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Rosso 8月号

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今月のROSSO の163ページに弊社の308が特集されている。
ライターは西川氏。308を運転すると鋼管フレームの前後につくサスペンションやタイヤなど車のすみずみの情報がドライバーに伝わってくるのがわかるという。
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モダンフェラーリはあまりに速くなりすぎ、様々なデバイスが装備されているために車に乗せられている感がある。まさに私も同感で、
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コーナーリング中にアクセルを少しだけ戻してノーズをインに向けてコーナーをクリアする楽しさは488や458では気軽には楽しめない。
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本来スポーツカーは車をコントロールするということを楽しむためのもの。今のフェラーリは異次元のスピードは体験できるが、ステアリングからコーナリング中に滑り始めたタイヤのグリップ感などを一般道で体感するのはプロドライバーでもない限り難しい。
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西川氏は速い遅いの話ではなく、ドライバーとマシンの一体感が308にはあると言っている。私が308に魅せられている理由はまさにそこにある。
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美しいデザイン、そしてエレガントなインテリア。ひとたびアクセルを全開にすればこれぞスポーツカーという素晴らしさに溢れている。
テスタロッサやBBがトラックのように思えるほど308は軽快にコーナーをクリアする。サーキットを走った経験のある方は間違いなく好きになるはずで、スポーツカーにとっていかに軽さが重要かを理解できる。
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40年前にラインオフされたフェラーリを思いどうりにコントロールする歓びは格別で、ニキラウダやビルヌーブの時代にワープするようだ。
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ビルヌーブがサーキットの往復に実際に使用していた308GTSやレガツォーニが乗っていたgt4を当時のコンディションに限りなく近い状態で運転することが出来る。これほどエキサイティングなことはない。

  by cavallino-cars | 2016-07-27 17:34 | Comments(0)

milano - swiss - roma

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スイスのパーツショップで以前308のオリジナルステアリングを購入。グリップが非常に傷んでいたため、革の張替えをお願いしてあったものが出来たので今回、引き取りに行ってきた。ミラノのからおおよそ2時間弱。スイス国境をこえて20分のパーツショップに到着したのは午前10時半。イタリアまでオリジナルのステアリングを持っていき、張り替えたもらったという。
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スポークのおもて面にMOMOの打刻がしてあり、
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その裏にはMADE IN ITALY と打ち込まれたハンドルが当時のオリジナル。
この打刻がないものもあるが、自分だけの1台につけるステアリングにはやはり出来ることならオリジナルにこだわりたい。
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その他にはDinoのオリジナルのホーンボタンを2個購入。というか2つしかなかったのです。
黄色のDino の丸いボタンを囲むシルバーのリングがつくオリジナルだ。現在入手できるものはリプロダクションのものだけでリングが黒かったり、シルバーであっても極端に光っているメッキだったりするもの。このようなオリジナルは非常に貴重で、マーケットにでてくることはまずない。価格はあってないようなもの。
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1つは8月5日に東京港に到着予定のブラウンメタリックの208gt4に取り付けようと思い購入。もう1つは弊社のストックとして購入。あった時に購入しないと手に入らないので多少高くても買ってしまいます。このパーツショップのオーナーは実際にお店に来ない人には売らないようで、海外からのメールの問い合わせには返事もしない。実際に行かないと売ってくれません。スイスまでの旅費を考えるととてつもない価格のパーツということになってしまいます。
しかしそれでもここまで出向く理由は、やはりオリジナルの質感はリプロのものとはまったく異なる重厚な手作りのよさがあるからです。自分だけの1台を少しずつオリジナルのパーツに換えていくのもクラシックカーオーナーの楽しみのひとつ。上の写真のステアリング中央の跳ね馬のホーンボタンをこのDinoのボタンに変えた時、もし自分がオーナーなら少なくとも1時間ほどは見入ってしまうに違いない。それほど貴重で多少大げさかもしれないが長年待ちわびていた人に出会えたような感動がある。他にいくつかのパーツを譲り受け、ローマに行く途中、bresia にある208gt4を見によった。
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75年のこのgt4はオリジナルのホィールを装着。しかし初期型には装着されないバンパーと同じ幅のアルミのグリルがつき、208には本来ないスポットライトもついていた。
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極め付きはリアトランクのカーペットがオリジナルでなかったこと。今まで何十台ものgt4を海外から譲り受けたが、トランクのカーペットがオリジナルでないものは1台も購入したことはない。やはりどのように扱われてきたかがクラシックフェラーリを購入する際、私には非常に重要で、なぜ交換しなければならなかったのかを常に考えてしまう。特に40年も前に製造された車に関して、どれだけ多くの部分がオリジナルかがその固体の価値を左右するといっても過言ではない。
東京のショールームに並ぶ私が輸入したgt4を見ると、イタリアではどれもこんなコンディションの車があると思われる方もたまにいらっしゃるが、ほとんどがこのBresia のgt4のようなものばかりなのです。当然購入はいたしません。
ローマに到着したのは午後8時。
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フミチーノのそばのピゼリアへ。
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ここは日本でいう葉山のようなところ。裕福な家の別荘エリア内にあるお店。
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L'achetto というカジュアルなお店ながら、雰囲気はまさにイタリア。可愛らしいカメリエラにカラマリのフリットと白ワインとスカンピのリゾットをオーダー。従兄弟はピザマルゲリータを注文。どれも日本では楽しめない本場の味です。お店が混みだすのは午後9時ごろから。こちらはもうすでにバカンスシーズン突入です。
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お店の前に停めてあるのはスマートかとおもったらどうやら違う。なんと50CC のエンジンを搭載する自動車。
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ナンバープレートが普通の車よりかなり小さい。イタリア人の従兄弟に聞いたら、これは地元のお坊ちゃま用のもので、オートバイだと危険なのでその代わりに親が子供に乗らせているとのこと。15歳から運転できるそうです。最高速は50キロほど。高速への乗り入れは禁止。住宅付近の移動専用とのこと。子供の頃から車に乗れる環境は実に羨ましい限りです。
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もう何十回とイタリアを訪れているが、来るたびにこの国が好きになってしまう。
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ローマに住む従兄弟のおかげでイタリアの素晴らしい街並みや食文化、美しい歴史的な建造物や景色を数え切れないほど見せてもらった。
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そしてクラシックフェラーリのオーナーと知り合うことは私の人生感をも変えてしまった。古いもの、美しいものを大切にし、愛する文化は素晴らしい。
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そこに生きる喜びを見出すことこそイタリア人の力の源なのかもしれない。

  by cavallino-cars | 2016-07-27 11:57 | Comments(2)

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先週ローマで購入したDino308gt4 を試乗するために18日の早朝イタリアにに向かう。
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約束した20日の午前11時に現地に着くとすでにオーナーの会社の前にgt4は出されていた。1979年にフランスのフェラーリ正規ディーラーのCH.POZZIをとうしAndorra 公国のガレージAuto Rallye からデリバリされた。
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早速いつものようにテストドライブにでかける。イタリアの街をクラシックフェラーリで走るのはいつドライブしてもエキサイティングだ。特にこの固体のように調子のよいものは格別だ。
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めずらしくキャブのセッティングも完調で、エンジンを始動してもアイドリングは1000回転で安定している。
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キャブレターのスロージェットの調整ネジの回りには新車時につく黒いプラスティックのリングがすべてついているのにも驚きだ。
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ほとんどの車はこれが無くなってしまっている。
ローマ市内の道をトップエンドまで澱みなく回るエンジンはトルクフルでまさにこれぞフェラーリという印象で、これほど運転して楽しいエンジンは他にないのではなかろうか。そのサウンド、ピックアップの良さ、このF106 Aというコードネームで呼ばれるV型8気筒のパワーユニットは実に素晴らしい。走行が17000キロと実感できるのはそのしなやかな足まわりで、がたがたといしたショックがステアリングにまほとんど感じられない。試乗を終えた20日の午後3時には弊社の手配したトラックに積み込まれ、英国に向かった。
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今頃は先日同じように積み込まれた208gt4とともに保税倉庫に保管されているにちがいない。来月初旬には東京行きの船のコンテナに載せられる。
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日本に入港したらすでに用意してあるミシュランのXWXの新品のタイヤに交換し、タイミングベルト交換を含むフル整備を行う予定だ。クリーニングを済ませれば見ちがえるほど美しくなるにちがいない。
また一台素晴らしいgt4がやってくる。

  by cavallino-cars | 2016-07-25 20:26 | Comments(0)

reserved

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トスカーナから譲り受けたDino208gt4 の日本でのオーナーが決まった。正式な契約は現車が到着し、確認されてからとはなりますが、予約金をお振込みいただきました。Y様ありがとうございます。
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東京港に到着するのは9月。自分だけの1台として必ずご満足いただけると思います。年々、良い固体が少なくなり、これっと思ったものは即決しないと現地でもすぐに売れてしまいます。
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日本に到着してからは、リヤパネルのイタリアのナンバーを固定させるために空けられた穴埋めやマフラー遮熱ネットの錆をとり、再塗装したり、小さな傷の補修などを行います。
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その後タイミングベルトの交換を含む1年点検整備を実施、
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ブレーキホースやウォーターホース等、劣化しているものなどは交換。高速走行テストなどを行う。フルブレーキングをして右や左に車が振られる場合はステアリングギヤボックスのトラブルやブレーキローターの固着が考えられるので再整備をする。現地での試乗で問題なくとも高速でのフルブレーキングテストで症状が出る場合があるのです。
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最も重要なのはキャブ調整。この整備次第で車の性能は格段に変わります。
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すべての整備を終えたのち、内外装のクリーニングとコーティングを行い、
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お客様のガレージに納車されます。
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70年代のフェラーリは独特な雰囲気とオーラがある。
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コックピットに座っただけでそれを感じますが、ひとたびアクセルを全開にしてワインディングを走るとその五感に訴えるような楽しさは言葉にならないほどです。

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リニアにアクセルに反応するエンジンや、フェラーリならではのエキゾーストノート、80キロくらいで巡航している時のコックピットに入ってくるキーンというサウンド、細いステアリング、アナログなメーター、カチッとした感触のスイッチ類、どれをとっても今のモダンフェラーリにはないものばかりです。
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ひとたびコーナーを攻めれば、アクセルを少しだけ戻すだけで、ノーズがスッと中に入り、クリップについたところでアクセルを全開にして立ち上がるドライビングはまさにスポーツカーそのもの。
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458や488のような高性能スーパースポーツではとても一般道ではこのようなスポーツカーを操る楽しさは味わえない。今乗っても楽しいというか、今だからこそ楽しい1台なのだと思う。
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それが欧州の街を何十年も走り続けてきた一台ならなおさら。ガレージに佇む愛車を見ながら遠くイタリアに想いをよせるのも悪くない。


  by cavallino-cars | 2016-07-07 11:42 | Comments(0)

italia の宝石

以前ファイバーグラスの308を譲っていただいたイタリア人から友人がDino308gt4 を売りたいとの連絡があった。なんとその車は従兄弟の住むローマにあるという。さっそく見に行ってもらった。
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走行わずか17300kmのこの車は1978年8月にフランスの正規フェラーリディーラーCH.POZZI からデリバリーされた。保証書に記載されている住所はフランス国境とスペイン国境の間のアンドラ公国。その後、オーナーのお嬢様が結婚し、娘婿に結婚のお祝いとして贈られた。
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身長が190cmほどの新しいオーナーにとってgt4は少し小さすぎたようでそのほとんどをガレージの中ですごしてきたのだ。
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内装はビニールレザーとモケットのコンビネーション。
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ステアリングの傷みのないレザーグリップを見ても走行距離が実走行であることがわかる。
ほとんどの車はフットレストの左下の部分が擦り切れてしまっているが、この固体はご覧のようなコンディション。かかとがあたる部分にビニールの型押しのプレートがつくオリジナルのフロアマットがつくのもいい。
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塗装は浮きひとつなく、大切に保管されてきたことがわかる。
マフラーも当時のオリジナル。表面を軽く削り、黒く塗装すれば見ちがえるに違いない。内装のコンディションの素晴らしさはクリーニングすればさらに美しくなるだろう。
78年にマラネロ工場をでたまま、張替えなどの補修をしていないオリジナルであることがこの車の魅力をさらに高めている。
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マニュアル類もマニュアルケース、保証書、マニュアルとすべて揃う。
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走行17300kmのgt4は世界中捜してもこの1台だけだろう。
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後期型のシングルデスビのエンジン左の2つのイグニッションコイルもオリジナル。
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このgt4と出会えたのは4年前にパヴィアのオーナーからファイバーグラスの308を譲っていただいたから。ステファノ氏には感謝の気持ちでいっぱいです。この固体を譲っていただけたのは本当に幸運でこれほどうれしいことはない。できることならこのままそっと自宅のガレージにしまってしまいたいほどだ。イタリアの宝石のような1台がまた日本にやってくる。
東京入港は9月初旬予定。

  by cavallino-cars | 2016-07-04 10:33 | Comments(2)

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