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pininfarina celebrate 85th anniv.

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イタリアのトリノのバレンティノ広場でピニンファリーナ社創業85周年を祝うコンクールデレガンスが6月の13日,14日に開催された。
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展示車両をみるとフェラーリはもちろん、ランチアとの深い関係がうかがわれる。
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それにしても70年代、80年代の車は美しい。
モダンカーとは一線をきす、エレガントさに溢れている。

Viva Italia !

  by cavallino-cars | 2015-06-30 10:57 | Comments(0)

chassis# 29005

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2012年3月、ローマから2時間のテラモのCastelnuovo のVomano という小さな街にモナコブルーの308GTBを見に行った。
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当時はフロントのバンパー下の塗装がアンダーコートがしてあるようなゴツゴツしたものだったり、
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トリップメーターが不動で、サスペンションのショックも完全に抜けていたので購入をみあわせた。
しかし、カーペットやシートはすべてオリジナルで、
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助手席ドアポケットには新車時についていた蹴り込みによる傷がつかないためのビニールカバーがつくほど、インテリアはよい状態だった。最後まで購入しようかどうか迷った308だった。(2013年3月のTeramo の308 のブログの記事にこの車の詳細はのっている)

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あれから3年、その車が23000ユーロ、日本円にして320万円をかけてレストアされ、ヨーロッパで売りにだされた。モナコブルーの色の車は珍しく、フロントのパッシングライトもテラモでみたものにもついていたので、車台番号を確認したところ、私が3年前に見た車そのものだった。当時付いていた4本出しのマフラーは下の写真のようにオリジナルの1本出しのものに交換されている。
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走行は46,110km。私が3年前に見た時は44703kmだったのでこの3年間に1407km走行したことになるが、動かなかったメーターをいつ修理したかが不明なため、走行距離はあてにはならないだろう。

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おそらくパドバの工場で塗装をやりなおし、シートなども補修して美しく仕上げたにちがいない。タイミングベルトなどの交換を含む整備も終わっている。気になる日本での販売価格は2688万円。
円安による為替の影響も大きいが、それにしても価格は当時より1800万円ほど高騰した。
当時の価格を知る私にとってはなぜあの時に買わなかったのだろうという思いは強い。しかし当時はまさかこれほど急激に高騰するとは予想もしなかった。今後どう推移していくかは誰にもわからない。
これからはこの価格がスタンダードになっていくのだろう。246に比べ新車時は高額だった308は近い将来ディノに追いつく日がくると思う。
それだけ308のもたらすドライビングの悦びは大きい。
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このストラトスのようなモナコブルーのカラーリングは非常に珍しく、今見てもはっとするような美しさだ。
ご興味ある方はご連絡下さい。

  by cavallino-cars | 2015-06-26 21:09 | Comments(0)

76y 308GTB fiberglass in UK

イギリスポンドが195円になった。
英国で売られている76yのファイバーグラスの現地価格を紹介しましょう。
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76y走行19万キロのこの車は2534万円
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足回りのレストアを行っている87700kmのこの固体は3685万円。
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もう一台の72000kmのものは3509万円。
いずれも日本に輸入した場合の予備検を取得した価格は2900万、4163万、3971万円となる。

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イタリアから走行5万キロほどのコンディションのよいものを輸入した場合は3500万円。
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今一番価格が安いのはイタリアにあるものだろう。今のところ価格は安定している。本当によいものを探している方はご連絡下さい。これという一台をお届けします。

  by cavallino-cars | 2015-06-26 13:08 | Comments(0)

Value of Ferrari 308GTB

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先日ブログでご紹介した22日の月曜にパリで開催されたARTCURIAL のオークションの結果をご報告します。
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このオークションにはハノーバーで私が見た77yのDino blue の308GTB が出品された。その落札価格は202640ユーロ。
当時の販売価格の149000ユーロを大きく上回る価格だ。
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日本円に換算すると2836万円になる。
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同じコンディションの78年308GTBはすでに日本のAさんに納車済み。日本で同じ価格で取引されるとは思えないが、この価格でヨーロッパで落札されたということはオーナーには是非お知らせしたい。
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オリジナル性の高いものにはそれなりの価値があるということだろう。
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シングルパイプのマフラーが装着される308は現地でも貴重になりつつある。
以前もブログで紹介させていただいたが、異なるフロントフードがついていたり、本来ドライサンプのエンジンがのるものにウエットサンプがついていたりするものもたくさんある。そういう車は私は欲しいとは思わない。

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オリジナルのフェラーリには独特のオーラのようなものがある。
ガレージにはやはり高価でもオリジナティーの高い1台を置いておきたい。
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モディファイされたものを好む方もいらっしゃるだろうが、
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そういった車はヨーロッパの美しい建物の一部を壊して、コンクリートのうちっぱなしの壁を作るようなもの。
出来る限り、当時のマラネロから出てきたままの状態で維持することこそ、イタリアの文化遺産ともいうべきクラシックフェラーリを所有する醍醐味だろう。
オリジナルほど美しいものはない。
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308に関してはおそらく私ほどよいものも、悪いものも含め、見ているものはいないと自負している。この5年の間に数百台もの308を見てきた。
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来月初旬には久しぶりに出会えた素晴らしいGTBがイタリアから東京港に到着する。
これからもオリジナルにこだわった車だけを日本のエンスージアストにご案内させていただこうと思う。

  by cavallino-cars | 2015-06-23 22:05 | Comments(3)

モデナからの208gt4

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モデナから譲り受けた1オーナーの208gt4の板金作業が先週終了し、これから駆動系の整備に入る。
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黒く塗られたいたフロントグリル下の部分は
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オリジナルのボディと同色に塗りなおし、黒く塗られていたグリル、
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フロントフードのアルミのバーと
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エンジンフードの熱抜きもルーバーもオリジナルのシルバーに戻した。
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その他細かい傷の補修やイタリアのナンバーの穴埋めや塗装がはげていたマフラーカバーの補修などにかなりの時間がかかってしまった。
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内装がここまでオリジナルできれいな状態の固体はイタリアでもないので、外装もマラネロから出荷された状態のようにしたかった。
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すでにタイミングベルトやテンショナーベアリング、オルタネーターとエアコンのベルトの交換作業は終了し、これからウォーターホース類の交換作業にかかる。
ホィールも剥離して塗装するために工場に発送済みだ。
完成するのは7月末の予定。
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マニュアルはもちろん、
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オリジナルのスペアキーまで揃うこのようなコンディションのgt4は今イタリアはもちろん、ヨーロッパ中を探してもめったに出会うことはない。外装はどうにでもきれいに出来るが、オリジナルの内装で美しいものは非常に少ないのだ。
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その意味でこの固体は非常に貴重な1台といえる。
整備が終わり、磨きあがったこのgt4はどれほどうつくしくなるのだろう。

  by cavallino-cars | 2015-06-22 18:48 | Comments(0)

旧車との付き合い方

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ベルガモから譲り受けたDino208gt4 のエアコンのガスの補充のため工場に向かった。
水温計が少し上がり気味なのが気になり、電動ファンをチェック。この車につくのは2つ。
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正面からみて右側が水温の温度により回転するファン。
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左側はエアコンをいれると回転するファン。
エアコンのスイッチをONにしても左のファンが回らない。羽根を少しさわったら回転しはじめた。あきらかにモーターが本来の調子ではない。オーバーホールが必要だ。
水温に反応するモーターも本体は回るが、ラジエターにつくサーモスタットが壊れているらしく作動しない。直結にしてとりあえず回転させて帰ることに。
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工場に行く途中も、帰り道の高速でも、エンジンが気持ちよくふけない。低速でもたつく感じでストレスフルなことこの上ない。プラグをみたらプラグホールに水がたまった跡があり、5番には少し水が残っていた。メカニックにお願いし、プラグをはずし、掃除をし、新しい電動ファンに交換。今までついていたものと異なり、勢いよく回転する音がコックピットまで聞こえるようになった。
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テストのためドライブすると今までとは明らかに軽くエンジンがふける。
こうでないとこの車の本来の楽しさは味わえない。
サーモスイッチはすでに英国にオーダー済みで、来週には手元に届くだろう。
クラシックフェラーリは手がかかるが、調子のよいキャブレターの車ほど楽しいものはない。
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常に水温、油圧、油温計のチェックは必要だ。この日の外気温は30度を超えたが、水温は90度、
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油温も90度で安定していた。こういうチェックが煩わしいと思える方には旧い車は向いていない。

万一水温の上昇に気がつかずに、オーバーヒートのまま走り続ければ、エンジンに大きなダメージをもたらすこともある。原因がわかれば、必ず本来の調子を取り戻す。

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アクセルに即座に反応するエンジンやクイックなステアリング、コーナーでアクセルワークでノーズをコントロールできるバランスのよさは70年代のフェラーリの最も好きなところだ。
旧いフェラーリには現代の車にはない美術品のような美しさに溢れている。
ひとたびエンジンをかけ、ワインディングを走ればその楽しさは別格で、これぞスポーツカーと叫びたくなるほどの高揚感もあるのだ。
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イタリアでもめったにめぐり合うことのなくなったこのような素晴らしい車は貴重な1台。
オリジナルでこの車のように美しいものは出てこないだろう。
そんな世界に1台だけのベストコンディションのgt4が自宅のガレージにある生活は実に楽しい。
今夜はイタリアの美しい街を走ってきたこのgt4をみながら、30年もののスコッチでも飲んでみよう。

  by cavallino-cars | 2015-06-22 14:28 | Comments(0)

ベルガモの宝

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2012年5月、北イタリアのベルガモから譲り受けたDino208gt4 を初めて見た時の印象は今でも鮮明に覚えている。
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ミラノのオーナーの元で20年以上を過ごしたこの車は実に美しく、とても75年にデリバリーされたものとは信じられないほどのコンディションだった。
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今までみたどのgt4よりも美しいといっても過言ではない。208gt4は308よりも小径の34のWeber 製ダウンドラフトのキャブを4基備えた170馬力のV8エンジンが搭載される。1975年から1980年までの6年間に840台が生産された。
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フロントにはDino のエンブレムがつき、
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ホィールセンターにも当時のオリジナルのDino のキャップが装着され、どこにもFerrari のエンブレムはついていない。
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さらにマニュアルやマニュアルケース、
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ASIのゴールドプレートまで揃う固体は今では非常に貴重なのだ。
快晴のマントバの田舎道を246Dino のような軽快な排気音を響かせて、走り回った記憶を昨日のように思い出す。
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日本に輸入してから20代の若きフェラリスタのガレージに2年ほど住み、昨年関西のオーナーの元へ移り住む。オドメーターは日本に着いてから1万キロを刻み、現在の走行距離は47000キロとなり、再び私のガレージに戻ってきた。
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初期型ならではの前面スエードのシートやフロアマットは生産されてからの年月が信じられないほどの美しさだ。そのすべてがオリジナルで、これほど素晴らしいコンディションのgt4に出会うことはこれからもないだろう。
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トップエンドまで軽やかに回るエンジンは2リッターならではで、ライトウエイトスポーツに近い。
308と比べるとさすがにトルクはないがトップエンドまで澱みなく回るエンジンはまさにフェラーリと呼ぶにふさわしい。ハンドリングはレーシングカーを運転しているようなシャープさだ。
この仕事をしていなければ個人でそっとガレージにしまっておきたい。
こんなgt4との出会いは私が生きているうちにあるだろうか。
マニアにとってばこれ以上ない1台が再びマーケットにでることになる。

  by cavallino-cars | 2015-06-21 20:00 | Comments(0)

308の価格の行方

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最近英国やヨーロッパのサイトにアメリカ仕様の308の広告が多く見られるようになった。それだけヨーロッパでは売り物が少なくなってきている。5年前にはあれほど多くあったgt4やGTBが今やほとんどマーケットには出てこなくなった。この異常な高騰を静観しながらオーナーは売る時期をみているのかもしれない。
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この車の価格は69000ポンド。日本円に換算すると1242万円。
どんなにきれいでも50馬力もの差があるヨーロッパ仕様と乗り比べるとそのレスポンスは比べようもなく、購入する気にはなれない。
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とびだしたバンパーも気になる。
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今年ドイツのハノーバーで見た1977年のブルーの308GTBはその後ドイツのショーに出展され、フランス人が購入。今月22日にパリで行われるARTCURIAL のオークションにでることになった。走行距離は12889km。私が見た時は12888kmだったのでまったく乗らずに売ることにしたのだ。
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イタリアでの1オーナーのこの車は走行12889kmとうたわれているが、メーターは交換されている。
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こちらはハノーバーで私が撮影したその車そのもので、他のメーターは中央が黒く抜かれたダブルレターの数字に対し、
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スピードメーターのみは白のべたで塗られている。ハノーバーのお店のオーナーもそれには気がつかなかったようで指摘したらイタリアに確認したほどだった。
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メーター以外は素晴らしいコンディションの1台でいくらで落札されるか、非常に興味深い。当時のハノーバーでの販売価格は149000ユーロだった。予想価格は14万ユーロから18万ユーロ。日本円に換算すると1946万から2502万円。
その結果が今後の308の価格の指標になるだろう。
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現地時間の午後6時からオークションは開始。結果はまたブログにて報告します。
それにしてもあっという間に倍以上の価格に跳ね上がってしまったのには驚くばかりだ。

  by cavallino-cars | 2015-06-19 12:31 | Comments(0)

玉石混交

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オランダから79yの走行5万キロの308GTB が売りにだされた。
価格は129950ユーロ。1806万円。
一見美しい1台だが、オリジナルでないところが多く、過去の履歴がわからない。
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フロントフードは本来上の写真のようにルーバーがないのだが、QV用のエア抜きのバーがついているものに交換され、サイドウインカーレンズもQV用の細長いものがつく。オリジナルは上の紺のもの。ミラーも異なるのがわかる。
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マフラーもツオリジナルはシングルパイプなのに対しツインエキゾーストがつく。
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フロントバンパー下につくスポットライトはアルミ格子グリルを切り抜いて装着したもの。オリジナルは下の写真のようにバンパーのステーに装着される。
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こちらはイタリアのボローニャで売られている、76y走行38000kmの308gt4。
フロントバンパー下についているフォグライトは本来ラバーの網などはつかない。
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初期型の車にはフロントから見るとメッキのフレームがラバーを囲った形がすべて見えるタイプがつく。しかしこの固体にはメッキパーツの下がバンパーラバーで隠れている後期型のものがつく。ぶつかって新しいものに交換されたのかは不明。
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内装もドア内側に付くライトのフレームはメッキのものがつくが、黒のプラスティックのものがつく。
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写真では美しくみえるがすべてレストアされたオリジナルでないものにちがいない。
価格は84500ユーロ。日本円にして1174万円。

それぞれ日本に持ち込んだ場合、GTBは2124万円、gt4は1435万円。それに塗装の補修や機関系の整備代がプラスされるので308GTBでおおよそ2200万、gt4で1500万円ほどの原価。
ヨーロッパのマーケットにもこんな固体がたくさん売られている。もちろんいいものもあるがこの手の車が大部分。オリジナルがどんなものかを知らない人たちが買っていくのだろうと思う。

本物だけのもつ素晴らしさに優るものはない。
オリジナルだからこそ価値がある。自分のガレージにいれる1台は当時のオリジナル部分の多い車にしたい。

  by cavallino-cars | 2015-06-15 14:54 | Comments(2)

engine 調整

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フィレンツェから譲り受けた308gt4の日本でのオーナーが近くのメカニックにエンジン調整をしてもらった後、パン、パンとバックファイアが酷くなったのでみて欲しいとのことで入庫した。
キャブ調整をして一時は良くなったが、その後すぐにオーバーヒートとバックギヤに入りずらくなり、再入庫。オーバーヒートの原因はウォーターホースのクラックと電動ファンのサーモスイッチの不良によるもので解決。リバースギヤはクラッチの寿命とクラッチワイヤの交換でこちらも解決。

問題はバックファイアが鳴り止まないエンジン。
デスキャップとプラグコードからも電流がリークしているので新しいものに交換したが、なおらない。

デスビを分解したら内部のパーツがトランク側のものは交換してあるが、反対側のものはいっさい交換されておらず、本来の動きをしていなかったことがわかった。
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本来スプリングで2つのシルバーのボールが外枠に写真のようについていなければならない。
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ローターの回転速度が高まると下のレバーが動き、接点のスピードが速くなるしくみ。
しかし上の写真のようにスプリングは全く機能しておらず、レバーが固着して動かないために点火時期がくるってバックファイアが酷かったのだ。
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アームも接点が焼けて減っていたので新しいものに交換。
テストしてみると今までとは比べられないほど火花がとぶようになった。
もちろん点火時期もピストンが最も上にくる上死点より10度手前に左右とも設定できた。
ライトで照らしてもしっかり同調しているのが確認できる。初期型のgt4はデスビが2つあるタイプなので左右それぞれ確認する必要がある。

キャブもフロートとフロートにつくレバーと連動してガソリンを流入させたり止めるためのフロートバルブは新しいものがついていたが、フロート室のガソリンの液面が5mmほど規定値よりも低かったため、調整。

フロート室のガソリンの量がすくなかったのもバックファイアの原因のひとつだろう。
低すぎるとコーナーでガソリンが燃焼室に十分にいかなくなったり、アクセルを急に戻した時に供給量が間に合わないことも考えられる。
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メーカーによる規定値は上から48mm。
4つのフロート室の油面をすべて規定の値に調整した。

テスト走行の結果は一般道でもあきらかに良好。ミスファイアもなくなり、本来の調子を取り戻す。
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圧巻なのは高速道路でのテストで、3000回転から上の加速は今までとは30馬力以上アップした感じで、力強く一気に6500回転までまわる。そのトルク感はこの車が1977年製であることが信じられないほどぐいぐいと1300kgのボディを加速させていくのだ。まるでエンジンをオーバーホールしたかのようなパワーで、少しパワー不足かなと思われる308オーナーは一度電気系のオーバーホールをしてはいかがだろうか。
それほどドラスティックにレスポンスが向上した。

ちなみに今回調整を担当してくださったのは元F1のメカニックでキャブレターを知り尽くしたベテラン。
私が最も信頼する方で、この方がいてくれるおかげで安心してクラシックフェラーリを販売できる。
こういう方がいなければ、この手の車の楽しさは半減してしまうだろう。
高速での息を呑むような加速は信じられないほどで、近い将来、自分の308の電気系もレストアしたいと思えるほど。

当時のメカニックとドライバーはコーナーでエンジンが息つぎするというと、フロートのレベルを上げたり、低速コーナーでアンダーが強ければ、リアの車高を少しだけあげ、キャンバーの角度を少しだけ大きくするなど相談しながらレースをしていた。
そんな関係が自分とメカニックの間に出来たらどんなに心強いだろう。
クラシックカーを所有されている方は必ずそういったメカがいるはず。信頼できるメカニックほどこの手の車を乗る人には欠かせません。

今回は同じ症状でお悩みの方の参考になればと思い寄稿しました。
308には今の車にはない楽しさ?や魅力に溢れている。

  by cavallino-cars | 2015-06-11 17:58 | Comments(0)

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