<   2014年 12月 ( 14 )   > この月の画像一覧

 

本年もありがとうござました。

a0129711_1817833.jpg
今週ベルギーのフェラーリ正規ディーラーFrancorchamps Motors Brussels から走行7,180km の77y Ferrari 308GTB のファイバーグラスが売り出された。
a0129711_18172763.jpg
驚くべきはその価格で235000ユーロ、日本円に換算すると3478万円になる。今までの最高額です。
a0129711_1828319.jpg
ホイールはオリジナルの14インチから16インチのものに変えられ、マフラーはステンレス製のものに交換されている。本来バンパー内側のボディ部分は黒に塗装されているのだが、シルバーのまま。再塗装されていることがわかる。
a0129711_18282432.jpg
ステアリングはヒビ割れ、走行7180kmとはにわかに信じられない。
a0129711_18285418.jpg
アンテナのスイッチもノンオリジナルだ。
それでも3478万円という価格がつけられている。

2012年の1ユーロ100円の頃にくらべ、為替だけで1128万の上昇になるが、それ以上に現地価格は4倍近い値上がりで、もう異常としか思えないほどだ。
a0129711_1859354.jpg
数年前までは13万ユーロで取引されていた512BBも今や33万ユーロと3倍ほどの価格で売買されている。
クラシックカーに投機目的のマネーが流れ込んでいるのはもはや間違いない事実。

a0129711_18383024.jpg
私たちが経験したバブルの頃のフェラーリやランボルギーニは単純にその車が欲しい人が多いために価格が上昇したのに対し、今回のヨーロッパの価格の上昇は土地に投資するのと同じで利益目的のために購入する人が価格を押し上げている。
a0129711_18411343.jpg
もうひとつ当時の日本のバブル期は新車の価格が跳ね上がったのに対し、今回はクラシックカーのみ。
いつかは破綻するようにも思えるが、古いものにしかない良さがあるのもまぎれもない事実。
キャブの308ほど運転していて楽しいと思えるFerrari はない。
それにしてもかつて経験したバブルの頃さえも上回る価格の上昇ぶりには驚くばかり。
a0129711_18462586.jpg
25年前に経験したバブル期にはカウンタックが5000万円で売られ、F40 は1億円だったが、今はその時の価格と変わらない。
a0129711_18421030.jpg
唯一救われるのは308は今回のファイバーは特別だが、まだ他の12気筒やDinoに比べ、価格が安い?こと。

308に限らず、gt4も最早コンディションのよいものはあっという間に売れてしまう。
今回もミラノで個人オーナーの308ggt4が売りに出され、見に行く予定でいたが、クリスマスにもかかわらずすぐに現地で売れてしまったほど。片道14時間もかかる日本にいるハンディキャップは大きい。
円高になれば状況はよくなるが、国債の信用評価の下落している中、その可能性は期待できそうにもない。
a0129711_19163590.jpg

ヨーロッパで何十年もの時をすごしてきたクラシックカーが自宅のガレージにある生活は素晴らしいものがあります。
a0129711_191725100.jpg
308GTBやDino gt4 のステアリングを握り、アクセルを踏んだ時の興奮は今のモダンフェラーリでは味わえない、独特の世界です。

きびしい状況ですが、来年も運転して楽しい、自分だけの1台となる魅力的な車だけをお届けしていきます。

今年も弊社からご購入しただきました皆様に心から御礼申し上げます。

よい新年をお迎え下さい。

  by cavallino-cars | 2014-12-27 19:04 | Comments(5)

GTS積み込み完了

Faenza の308GTSが先週の金曜日に無事トラックへの積み込みが完了。
a0129711_17304820.jpg
コンテナに詰められて船に載るのはおそらくクリスマス休暇明けになる。
今年最後のイタリアからの308となる。
すでにこの車も日本での新しいオーナーは決まっている。
弊社からgt4をご購入いただいた方で、私の輸入した車のコンディションは何台も見ているのでご入金いただいたのだと思う。
ありがとうございます。
来年も素晴らしい308だけをヨーロッパよりご紹介していきたい。

  by cavallino-cars | 2014-12-21 17:32 | Comments(0)

急激な価格高騰の先行きは?

英国から始まった308の価格の上昇は今やドイツやベルギーにも及び、ますます手がとどかない価格になってきた。ここ数ヶ月の価格の高騰は異常なほどだ。
a0129711_12532538.jpg
今週ドイツのハノーバーのディーラーで308が売りにだされた。
a0129711_12535115.jpg
1978年製45000km の 308GTBの現地価格は120900ユーロ。日本円に換算すると1790万円。
a0129711_12541082.jpg
本当にこの価格で売れるのだろうか思えるほどの価格だ。半年前に同じディーラーで売られていた308の2倍以上のプライス。
a0129711_12543126.jpg
イタリアからコンディションのよい308はどんどん他の国に買われていくよと嘆いていたモデナの人がいうように、私が見に行く車のほとんどがドイツからのバイヤーとバッティングしている。
a0129711_20154652.jpg
今やコンディションのよい308やgt4と出会うのはまれで、たとえ見つかったとしても早く見に行かなければ他の人の手に渡ることになり、入手することは本当に難しくなってきてしまった。
今船に載って日本に向かっているガンメタの208gt4 は私が買わなければ間違いなく当日の午後3時にくることになっていたミラノの方に売れてしまったろうし、前回の黄色のGTSも既に見に来ていたドイツのディーラーにいってしまったにちがいない。
数ケ月前に見に行く予定だったイタリアにあったシルバーのGTBは先方の都合でキャンセルになったが、私の帰国後、ベルギーのフェラーリ正規ディーラーが購入。2万ユーロほど価格が上乗せされすぐに売れてしまった。
2015年の308の価格はどこまでいくのか、予測不可能な状態だ。

  by cavallino-cars | 2014-12-13 14:36 | Comments(0)

reserved

a0129711_19345289.jpg
faenza で譲り受けた鮮やかな黄色の308GTS が仮契約となりました。
オーナーは以前firenze から輸入したガンメタのgt4をご購入いただいた方。
黄色のBBを検討されていたが、弊社のGTSが頭から離れなかったとのこと。
a0129711_19352588.jpg
私がイタリアで乗って、帰国してもどうしても忘れられずに購入した経緯、そのままです。
私が正式に購入した翌日にはドイツのディーラーが来て、購入することになっていたことは後からお聞きした。
この手の車は本当に一期一会だ。
a0129711_19361576.jpg
過去に何度か一台の車に同じ日に申込み金をお振込みいただき、早く着金された方にお譲りしたこともある。
この車とその方にはなんらかの縁があったのでしょう。
キャブレターのGTSは1977年から1980年の4年間で3219台が生産された。そのうちのおそらく2000台ほどは米国向けだ。その意味でもヨーロッパ仕様の車は貴重。
色やコンディションは1台1台異なる。このような状態の黄色のGTS は何台現存するのだろう。
いずれにしても世界に1台だけの自分だけのFerrari となることは間違いない 。
あの美しいGTSが日本にやってくると考えるだけでわくわくする。
Enzo が愛したF1ドライバーのジルの愛車はキャブの308GTS。
トップをはずして走れば気分はビルヌーブだ。
イタリアの道を走ったあの感動を1日も早く新しいオーナーにお届けしたい。

  by cavallino-cars | 2014-12-11 19:53 | Comments(0)

自分だけの1台

a0129711_1984626.jpg
スポーツカーを買うにあたって何を選ぶか、これほど楽しい時間はない。
自分の予算を決め、その範囲で最も魅力的な1台を選ぶ。
学生時代に選んだ最初の車はFiat X1/9 。次はアルファロメオ2000スパイダー。就職して初めて買ったのはロータスエスプリ、その後フェラーリ308gt4を購入し、禁断の世界に入っていく。
a0129711_1992945.jpg
車の販売をするようになって、F40 やカウンタック、Dinoなどあらゆるスポーツカーに乗ってきた。
その後フェラーリチャレンジというレースを経験し、車をコントロールする楽しさを覚えた。
以前はそのスタイリングや音、コックピットの雰囲気で愛車を選んできたが、ハンドリングやバランスの良さなどが愛車選びの大きなポイントとなっていく。
a0129711_1910588.jpg
速くはしるという車の性能では458のような新しい車にはかなわないが、コントロールする楽しさでは70年代の308やgt4は引けをとらぬばかりか、モダンフェラーリをも凌ぐ。
a0129711_19114279.jpg
コーナーリング中にアクセルの開度でノーズをコントロールする醍醐味は308で楽しめる素晴らしい体験だ。
現代の458やマクラーレンではその限界が高すぎて、とても公道でそういった運転は出来ない。
リスクが高すぎてしまうからだ。
a0129711_19135150.jpg
パワーアシストの付かないステアリングからはダイレクトに路面をとらえるタイヤのグリップ感が伝わってくる。
a0129711_19144860.jpg
極太のレーシングタイプのステアリングでなく、細い革まきのハンドルで車をコントロールすることのエレガントさはこの車ならではだ。
しかもその遊びのないステアリングの感覚はスポーツカーそのものでレーシングカーにもつうじるほどソリッドなのだ。
キャブレターならではの独特なシャープな加速とそのサウンドも魅力に溢れている。
デイトナのようなどこまでも加速していく、シンフォニーのような音はしないが、アクセルに連動した弾けるようなサウンドは鳥肌がたつほど素晴らしい。開発に携わったニキラウダや308を所有していた ジルビルヌーブやレガツォーニも同じ気分だったに違いない。電子制御でコントロールされたモダンカーにはない世界だ。
a0129711_19154626.jpg
かつて私も所有していた246Dino のグニュと入る2速に比べ、スッと吸い込まれるようにカチッとはいるシフトも心地いい。
a0129711_19172347.jpg
308GTのコックピットは座るとダッシュボードからつながるドアのアームレストがハンドルを握った左肘を丁度よくささえてくれる。フェラーリ伝統のゲージの切られたアルミのカバーから垂直にのびたシフトレバーもドライバーの気分を高揚させる。
a0129711_1918154.jpg
数字の刻まれたシフトノブ、メッキのフレームからでたプラスティックのノブの付いたレバーなど、どれをとっても70年代のフェラーリならではの美しさに溢れている。
a0129711_19185584.jpg
Dino gt4 のドライバーを包み込むようなコックピットの作りは秀逸で、レバーのカチとした操作感も好ましい。ビニールレザーで覆われたダッシュボードの質感も現代のものとは一線をきす雰囲気で、いい意味でのレトロ感がある。
a0129711_19192220.jpg
ここ1年ほどの価格の急騰はこれから購入を検討されている方にとっては悩みの種ではあるが、その素晴らしさは今までなぜ評価されなかったのかが不思議なくらいだ。
a0129711_19202369.jpg
事実、gt4が600万円、308GTBが700万円というバーゲンプライスで販売できた5年前はこの価格でこれほど見て美しく、乗って楽しいスポーツカーはないと思いヨーロッパから輸入を始めたのだ。
a0129711_19213443.jpg
ヨーロッパを長年走り続けて来た車が日本に来て初めて自分のガレージに納まるという高揚感も手伝い、自分だけの1台を所有する悦びは格別なものとなる。
現在投資の対象となり、値上がりしたとはいえ、308はDino246 よりははるかにリーズナブルだ。
a0129711_19255585.jpg
今やイタリアでは37万ユーロ前後となった246はおそらくこれ以上の値上がりはないだろう。
もうその価格では売る人はいても買う人は非常に少ないと考えられる。
a0129711_19294562.jpg
たとえDino が308と同じ価格でも今の私なら間違いなく308を選ぶ。Dino は10年近く所有したということもあるのだろうが、スタイリングやハンドリングなど素晴らしい車には違いないが、エアコンのつかない車は日本では乗る時期が極端に限られた。
ロックしたままドアノブをひくとワイヤーが伸びてレバーが戻らなくなるなる等の小さなトラブルもある。軽いライトウエイトのようなエンジンも魅力ではあるが、トルクとパワーに勝る308のエンジンを一度味わってしまうと物足りなくなってしまうのだ。
a0129711_19304070.jpg
残念ながら246には308に搭載されるF106 ユニットのクリップをこえてアクセルを全開にした時の叫びたくなるような興奮はない。
a0129711_19312131.jpg
アクセルコントロールでノーズの向きを変え、コーナーを立ち上がる時の308のドライビングプレジャーは格別だ。
前述したように車の楽しさはスポーツカーとして車をコントロールする楽しさだけではない。運よく私はレースをすることができたおかげでその楽しさを知ったが、ほとんどの一般の方はそのスタイリングや音、雰囲気などで購入するのだろう。
しかしながらレース経験のない246を売却して308のファイバーボディをご購入していただいた方にどちらがいいですかとお聞きしたところ、今の308ですねと即答された。アクセルのふみ加減に即座に反応するエンジンに魅せられているという。あのひらひらとコーナーを抜けていく軽やかな Dino のハンドリングに優るほどそのエンジンは素晴らしいのだそうだ。まさに同感であきっぽい私がいまだに魅せられ続けている。
a0129711_19322938.jpg
クラシックフェラーリを検討されている方で本当にスポーツドライビングを愛する方には5000万円をだしてDino246 やDaytona を買うより、遥かにリーズナブルな308を選ぶことをお勧めする。
それぞれ素晴らしい車ですが、何を求めるかでどの車を選ぶかを決めるべきでしょう。
高ければいいとは限らないからです。今や1億円もするLusso は実に美しいGTですが、スポーツカーとしては私にはもの足りません。
何台も所有できるような幸運な方もいらっしゃるでしょうが、どれか1台とお考えの方にはそれぞれご自分で運転して、または同乗させていただいてから決めるのがベストでしょう。
これからいくら値上がりするかという胸算用で買うのは悲しすぎます。
人生は一度きりです。振り返れば楽しい時間はあっという間に過ぎていく。フェラーリを買ってほとんど乗ることなく10年後に1億の利益を手にする人生と、自分でステアリングを握り、ワインディングを思いっきり駆け抜けた思い出多きスポーツカー人生のどちらが幸福でしょう。後者のようなお客さんがいる限り、いいものだけをヨーロッパから紹介し続けていきたいと考えます。

  by cavallino-cars | 2014-12-10 20:25 | Comments(1)

12月8日Christmas season の始まり

a0129711_186448.jpg
今日12月8日はガブリエル天使がナザレの聖母マリアにイエス様を身ごもったことを告げた日。
a0129711_1863426.jpg
この日からヨーロッパではクリスマスの飾りつけが始まります。
a0129711_1865480.jpg
そして東方の3賢人がお祝いを持って、ベツレヘムを訪れたとされる1月6日まで飾られます。
日本の商業主義のクリスマスとは異なった、ヨーロッパならではの風習です。

  by cavallino-cars | 2014-12-08 18:27 | Comments(0)

france からのメール

a0129711_11381615.jpg
フランスのAUTODROME Paris というクラシックカーディーラーからメールが昨日届いた。
Knight Frank というアナリストによるとクラシックカーの価格の上昇率は過去10年間において456パーセント。美術品の193パーセント、コインの227パーセント、宝石の156パーセント、切手の250パーセント、時計の77パーセントなどを大きく引き離している。
a0129711_1138325.jpg
美術品の40パーセントの投資家が中国人で、その中国で今まで認められていなかった中古車の輸入が解禁されるという動きがある。近い将来クラシックカーの登録ができるようになればその上昇率にはずみがつくのは間違いない。Forbes, HBC,JPMorgan などもこの動きには注目しているという。
近年日本でも外資の大手銀行が愛好家を集めて過去20年ほどのクラシックカーの価格の推移をグラフ化して投資のすすめを行っているほどだ。
ますます手が届かなくなる前にクラシックカーを買いなさいというセールストークだ。
a0129711_11451169.jpg
ここ1年で最も上昇した246Dino の価格は1年前は13万ユーロ。今や35万ユーロもする。
a0129711_1245512.jpg
フェラーリに関しては過去1年で車種にもよるが300パーセントも上昇している。
車好きが何倍にも増えたとは考えられず、投機目的で購入する人が増えたということだろう。
もしくは私のような古くても良いものを愛する人が増え、購入希望者が現存する車の価格を押し上げたとも考えられる。5年ほど前に海外に販売したマクラーレンは2億円、今や10億円もするようになった。
数年前には4000万円で買えたF40 は今や9000万円、1年前には2000万円だったトヨタ2000GTでさえも今や1億近い価格で売買されている。

愛好家にとっては誠に残念なことではあるがオーナーにとっては嬉しい現実に違いない。
こちらは昨日ミラノから届いた308GTBのオファー。
a0129711_11413941.jpg
紺のものが8万5000ユーロ。もう一台赤のファイバーは16万ユーロ。
a0129711_1142057.jpg
日本円に換算すると1258万円と2368万円。輸入した場合の販売価格は1700万円と2900万円にもなってしまう。現地イタリアでも急激に価格は上昇中だ。
a0129711_129157.jpg
今や308のファイバーグラスモデルは458の新車価格に近い。今後どのように価格が推移していくかは興味深い。

英国では過去1年間に不動産価格は20パーセントも上昇し、バブル景気真っ只中。米国のサブプライムローンのようなものが投資家により作られ総額の僅か5パーセントの資金があれば購入できるという。
価格の上昇がとまり、下落に反転した時にそのシステムは崩壊する。
クラシックカーへの投機的動きも同じようなことがおきないともいえないが、住宅などに比べれば安定はしている。1億円を超える価格のミウラやルッソなどはもはや気軽にドライブに行くことの出来ない車になってしまった。
a0129711_1255773.jpg
308は乗っても見ても、実に楽しく、美しい車だ。
その車が投資家により、手の届かない価格になってしまうのは実に寂しい。

  by cavallino-cars | 2014-12-08 11:57 | Comments(1)

Farenza のGTS

帰国して時間がたつにつれ、イタリアでGTSを試乗した時の叫びたくなるようなサウンドとあの弾けるような加速が忘れられなくなってきてしまい、オーナーに電話して譲っていただくことにした。
幸い、気になっていたパーツはすべてオリジナルが手配できた。
クラシックの素晴らしいところは自分だけの1台を持てることにつきる。
308購入のポイントは数え挙げればきりがないが、それをふまえて自分が欲しいと思えるか、思えないかで決まります。
この黄色のGTSはその意味では是非乗りたい1台。
a0129711_1455666.jpg
ヨーロッパでもこの色のキャブレターのGTSはまずマーケットにでることはほとんどない。
仮に赤のものを塗り替えるとなると400万円ほどは覚悟しなければならない。
その費用を考えれば実にリーズナブルに思えてしまう。
何といってもF106というコードネームで呼ばれるV8unit のエンジンの状態が素晴らしかった。微妙な足の踏み方にも即座に反応し、ダイレクトに聞くフェラーリサウンドに酔いしれたイタリアでの30分のランデブーが今でも忘れられない。
どんなに新車のような車でもエンジンがローパワーのUS仕様やシンクロの壊れたフェラーリは運転して楽しくなれないのだ。
コーナー手前で3速、2速とゲージに吸い込まれるように入っていくダウンシフトの感覚もドライバーにはたまらない。ミッションのシンクロがいたんでいるものは金属が引っかかるような違和感があるがこの固体にはいっさいない。
日本に到着後、千葉ガレージでクリーニングをすませ、イタリアで見た以上の素晴らしい状態になったこのGTSが想像できる。
入港は2015年新春。

  by cavallino-cars | 2014-12-05 14:57 | Comments(0)

納車前整備

ボローニャから譲り受けた308GTBのリヤのナンバーの穴埋め作業中にパワーウインドウの調子が悪くなった。
a0129711_12591939.jpg
原因は窓枠のフエルト付きのラバーの劣化によるもの。フエルトの付く部分が劣化のため破れ、ゴム部分が直接、窓にあたり、スムーズに上下しなくなったのだ。
a0129711_1259553.jpg
一度ドアからウインドウフレームを抜き取り、もともと付いていたチャンネルモール(ラバー)を丁寧に糊部分までとる。
a0129711_1311677.jpg
それから新しいものを接着して完成。これでスムーズに動くようになりました。
ドアからフレームを抜き取らないと、ドアの中に隠れた下の部分のゴムがとれない。そのためにドアをばらし、三角窓もすべて取り外して作業をしなければならない。
オリジナルに比べ1ミリほどフレームからでてしまうが、ボロボロになったままのゴムのまま窓を上げ下げするたびに切れたチャンネルモールがひっかかるよりは遥かにいい。
写真はいずれも交換後のもの。
今週はこれから中央の黒いラインの塗装と、フロントリップの補修に入ります。

  by cavallino-cars | 2014-12-04 20:01 | Comments(0)

手作りならではの美しさ

a0129711_13253470.jpg
70年代のフェラーリはどれも一台一台ボディに合わせてドアを加工してとりつけている。
今の車のように新しいドアをそのままとりつけてもきちんとつかないのです。
a0129711_1326342.jpg
これは308の左のドア。上の方がドアの厚みがあり、下はすっきりしている。上の部分を折り曲げて成型しなおしてボディのちりに合わせているのです。
a0129711_13265624.jpg
こちらは運転席側。上がすっきりしているのに対し、中央部分は肉厚になっているのがわかりますか?
けっしてこの車が事故をおこして新しいドアに交換されたのではなく、新車時からこのように一台一台、当時の職人が自分の目で確認し、感覚で車に合わせて、ドアをフィッティングしていくのです。
今のコンピューターを使用してつくられたものは1ミリの狂いもなく、同じものが出来るのでそのまま取り付ければいいだけ。技術の進歩はすばらしいが、70年代のような美しいフェンダーラインは作ることが出来ない。
a0129711_13372892.jpg
a0129711_1338164.jpg
ちなみに何台ものBBをレストアしている当社の板金工場の社長の話ではBBのドアウインドウフレームは運転席側より助手席側の方が寝ているし、リアフェンダーは助手席側の方がなで肩のように下がっているという。
a0129711_1326230.jpg
はっとするような美しさは当時のフェラーリならではで、イタリア人の美意識の素晴らしさには感動してしまう。
a0129711_13502859.jpg
このような細かい繊細な職人の手作業がモダンカーとは一線を期す美しさの秘密なのかもしれない。

  by cavallino-cars | 2014-12-04 20:00 | Comments(1)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE