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70年代のフェラーリの美しさへのこだわり

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これは美しく照らされたDino308gt4 のエンジンルームだ。
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この照明のカバーがこちら。レンズの回りには光り輝くクロームメッキのフレームがつく。
こんな見えないところにもデザイナーの美しさへのこだわりがある。BBなども同じものがつく。
70年代のフェラーリならではの美しさはこんな小さなところにも見受けられる。
ちなみに廉価版の246や206はバルブがむき出しのままつけられ、カバーはつかない。
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写真右上のヒューズボード右のシルバーの金属のフレームの中にバルブがつく。
80年代になるとテスタロッサはエンジンフード裏に308と同様のライトがつくが、フレームは黒のものになる。
328はエンジンルームにソケットが備わり、そこに付属のライトをプラグインして照らす。
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手前のメッキのくぼみは配線を逃がすためのもの。見えないところにもメッキを使うことにエンツオのフェラーリは美しくなければならないというスプリットとそれを形にしたデザイナーの美しさに対するこだわりを感じる。
今ではコストの面で決して出来ないことの一つだ。

mi piace molt bella 308 !

  by cavallino-cars | 2016-01-28 12:47 | Comments(0)

288GTOとGTBturbo

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1984年のジュネーブショーでベールを脱いだ288GTO はIHI製のターボチャージャーを2基備える400馬力。ブースト計は1バール。実質0.8BARの加給圧で炸裂するターボパワーは2年後に発売された2リッターのGTBターボに比べ、加給圧は0.2BAR低く、ターボというよりもスーパーチャージャーに近い加速で、レーシングカーというよりも美しいベルリネッタという印象が強い。
GTBターボのブースト計は1.2BAR。さすがに1.6BARのブースト計がつくF40 のブラックホールに吸い込まれるような加速とはいかないが、145馬力ものパワー差のあるGTOよりもフルブースト時の加速は優る感がある。
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シングルターボのハンディをもつGTBターボのポテンシャルはフェラーリの名に十分に値する。
しかしながらその美しさという点では288GTO のエレガントさにはかなわない。一見同じように見えるGTOのシートもひとたび腰掛ければ、308との差は歴然で、座面が5cmほど沈み込み、左右のサポートが体をしっかりホールドするように設計されている。布張りのダッシュボードも独特な雰囲気をかもし出す。
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288GTO のドライビングインプレッションはF40 のような暴力的な加速ではなく、アクセルをどの回転域からでも安心して踏める。美しさという点ではこの車ほどフォトジェニックな1台はないだろう。かつて私が試乗した1台は首都高でリアのアームがばたつくような印象があり、むしろ足回りはGTBターボの方がリファインされているような印象だった。同時期に乗ったF40 に比べると288が普通のスポーツカーに思えるほど乗りやすく、足回りもレーシングカーのようなソリッドな印象はない。
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GTOとGTBターボを同時期に乗る比べたことがないので断言はできないが運転する楽しさという点ではGTBturbo の方が楽しく思えるほどそのレスポンスは素晴らしい。
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81年からF1 126CKで採用されたターボエンジンはビルヌーブによりモナコGPとスペインGPで優勝をかざる。
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その後のF1ターボエンジンの技術が確実にロードカーにフィードバックされていくのだ。
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288GTOから始まり、GTBターボ、そしてF40 とその技術は市販車に引き継がれていく。
これら3台のターボ車にはビルヌーブやピローニがサーキットで培ったデータがいかされている。
今や2億円近い288GTO やF40 を気軽に乗る人は限られるだろう。
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その意味でもGTBターボは実に魅力的な1台だ。

  by cavallino-cars | 2016-01-22 19:15 | Comments(0)

オリジナルセンターキャップ

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70年代のフェラーリのホィールセンターにつく跳ね馬のセンターキャップにオレンジの強い黄色のものをつけている車が多いがこれはモデナ以降の最近のモデルのもの。
オリジナルはよりイエローの強いものがつく。よく見ると跳ね馬の目の形も異なる。
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オレンジ色のものもフェラーリの純正パーツだが、当時のものとはことなる。手前のものがオリジナル。オレンジ色のものは今でも入手できるがオリジナルは手にいれることが難しい状態。オーナーならこんな小さなこだわりも持ちたいもの。
見比べると左のものの方がしっくりきます。
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5年前、英国から初めて輸入したgt4のホィールキャップは傷があったため、新品で入手できたオレンジ色のものに交換した。当時はオリジナルのものが入手できなかったからだ。
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一度、自分の愛車のキャップを確認してはいかがですか?
オリジナルのものは若干まだ在庫がありますのでご希望の方はご連絡下さい。

  by cavallino-cars | 2016-01-21 19:51 | Comments(0)

エンジンの回し過ぎには注意!!

先週、Dino208gt4 のオーナーから連絡がきた。
エンジンは2リッターにしては素晴らしく、音も独特で気に入ってられる様子。
先日ついうっかり8000回転まで回してしまったらしい。
ダウンシフトのオーバーレブならエンジンは壊れてしまったかもしれないが、アップシフトの際に気持ちよすぎてついつい回してしまったとのこと。さすがに私はそこまで回した経験はないが、ストレスなく回ってしまったという。その後オイルをふくこともなく、今は問題ないとのこと。
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208gt4のレッドゾーンは7000回転から。当時のメーターの誤差も考えるとリミットはレッドゾーンから1000回転ほど落とした6000回転から6500回転くらいにしておく方が無難です。私はあまりタコメーターを信用していない。メーターが正しい回転をしめしていない可能性もあるからだ。
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万一エンジンが壊れてしまうと300万円以上は覚悟しなければならない。フェラーリの魅力はそのエンジンにありますが、トップエンドまで回さなくとも十分に楽しめます。40年前の車とは思えないレーシングカーのようなハンドリングもドライバーを高揚させてくれます。
すべてのスポーツカーに共通することですが、100分の1秒を競うレースではないので、ギリギリまでエンジンを回すのはおすすめしません。特にクラシックカーのオーナーの方はご注意を。

  by cavallino-cars | 2016-01-19 17:02 | Comments(0)

走り初め

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昨年末に2年前にイタリアのポルデノンから譲り受けた87年モデルのGTBターボが弊社に戻ってきた。今年の走り初めはこのGTBターボ。
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3500回転からシートに背中が押し付けられるほどの加速はこの車ならではでついつい4000回転から6000回転までの一番加速感のあるパワーバンドを使って走ってしまう。一度この加速を味わってしまうと328が物足りなくなるほど、オーナーを虜にする。
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イタリアの1オーナーのこの車は譲り受けた時の走行距離は45275km。日本では他にフェラーリを3台所有するコレクターのガレージで2年間を過ごしてきた。
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東京での走行距離はわずか3302kmで現在の走行距離は48577km。
一般道では気がつかなかったが、首都高を走っていてブレーキングをするとジャダーがした。タイヤにフラットスポットがあるのではと思い、早速今日ブリジストンのポテンザのニュータイヤに交換した。
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もともと2011年生産されたタイヤが装着されていたのでそろそろ交換したほうがいいと感じていた。フロントタイヤをはずし、ローターをみても極端に波打っている様子はない。
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2年前の納車時にはまったくジャダーはなかった。
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ニュータイヤをつけててそのまま首都高に乗ってブレーキを踏んだら、ジャダーは見事に消えていた。前のオーナーがついついとばしすぎてフルブレーキングをしてタイヤをロックさせてしまったに違いない。
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このGTBターボは87年モデルのためABSは装着されていないタイプ。
やはりこれくらいのサイズがスポーツカーとして好ましい。
今日からボディの内外装のクリーニングのために千葉ガレージに入庫。
来週末にはショールームに展示予定。
今から美しく磨きあがった姿を見るのが楽しみだ。

  by cavallino-cars | 2016-01-06 21:52 | Comments(2)

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。
2016年がいよいよ始まりました。
昨年はフェラーリをはじめ、クラシックカーの高騰は驚くほどで5年前は買いやすい価格だった308もここ5年あまりで800万円から2000万円と値上がりし、簡単に買える価格ではなくなってしまいました。
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昨年12月10日にロンドンで行われたBonhamsのオークションに日本の四国の博物館に1991年7月から展示してあった右ハンドルの308GTB のファイバーグラスが出品された。落札価格は102,300ポンド。日本円にすると1825万円。オークションのコミッションの220万円を含まれた価格。この220万円と英国までの輸送費などを差し引くとオーナーの手元に残るのは1300万円から1400万円くらいだろう。
固体差もあるので一概には言えないが、昨年末にきて少しだけバブルのような価格が下がってきたようにも思える。
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クラシックフェラーリの魅力はその美しさにある。
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308の魅力はその美しさに加え、モダンスポーツカーと遜色なくとばせるのだからたまらない。40年前に作られたのが嘘のようなその性能には驚くばかりだ。エレガントな内装や細いステアリング、何といってもキャブの加速感と独特のサウンドにも魅せられる。
ブレーキを少し残し、フロント荷重のままコーナーに侵入し、アクセルコントロールでノーズの向きを調整し、クリップを過ぎて、ノーズが直線をむいたところで一気にフルスロットルで加速する。
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これほどコントローラブルでスリリングなクラシックフェラーリは他にない。
BBや275は重すぎるし、ディトナはブレーキがプア過ぎる。
308はgt4も含め、そのサイズやエンジンパワー、足回りなど、まさにこれぞスポーツカーという感動に溢れている。
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ワインディングを手のひらが汗ばむほどとばしてきた後にたたずむ308の何と美しいことか。
あんな走りをしてきたのが嘘のようなエレガントさがある。
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70年代のバックグラウンドの歴史もいい。F1でのフェラーリの全盛期は76年から始まる。
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ニキラウダ、クレイレガツォーニ、ジョディシェクター、ジルビルヌーブ、往年のドライバーもそのステアリングをプライベートカーとして握っていた。ニキラウダに彼の知る当時のベストフェラーリと言わしめた308は今でもその輝きを失ってはいない。
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今年も素晴らしい、自分だけの1台となるようなフェラーリをヨーロッパよりご紹介していきます。

賀正

  by cavallino-cars | 2016-01-01 10:10 | Comments(2)

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