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Monza のDino308gt4

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75年初期型のgt4を見るためにMonza に向かう。
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まだフェラーリのエンブレムが付く前の初期モデルのフェースは上の写真のように小さなグリルがつき、その左右にフォグライトを備える。この固体は後期型に変えてあるが、オリジナルパーツはそろえることが可能なので状態さえよければ購入を検討しようと思っていた。
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オーナーと直接連絡をとり、今預けている車屋に行くことにした。予想どうり、フロントバンパーは後期のものがつく。オーナーに聞いてみるとこれがオリジナルと信じている様子で聞く耳をもたない。おそらくそういわれて購入してしまったのだろう。イタリアにもいい加減な車屋はいるものです。
リアのトランクはオリジナルの生地が汚れていたので張り替えたと言っていました。
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内装は全てオリジナル。非常にきれいなので残念です。
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この年式のgt4はこのホィールではなく、
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センターキャップのあるものがつきます。それとシートベルトはこの車についている巻上げ式ではなく、だらっとした長いものがつく。巻き上げ式になったのはフェラーリのエンブレムがつけられてからだ。ポールフレール氏が乗り降りの際、外に降りる際、長いベルトが車外に出て汚れる可能性があるとして酷評していた記事は有名だ。
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エンジンルームはイグニッションコイルが赤の社外品がつくのも気になる。さらにだめだしをするとガソリンの給油口のふたのヒンジにバネがついていないため、ふたがカパカパと跳ねて給油しずらいことこのうえない。
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このあとモデナのgt4を見に行く予定だったが、送られてきた写真でメッキの窓のフレームが黒く塗られてしまっていたので中止にした。これは取り外して再メッキすることが日本では不可能。今回の出張は成果がなかったですが、中途半端なものを買うくらいなら、手ぶらで帰った方がまし。
以前にも書いたと思いますが、ひとつ気になることがある車は日本にもってくるといくつもの気にいらないところがでてきます。何より自分が欲しいと思えないものは買わないのが信条。またよいオファーをまつことにします。

  by cavallino-cars | 2016-09-28 14:02 | Comments(0)

Pavia の308GTB

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デュセルドルフからミラノに戻り、1時間ほど南下したパビアにある80yの308GTB を見に行きました。
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走行わずか37000km。
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フットレストやその周りのカーペットの傷み具合からして実走行に間違いないだろう。
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全体としては実にシャッキとした印象。シートも補修はしてあるもののオリジナル。
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メーターナセルのステッチ部分はほとんどの車が糸がほずれてしまっているのに対しご覧のような状態。
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シングルパイプのマフラーのコンディションもいい。
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しかしリアエンジンフードの端には亀の甲羅のようなクラックがみられる。
おそらくオリジナルのラッカーペイントの上から塗装したため、新しく塗った塗料とラッカー塗料が反応してヒビ割れがおきたかのかもしれない。この部分だけなのでキズを補修した時のパテの問題かもしれません。
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ステアリングはオリジナルのモモに対し、ナルディが装着されていた。これは以前アンコナから譲り受けた80年のGTBと同じ。最終ロットのもには何台かナルディのハンドルがついていたのかもしれない。
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ワイパーブレードは328につくボッシュ製のものではなく、当時のCARRELOのオリジナルが装着。フロントウインドウもオリジナルだ。ほとんど乗っていないということを証明するように飛び石のキズもない。
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ヘッドライトポットはポップアップすると本来はボディと同じように肌がツルッとしているのだがザラザラの状態。
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リアクオーターウインドウの後ろ端からはオリジナルは黒のコーキングがしてあるが、この固体はその上から塗装をしてしまったのでこのような状態。あまり手をかけずに何年もガレージに眠っていたようだ。これらの問題はいずれも日本に来てから補修すれば問題なく解決するものばかり。
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タイミングベルトは10年ほど交換してないということなので試乗はしないことに。乗らなかったもう一つの理由はその価格。
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手をかければ素晴らしい車になるのはわかるが、さすがにオーナーの希望価格では日本に輸入した場合かなりの高額になるため即決はできませんでした。この車の魅力はなんといってもすべてがオリジナルということ。次回伺うまでにもう一度交渉してみようかと思う。
次はモンツアにDino308gt4 を見に行きます。

  by cavallino-cars | 2016-09-28 00:15 | Comments(0)

イタリアの朝食

日本ではご飯に味噌汁、焼き魚や卵焼きなどが一般の朝食ですが、イタリアでは必ず甘いものを食べます。
パンにヌテッラというチョコレートクリームを塗って食べるのが子供たちの定番。
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ということで現地では私もイタリア流。
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デュッセルドルフ行きの飛行機にミラノリナーテから乗る前にカフェでカプチーノとクリームの入ったクロワッサンをいただきました。人気のあるのはこれにスプレンムータという絞りたてのオレンジジュースを組み合わせたもの。
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ちなみにカプチーノやカフェラテをいただくのは朝だけ。日本では女の子は昼や夜でもカプチーノを飲むよといったら、寿司をマヨネーズにつけるようなもんだよと言われました。
お昼と夜はカフェ(エスプレッソ)が基本です。

  by cavallino-cars | 2016-09-24 20:33 | Comments(0)

写真だけで買うことはこれほど危険

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今週何台かのgt4とGTBをみにヨーロッパに行って来た。
ComoにあるというダークブルーのDino308gt4 もその1台。現地のオーナーに連絡すると車はオランダにあるという。ドイツのデュッセルドルフ空港まで来てくれたら迎えに来てくれるというので見に行った。
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これは事前に送られた来た写真。タイミングベルト、ラジエター、クラッチは新しいものに交換済みでブレーキの点検や油脂類も交換しているという。
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トランクのカーペットもオリジナルだ。
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内装はすべてオリジナルとのこと。
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スペアタイヤも当時のものがつく。写真で見る限りは非常によいコンディションのように見えた。
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ドイツから国境をこえオランダに入り、ガレージに待っていたgt4は期待したものとほど遠いものでした。
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塗装の酷さはご覧のとうり。ボディすべてに錆がひどく穴のあく寸前の状態。
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トランクのフード裏のカーペットは剥がれえ落ち、ナンバー灯のカバーはセンターから割れている。
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室内にはエアコンのスイッチはつくが、エンジンルームをみるとコンプレッサーがない。
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フロントのグリルには本来2つ装着される電動ファンも1つのみ。フォグライトもオリジナルのCARRELOではないものがつく。
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ヘッドライトの裏につくウインドゥウォッシャーランクも欠落。
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フロントフード固定するストラットバーもとれています。内装はオリジナルに間違いないが、
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ドアポケットにつくライトもない。
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もうひと目見て購入する意志は消えうせたが、念のためダッシュボード内のヒューズボードを確認するとこの状態です。
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最初に送られてきた写真からは想像もつかないgt4でした。もし写真だけで購入をしようとお考えの方には是非このようなリスクがあることを知っていただきたい。私がオリジナルにこだわるのは他にもあります。
この車もきちんとレストアすれば新車のように蘇らせることは可能でしょう。今のほとんどの246はこのようなコンディションからレストアされたものです。そんな車を欲しいでしょうか。私の答えはノーです。
クラシックフェラーリを所有する喜びはその美しいデザインや驚くほどの運動性能だけではありません。古いものを大切にし、それを受け継いでいくこと。40年も経過している車なのですべてがオリジナルという車を見つけるのは不可能ですが、オリジナルを保って、大切にされてきた車かどうかはその意味で非常に重要なことなのです。
こんかいの車と私が輸入してきた車とはいままでどのように扱われてきたという歴史において雲泥の差があります。オーナーが愛情を注いできた車とそうでない車とはこれほどまでに違ってしまうのです。今の状態さえよければ言いとお考えの方も否定はしませんが、当時の生地のシートやオリジナルのレンズなどそれらすべてがひとつになってクラシックフェラーリはその魅力を放ち、価値があります。本物だけのもつ素晴らしさとそれを所有する喜びはけっしてこのような一台からは得られないでしょう。

  by cavallino-cars | 2016-09-24 19:35 | Comments(0)

Milano から東京に移住して5年が経過

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ミラノのチェントロから譲り受けたNEROの308GTBを東京の青山の新しいオーナーの元に納めてからもう5年が経過した。
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その美しさは色褪せないばかりか、この数年の価格の高騰により、さらに貴重なものになった。
走行距離がのびていなくても、メーカーは3年毎にタイミングベルトの交換を推奨している。私は経験上5年毎の交換をお勧めしている。
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日本に到着した時点で納車前に交換をすませているので今回、車検整備をかねてベルトを交換。
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タイミングギヤのみみもきちんとあることを確認。左側が上にそして右側が下にみみがついていてベルトがはずれなくなっているのがわかりますか?経年劣化でこのみみが割れてとれてしまっているものがたまにありますので必ず点検します。
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カムカバーからのオイル漏れが始まってきたため、ガスケットも交換する。
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ついでにキャブレターもきれいに清掃。
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取り外したエアコンのコンプレッサーもご覧のように汚れを取り除きます。
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ヘッドをとめるナットも一つ一つ磨きこんだ後に取り付ける。
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ヘッドもきれいにクリーニングするのでニューエンジンのようです。この頃のフェラーリのエンジンは実に美しい。458や488にはない機械としての美しさがある。
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奥の壁につく黒い2つのマレリのイグニッションコイルはオリジナル。今では入手不可能な貴重なパーツ。来月初旬にはオーナーのガレージにリフレッシュされて戻ります。

  by cavallino-cars | 2016-09-15 16:05 | Comments(0)

GTB turbo と328 のドアポケット

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GTBturbo で、運転席のドアポケットがドアを閉めるたびに開いてしまう車がある。
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多くの328も同様のトラブルがあり、中には開きっぱなしの車もある。
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写真のアームレストの下の台形のもの。開ききっているものは今まで購入したことはないが、今回簡単に修理することが判明。
ポケットの下にはヒンジがあり、左右に小さなスプリングがついている。それを新しいものに交換するだけで納車時のように引いてもすぐに戻るようになります。意外と簡単な構造です。但し日本国内ではパーツは欠品中。本国から取り寄せることは可能ですので同じトラブルでお困りの方はご相談下さい。

  by cavallino-cars | 2016-09-14 12:45 | Comments(0)

入港後の点検整備

弊社が輸入したクラシックフェラーリは前回ご紹介したgt4のようにまず駆動系の点検を行い、その後、塗装の補修を行ってショールームに展示される。
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今回イタリアのファエンツアから譲り受けた89年のGTBターボも同様。毎年イタリアの正規ディーラーで整備をされてきた車で過去10年間の書類もそろう。
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今回は油脂類の交換はもちろん、
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硬化した前後左右のブレーキホースを交換。ショックが黄色だったのでメカに確認したところ後期モデルはビルシュタインの黄色のものがつくのだそうです。
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腐食した水のリザーブタンクのキャップを交換、
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オイル漏れのあったオイルパンとミッションケースのガスケット、チェンジシャフトシール及び、
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カバーも新しいものに交換。
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シートは今まであまり気にしていなかったが、メカに背もたれの遊びがなくなりますというのでヒンジのネジのまし締めを左右ともに行ってもらった。
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確かにガタガタと1センチほど前後に動いた背もたれがカチッと固定される。シートを取り外し、写真の部分とその裏の部分とセンターコンソール側の部分の6角のネジを増し締めする作業です。
毎年現地のディーラーで整備を受けていたのがわかるとメカニックは言っていたが、それでもこれだけの作業を行わなければなりません。
今週末には整備を終えて、リアのナンバープレートの穴埋めのために板金工場に移動します。

  by cavallino-cars | 2016-09-08 21:00 | Comments(0)

カムギアの点検

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CUNEO から譲り受けたマルーンのタイミングベルトを交換する作業をしていたメカニックからギアのミミが1つだけかけていますとの連絡があった。ここは必ず確認しているところ。
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これはエンジンルームを助手席側から見たところ。カムベルトがかかっている上のギヤの内側にベルトがはずれないようにみみがついているのがわかりますか。
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上の写真はみみがとれてしまったもの。本来右下のギヤ外側にも同じようなみみがつき、ベルトが高速回転しても外れない仕組みになっている。
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これが正規のもの。上のギヤの内側と右のギアの外側にみみがつているのがわかりますか?
テンションがかかっているのでめったなことでは外れないがこれがないのとあるのとでは素人でもそのリスクの違いは理解できる。
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上のものが正常のもので下は欠落しているもの。みみに負荷がかかり割れてしまったのだろう。以前にも同じようなギヤをみつけ、交換したことがある。というわけで今回も新しいものを取り寄せ交換します。ベルトが外れた場合、バルブがヘッドを損傷させることもあり、そのコストは300万円以上かかる。
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この部分は通常はカバーがついており目視で確認するのは難しい。オーナーの方は工場に点検にだす際にはここの確認もお忘れなく。

  by cavallino-cars | 2016-09-06 17:19 | Comments(0)

gt4 のtrouble shooting

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今週の日曜の夕方Dino208gt4 のオーナーから1速にシフトは入るのだが、クラッチが繋がらないと連絡があった。
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確認しに行き、2速に入れてクラッチをつなぐと問題なくつながった。これでクラッチの問題ではないと判明。1速もシフトレバーをゲートの外にあてて入れると、クラッチをつないでもニュートラルの状態だが、内側をなでるように入れると普通に発進できる。シフトのリンケージのブッシュの劣化できちんとシャフトが動かないのだろう。現在工場に入庫して原因を確かめている。万一、道路の中央で止まってしまったら、まずはハザードスイッチを点滅させ、エンジンをきってギヤを2速にいれてセルモーターを回してセルのちからだけで路肩まで移動させて下さい。うまく発進できるようならそのまま2速で動かし、3速に入れてみてください。問題なければ今回と同様リンケージのブッシュの不良と考えられます。
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ギヤが抜けなくなってしまった時にはシフトのゲージを固定しているネジをとりはずし、レバーを開放してあげれば抜けるケースもあります。
古い車なのでこのようなトラブルに遭遇することがありますが、あせらずにトライしてみてください。

  by cavallino-cars | 2016-09-06 16:51 | Comments(0)

80y 308GTB

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バカンスを終えたitalia の308GTBのオーナーから昨日、写真が送られてきた。
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シングルパイプの1980年モデルのこの固体の走行距離は36000km。
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ステアリングはMOMO製のものではなく、Nardi 製のものがつく。以前も1980年製のシルバーのGTBもNardi のステアリングだった。
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ホィールはおそらくカンパニョーロ製のものだろう。
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エンジンはドライサンプのヨーロッパ仕様。TORINOのオフィシャルディーラーから1980年の11月にデリバリーされた車だ。
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塗装は一部をのぞき、オリジナルということ。近いうちに見に行こうと思う。

  by cavallino-cars | 2016-09-03 18:34 | Comments(0)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE