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シートのリペア

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英国から来たこのgt4のオーナーにシートが少し汚れてきたのできれいにしませんかという提案をさせていただいたところ、長く乗りたいのでお願いしますということになった。
私は基本的には張替えはしない。オリジナルの素材をそのまま使用し、リペアする。
いつもお願いするその道40年という職人さんに今回も来てもらった。
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こちらが施工前のシート。
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まずはシートセンターのアルカンタラやリクライニングのダイヤル部分などをマスキングする。
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この作業を徹底的に行うことが大切。ベロアや布に塗料がついてしまうと取り返しがつかないことになる。
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その後、300番のあらいサンドペーパーでやれた部分の塗装を落とす。板金と一緒でその後めの細かいペーパーを使用して仕上げていく。
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その間に色を合わせながら吹き付ける塗料を作っていく。下地が仕上がったら、プライマーという塗料がつきやすくなる液体をスプレー。その後、丁寧に吹き付けていく。厚く塗りすぎて塗装がだれてもいけないし、薄くムラができてもいけない。まさに職人技です。
出来上がったものがこちら。
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色褪せ部分やヒビ割れした部分がきれいになくなり、新車のような状態に蘇ったシートは実に美しい。
映像ではご理解いただけないが、触感もしっとりとしてレザーそのもの。
もちろん坐っても洋服に色がつくようなこともありません。
安く施工してくれる所もあるようですが、半年くらいすると堅くなり、ヒビ割れしてくることがあるので私はいつもお世話になっているこちらの方にしか頼みません。
こういう職人さんたちがいるからこそ40年近く経過しても信じられないようなコンディションを維持できる。
古い車を大切にする文化はここ日本でも少しずつ定着しつつある。
今からオーナーさんに納車する日が楽しみです。

  by cavallino-cars | 2014-04-29 16:02 | Comments(4)

chassis#33045

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2011年9月にイタリアのアンコナで譲り受けた80年の308GTBが宮崎のフェラリスタのガレージに納まってから2年。
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その後、オーナーのガレージには私が輸入したGTBターボが昨年入庫。
今年になってチャレンジストラダーレがさらに入ることになり、ガレージが足りなくなったとの理由でこのGTBがもどってきた。
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すでに九州の正規代理店を経由し、フェラーリクラシケを申請しているこのGTBには間もなくマラネロから正式にクラシケの認定書も届くはず。
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シルバーに黒のレザーのこのGTBのコンディションはイタリアで見た時と変わらぬ素晴らしいコンディションをほこる。
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ミラーも当時のオリジナルがつく貴重な1台。
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マフラーも新車時につけられたシングルパイプだ。昨日、マテックスに入庫し九州からの長旅の汚れを落とし、ゴールデンウィーク明けには弊社のショールームに展示予定。

  by cavallino-cars | 2014-04-25 18:13 | Comments(0)

Firenzeのgt4

今回最後のgt4はフィレンツエ郊外にある308gt4だった。
だがこの車は一目みて、だめ。
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シートの素材が見たこともないようなもの。独特の柔らかい生地ではなく、サテンのようなつるつるの生地。
写真ではわかり辛いですが、触ればすぐにわかります。
オーナーはこれがオリジナルと思っているから気の毒としかいいようがない。
今回の出張の一番の成果はクレモナの208だった。
本当にオリジナルのgt4と出会うことが少なくなってしまったのが残念でなりません。
現在、オーナーからの連絡待ち。
1週間後か10日くらいまでには整備終了の連絡がくるはず。
次回の出張が今から楽しみです。

  by cavallino-cars | 2014-04-22 00:16 | Comments(0)

Vicennzaのgt4

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ミラノから北に1時間ほど行った街Vicenza に住む個人オーナーを訪ねた。
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モデナで見たgt4の塗装があまりにひどかったのでこのgt4がとても美しくみえる。
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ドアパネルの内張りもこれがオリジナルです。
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エンジンルームを見るとドライブシャフトのブーツがパックリ破け、オイルが飛び散っている。
それほど費用もかからないので、まぁ交換すれば問題ないレベルです。
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シートもオリジナル。、もちろんリヤトランクの生地もオリジナルです。即決するには補修する箇所が多いため、とりあえず一度ペンディングにすることにして、価格を交渉することにした。

  by cavallino-cars | 2014-04-22 00:04 | Comments(0)

モデナのgt4

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今回最も期待したのがモデナにある208gt4だった。
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モデナ市内にあるこのお店を訪ねたのは2回目。
だが一目見てその塗装のひどさに落胆せざるをえなかった。
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ゆず肌のボディは本来の美しさとはほど遠く、リヤのマフラーの上の塗装はタクシーでもこんな塗装はしないのではないかと思うほどのひどさだ。写真ではまったくわからない。これだから見ないで買うことは出来ないのです。
せっかくモデナまで来たのだからマラネロに立ち寄った。
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以前従業員用のパーキングだったリストランテカバリーノの裏にはフェラーリの巨大なファシリティーを建設中。
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いったい何ができるのでしょうかね。
次の目的地はミラノの南東のVicenza だ。

  by cavallino-cars | 2014-04-21 23:44 | Comments(2)

Chassis#13388

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ショールームの裏には巨大なバックヤードを備えるクレモナのフェラーリディーラーの塗装ブースの側に目的のもう1台の208gt4があった。
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マフラーはオリジナルのシングルパイプがつく。
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シートのマテリアルはオリジナルの型押しのアルカンタラ。
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シートもステッチのないこの生地がオリジナルです。

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フロントウインドウには当時の新車時に貼られたタイヤ空気圧を示すステッカーもつく。
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右オドアに小さな傷があるものの日本に来て板金すれば新車と変わらぬ輝きを放つだろう。まったく問題ない。
オリジナルだけのもつ独特のオーラを放つこの1台はまさに磨けば光る本物の1台。
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これはリアタイヤフェンダー。ボディの折り返し部分に小さな穴を埋めたような跡があるのがわかりますか。
これは新車時からあるもので、再塗装したり、フェンダーそのものを交換した車にはないもの。
これをみただけでこの車のオリジナル度がわかる。
タイミングベルト交換を含むフル整備を済ませた来月初旬にまたここに来て、試乗して問題なければ是非譲って欲しいと伝言し、次の目的地モデナに向かう。

  by cavallino-cars | 2014-04-21 23:13 | Comments(0)

gt4 を求めてitalia へ

16日水曜日、いつもの英国航空でロンドン経由、イタリアのミラノに向かう。
目的は5台のgt4だ。
17日の朝8時にローマから来てくれる従姉妹をミラノリナーテの空港で待ちます。
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ここは出口の正面にあるカフェ。
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現地の方は朝の早い時間はオレンジジャムやクリームの入ったクロワッサンとカフェやカプチーノを頼んでササッと食べて出かけていきます。
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女性はもちろん、男子もイタリア人は実におしゃれでかっこいい。
まずはクレモナにフルレストアの77y208gt4と入庫したばかりの同じく77yの208gt4を見に行く。
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今回のレンタカーはFIAT 500 L。日本ではまだ未発売の車です。
大きなスーツケースもトランクに楽々入るので便利。
クレモナはリナーテ空港から車でおおよそ2時間。
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まずはショールームに展示されたフルレストアのものをチェック。
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マフラーはオリジナルのシングルパイプではなく308gt4と同じ4本だしのものに交換されている。
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シートやドア内張りのベロア部分の素材は写真のようにオリジナルではなく、後から張り替えられたもの。
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本来はステッチはなく、型押しされた生地を使用している。
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エンジンルームやインテリアもきれいにレストアされてはいるが、個人的にどんなにきれいでもオリジナルのマテリアルを使用していないものは魅力が半減してしまう。
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ましてやこのように白のステッチがはっきり見えてしまうとなるとなおさらだ。塗装も機関系もしっかりレストアしてあるのがよくわかるだけに残念。
次にバックヤードのこれからタイミングベルトの交換を含むフル整備待ちの車を見せてもらう。

  by cavallino-cars | 2014-04-21 19:46 | Comments(0)

ヘッドライトが点かない??

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フィレンツェから譲り受けたgt4の日本でのオーナーからライトが点かなくなり、フォグライトだけで運転していたが、とうとうフォグもきれてしまったとの連絡があった。
オーナーは他にミウラや308のファイバーグラスを所有するクラシックカーの愛好家。
すぐにフューズボードをみて基盤が割れているので手配して欲しいとのこと。
何台もの古い車を所有しているからこそ、このような的確な情報をつたえてくれる。
クラシックを乗るということは、最低限のメカニカルな知識も必要なのです。

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こちらはクラックが入り、割れてしまったフューズボード。30年間ご苦労さまでした。
英国から新しいものを取り寄せ交換したらヘッドライトもフォグも無事に点灯。

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今回フロントウインドウ回りのシーリングが劣化し、水漏れの可能性があるのでオーナーに相談したところ作業をすすめて下さいとのこと。
上の写真と下のものは新しくシーリングを行った後の状態。
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一度シーリングを削りだして、再シーリングを施す。
新しくなったラバーシールは水の浸入を完全に防いでくれる。
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こちらはイタリアで購入した時のもの。
シーリングがすでに細くなり硬化しているのがわかります。
30年以上も前のシーリングが劣化するのは当然。
古い車を長く乗るにはこういう細かいメンテナンスは必要不可欠。
クラシックを所有するにはそれなりの愛情も必要なのです。

古くともよいものを大切にする気持ちさえあればこのgt4もこれから何十年も美しいままで、ドライバーを魅了し続けるにちがいない。

  by cavallino-cars | 2014-04-17 01:07 | Comments(0)

welcome back!!

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2012年の夏75年モデルのマントバからきたDino208gt4のオーナーになったのは20代の若きフェラリスタ。
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愛車ランチアインテグラーレを売却して手に入れたgt4を写真に納め、その個展を行うほどの溺愛ぶりは車離れのすすむ若い世代にあって実に嬉しい存在。彼に買ってもらって本当に良かったと思えた。
その彼が急に関西に転勤がきまり、来週から勤務することになった。
迷った末に後ろ髪を引かれる想いで手放すことを決意したという。
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現在の走行距離は47,780km。内外装は39年前とは思えないほどのコンディション。赤のカーペットも実に美しい。
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308よりも軽く回るエンジン、ベロア製のシート、
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Dinoバッジのホーンボタンやホィールセンターキャップ。跳ね馬が一つもないのがいい。
これほどオリジナル度の高い208gt4はイタリアでも出会う確率は本当に少ないのです。
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私がマントバを訪ねたのは2012年の6月だった。マフラーもシングルパイプがつき、太鼓をカバーする黒いネットもオリジナル。
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セキュリティーシステムが作動して、エンジンがかからず、翌日フェラーリ正規ディーラーに運び、試乗して購入を決めた。しかし一目見た時から買うことを決めていたほどそのコンディションは素晴らしかった。
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乾いた2リッター独特のサウンドを奏でるV8エンジンの素晴らしさは、まさにフェラーリそのもの。3リッターほどのトルク感はないが、それを十分カバーするだけの軽さと速さを備えたこの魅力的なスモールフェラーリは一度乗ったらもうその鍵を返したくなくなってしまう。
雨が少なく、乾燥したイタリアだからこそこんなにもよい状態で維持してこれたのだろう。
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しかも当時のマニュアルや、マニュアルケースまで揃っているのだから自分だけの1台にするにはこれほど素晴らしいものはない。
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イタリアクラシック協会ASIの認定書とゴールドプレートもつくお墨付きの1台。
自分で乗ってしまおうか、それとも彼のようにこの車の本当のよさをご理解いただける方にお譲りしようか、思案中。ゴールデンウィーク前には入庫予定。

  by cavallino-cars | 2014-04-15 20:43 | Comments(4)

Alfaspider

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先週末の金曜日にイタリアのアンコナから来たアルファスパイダーが無事、山中湖の新たなガレージに納車されました。
こちらはマテックスでの最終クリーニングの様子。
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車はもちろん、
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純正のゴールデンロッジのプラグやPhilip社製のバルブケースや中のバルブ類までも徹底的にクリーニングするのがマテックスクリーニング部門の千葉さんの仕事の流儀。
もともとアルフェスタの彼はオーナーの喜ぶポイントをつかんでいる。
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このバルブケースも一般の方からすれば安っぽいプラスティックの入れ物にすぎないが、
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この車を買う方にとってはアルファの刻印のある当時の純正品は宝物なのです。

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こんなアルファとまたイタリアで出会えたら是非、日本に持ち帰りたい。

  by cavallino-cars | 2014-04-15 09:15 | Comments(0)

SEM SKIN - DESIGN by SEM EXE