの名を冠したモデルとどちらが好きかということでは意見がわかれるだろうが、初期モデルのほうが明らかにコストがかかっているのはわかる。
この初期型のモデルは308GTBでいうとファイバーモデルのようなもので、非常に貴重なモデルといえる。
弊社でも15台輸入してきた308gt4のうち74年製の初期モデルは今まで2台のみ。
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その2台のうちの1台が先週戻ってきました。
Now on sale! ただ今販売中ですのでご興味ある方は連絡お待ちしております。

  by cavallino-cars | 2016-10-03 11:44 | Comments(0)

Freiburg からのDino308gt4

2010年10月5日、私はスイスのバーゼルの空港にいた。
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空港からバスでおよそ1時間半、ドイツのFreiburg という小さな美しい街で74年のDino308gt4 と出会う。街を試乗した時はもう購入することを決めていた。
フェラーリのバッジが一つもつなかい初期型の308gt4。初期モデルほどデザイナーの意向が反映されているものはない。Dino308gt4 も例外ではない。
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小さなフロントグリル、左右につくフォグライト。フロントバンパーをすっぽり囲むメッキフレームなど。
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フェラーリの名がつけられてからのgt4と見比べると、ダイエットしたかのようにすっきりして見える。
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日本の道を走り始めて5年になるこのgt4が今週、再び新たなオーナーを募集することになった。
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輸入時に装着されていた写真の星型のホィールは
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CROMODORA製のDinoバッジがついたホィールキャップ付きのオリジナルに変更。来週末にはショールームに展示予定。

  by cavallino-cars | 2016-10-01 20:35 | Comments(0)

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