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モナコを走った208gt4

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10年以上モナコにお住まいの英国人が所有していた黄色の208gt4を昨年ご紹介したが、予約されていた方の都合で契約がキャンセルとなった。

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本人の希望でフロントの跳ね馬のバッジやホーンボタンのプランシングホースもすべてDinoに交換。
208だけにつく195/70/14のタイヤも英国から取り寄せ済みだ。
ニュータイヤを装着しての納車となる。
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ホィールキャップにももちろんDino のエンブレムがつく。

このエンブレムはプラスティック製のオリジナル。今では金属製のものしか手に入らないので大変貴重なもの。オーナーがモナコから英国に戻られた時に車も英国に運ばれた。

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2011年10月には英国のKent にあるFerrari special shop にて5、987ポンド、日本円にして約84万円のフル整備を行っている。その明細書もすべて揃っているのでこれから日本でオーナーになろうとする人にとっては安心この上ない。

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本来208のフロントフェースはこの写真のようにドライビングライトはつかない。
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しかし、このgt4は左右にスポットライトがつく308のものに交換されている。
オリジナルにこだわる方にはむかないが、こちらの方がよりスポーティな雰囲気になるので個人的には気に入っている。

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モナコの街を走っていたこのgt4のステアリングを握ると、ラスカスやミラボーなどのコーナーを懐かしく思い出す。あの場所にあったというだけで特別な感情がわいてくる。
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これは2002年にLotusで参加した時のローズヘアピンでの予選での1ショット。
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このgt4のコックピットからはモナコのGPコースはどう見えたのか、考えるだけで楽しくなる。

ご興味ある方はショールームに展示中ですのでお気軽にご来店下さい。

  by cavallino-cars | 2013-02-28 17:00 | Comments(0)

雨のドライブは避けたい

クラシックカーで避けたいのは雨中のドライブだ。
ABSを装備しない308はブレーキングにも気をつかうが、今回はボディの錆びの話。

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サイドウインドウにあたった雨水はドアの内側に溜まり、下にあいた穴から抜けていく仕組みに一応はなっているが、完璧にぬけることはない。

それが30年もの時間をかけて鉄を腐蝕させていく。
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ドア表面にプツっと空気の気泡のようなものがでているものは下地の腐蝕が始まっていると思って間違いないだろう。表面を削り、その部分のみの補修で済む場合もあるが、今回のように大掛かりなものになる場合もある。

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この写真は昨年輸入した308QV。ドアの下をみても得に異常はなかった。
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しかし、ドア下のラバー部分を剥がすとご覧のように腐蝕が始まっていた。

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上の写真のように明らかに錆びが進行しているものと異なり、オーナーの前でラバーを剥がしてその内側を見るわけにもいかないので事前にはわからない。

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今回は腐蝕している部分を切り取り、新しく鉄板をドアの形につくり、溶接する。
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ドアの底の部分は本来このようにL字型になっており、その折り返しの部分とドアパネルが溶接されているが、(写真は新たに作成したもの)
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この固体はそのL字型のみみがなくなっていた。この写真は塗装を剝いたドア底部分と切り取った錆びたドアパネル。錆びて腐蝕した鉄板は溶接ができないため、このように作り直す必要があるのです。

もちろんこれは塗装を剥がしてみなければわからない。すべての錆びがどこまですすんでいるかを調べるにはボディ全体の塗装をはばしていかなければならないのです。せっかく剝いても異常のない場合もある。
相当の費用を覚悟しなければならない。

その兆候があるところを、または新たに塗装が浮いてきたところのみを補修するというのが一般的だ。
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ドアのエッジはこのように鉄板が折り込まれている。このようにきちんと折込部分が密閉されている所はよいが、

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このように隙間があるところから雨や洗車時の水が入り、溜まって錆びていく。

そのため一般的にはそれらの隙間に水が入らないようにシーリングをする。
それでも板金工場の社長は10年が限界でしょう。早いものでは2年ほどで表面に異常がでてくることもあるという。

月日がたつにつれ、シーリングにヒビが入り、そこから侵食が始まるのだ。
それ以外でもフレーム自体の腐蝕などあらゆる要素がある。

もうこれは仕方ないこと。何十年もたった車で内部のある程度の錆びはしかたがない。
けれどオーナーの日ごろの注意でその進行を遅らせることは出来る。

まず雨の日は乗らない。洗車時は窓や水が溜まりそうな所には直接ホースで水をかけない。
洗車時にはドアや隙間に水が入らないようにマスキングテープなどで隙間をふさぐ。
そこまでやらなくても、水はきれいに拭き取り、細かいところに入った水はエアガンで吹き飛ばすくらいのことはした方がいいかもしれません。
エアガンのない方は近所を一周ドライブして水を飛ばすくらいは必要。
そうすればキャリパーが赤く錆びることも防げます。

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ガレージの壁が湿気で湿っていたり、水滴がついてしまうような環境での保管は好ましくありません。
青空駐車の場合はカバーをかけていても下が舗装していないような場所では湿気がこもり、晴れた後は地面から水蒸気があがりますのでカバーをとっての換気も必要。

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オーナーの努力によって腐蝕の進行は確実に遅らせられます。
40年近くたった車ですのである程度の錆びや塗装のうきは仕方ありませんが、出来るだけ良い状態を保つようにはしたいもの。

あまり神経質になりすぎるのもどうかと思いますが、運悪く雨に降られた際は乾いたウエスで窓やドア回りくらいは拭いておいたほうがいいでしょう。

  by cavallino-cars | 2013-02-23 17:31 | Comments(0)

Firenze からのgt4

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昨日、無事にフィレンツェのDino 308gt4 のトラックへの積み込みが完了。
オーナーから積み込み時の写真が届いた。

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よく見ると、高齢のため、自分で運転することが出来なくなってしまったオーナーが助手席に坐っている。
彼がどれだけこの車を愛していたのかが伺えるいい写真だ。

今頃はイタリア国境を超え、スイスのチューリッヒに向かっているのかもしれない。
4月上旬には東京港に到着予定。

  by cavallino-cars | 2013-02-20 13:08 | Comments(0)

正しい車の選び方

クラシックカーを購入する時に何を基準に選ぶか。
デザイン、排気音、ドライビングの楽しさ、希少性、価格などそれぞれ購入される方の価値観で異なると思います。

一番気になるのはその価格でしょう。
しかし、高ければいいと思うのは大きな間違いです。
3シーターのマクラーレンF1はゴードンマーレイが製作した名車です。彼は軽量化にこだわり、ペダルひとつとってもそれが伝わってきます。機械としては美しく、その希少性もあり、今や当時の販売価格の3倍以上の価格で売買されています。

しかし運転すると高速でのダウンフォースが乏しく、高速でのコーナリングはかなりのリスクを伴います。
ストレートで2速、3速とシフトアップするたびにホイールスピンをするエンジンの素晴らしさはこの車ならではでしょう。
しかし鈴鹿でゴードンマーレイ氏が自ら運転し、1コーナーでコースアウトした話はあまり知られていません。
実際首都高の目黒線でテストした時もコーナーリングにはかなり、神経をつかった記憶があります。

同じく288GTOは美しく、フェラーリの中ではフォトジェニックな車として愛好家が多いですが、実際にドライブするとリヤのアームのばたつきが気になります。

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ミウラはランボルギーニの中で誰もが認める、もっとも美しいデザインの車です。
しかし、そのドライブフィールはその形から想像されるものとはかなり異なります。
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エンジンルームからのギヤ鳴りはドライバーを直撃し、高速を1時間も運転しているとかなりのストレスになります。
ギヤのストロークが長いのも気になります。
2速から3速にいれるための動かすシフトレバーの前後のストロークは308の2倍ほどはあります。
さらにキャブレターがプラグの真上にあるため、その構造上の理由により、常に出火の危険性をともないます。

誤解しないでいただきたいのは私がそれらのスーパーカーがだめですといっているのでないのです。
それらの欠点を上回るよさもあります。

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自分が運転して、納得して購入して欲しいということです。

そのデザインが最高だからという理由で購入される方はそれもいいでしょう。
12気筒のシンフォニーのようなサウンドが好きだから、それもいいでしょう。
しかし、今買わないと来年には値上がりするからという理由だけで購入するのはどうかと思います。
私はどんなに美しくても、ドライビングプレージャを感じない車を買う気にはなれません。

高い買い物ですが、トラブルもでます。それでもガレージに納めておく理由はその車が好きだからです。
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コックピットに坐った時に感じる独特な高揚感。
それはその車のポテンシャルを知っているからこそ得られるものです。
高速コーナーで少しだけアクセルペダルを緩めた時のなだらかなテールスライド、アクセルオンでのピックアップよいエンジン、クイックなステアリングなどを体が覚えているからです。
それがあるのでブッシュを変えたり、手をくわえて自分だけの1台にしていくのだと思います。

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30年以上前につくられた車を全開で運転する興奮は最高です。
そんな車が現存すること、しかもその車が自分のガレージにあることが嬉しいのです。
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それがヨーロッパの愛好家のもとからきた1台ならもう何もいうことはありません。
その1台には素晴らしい歴史がきざまれているからです。

  by cavallino-cars | 2013-02-20 12:06 | Comments(0)

古い車との付き合い方

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308を所有する喜びは自分だけの1台となる貴重性と、30年以上前の車をモダンカーのように運転した時のそのポテンシャルの高さだろう。今まで輸入したすべての車は私が試乗し、首都高でロードテスト後、納めている。

納車時には問題がなくとも、現代の車でもトラブルがあるように、クラシックな308ではモダンカー以上にトラブルが発生することは覚悟しなければならない。

今から30年以上前になるが、中古のロータスエスプリを購入したその週にミッションオイルが入ってなく、ミッションが焼きつくトラブルがあった。車検をとってからの納車だったので販売店にクレームで修理してもらうよう交渉したが、結果は折半ということに。

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こんなトラブルのないようにと納車前には必ず1年点検を実施している。
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それでもウォーターポンプが壊れたり、オルタネーターが故障したりするトラブルは発生する。

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今年も1月に246を乗っていて、突然ラジオの電源が落ち、ヘッドライトが暗くなり、オルタネーターが壊れたことがあった。
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納車して2週間ほどたってウォーターポンプが壊れ、ベルトが切れて止まってしまったgt4もある。
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このgt4は英国のフェラーリスペシャルショップでフル整備をしてもらい、さらに入国後1年点検をしたものだった。

トラブルはいつも突然やってくる。
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ベルトが切れれば、ダッシュボードのGマークが点灯し、水温が上がり始める。電動ファンが回らなくなっても水温は上昇する。
オイルが漏れて、急激に流出すればアクセルを踏んで、エンジン回転を上げても油圧は上がらなくなる。
それに気がつかずに運転し続ければ大きな出費を覚悟せざるを得ない。

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メーターパネルの水温計、油温計、油圧計はそういったトラブルが発生した時に、いち早くドライバーにその異常を知らせるためにある。

それらを常に確認することはスポーツカーを乗るドライバーには欠かせないことだろう。
それ以外にも、臭いや音なども重要で、いつもと違ったものを感じた際には一度,車から降りて確認するくらいのことは必要。

友人の元F1ドライバーのエリックコマス氏は私のロータスで一緒にミレミリアに出場した時、タイヤの空気圧が0.3kg減っただけでもそれを指摘したほどすべての神経を集中させて車の状況を把握する。

彼ほどは無理としても、各メーターの確認はクラシックカーに限らず、自動車を乗るための最低条件でしょう。
私も高速道路上で止まったことや、F40で表参道の交差点で立ち往生したこともあります。
ギヤを2速にいれて、セルだけで車をはじによせたこともある。

もちろんトラブルは少ないにこしたことはない。水が滲んだ後のあるウォーターポンプはオーバーホールし、傷んだホースは納車前の点検では交換している。オイル関係などの点検も必ずしています。

それでも機械ですから壊れる時はあります。
348チャレンジに参戦している時も練習走行のため、筑波サーキットや富士スピードウェイを何人かで貸しきったことがありました。前日まで快調だったエンジンのセンサーが突然壊れ、時間と費用を無駄にしたことも何度もありました。去年イタリアで借りた走行が1万キロにも満たないレンタカーが高速道路で止まるというトラブルもありました。

クルマは壊れても不思議ではないものという認識を私はもっています。
ましてや30年以上前の車なので何があっても不思議ではありません。

私が海外から購入する時にオリジナルにこだわったり、過去の整備状況を調べるのは出来るだけそういったトラブルのない車、日本に輸入してからも、整備に極端に費用のかからないものを選びたいからです。

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シートベルトがオリジナルから別のものに交換されていたり、フロアマットやトランクのマットが純正以外のものに替えられているものは過去に何があったかがわかりません。
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ベルトが切れるほどの事故にあったのか、フロアマットは変えざるを得ないほど傷んでいたのか、想像するときりがないので、そういったものは輸入しないことにしています。

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もうひとつ注意しているのは錆び。
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ドアの下が腐っているものは購入は控えます。普段一般の方はまず見ないところです。写真のような状況のものは塗装を剝くと、鉄板がない状態のものもあります。
こうなるとドアを新しくするか錆びた部分をすべて切り取り、新たなパネルを溶接して塗りなおすしかありません。ドアパネルにできた空気の気泡のようなものも錆びの進行具合を示すバロメーターです。

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上の写真の車も外観はこんなにきれいに見えるのです。
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酷くなってきたら、その部分の補修をしなければなりません。
購入時にはきれいであっても、これだけはいつ出てくるかわかりません。錆びの進行はガレージの湿度や保管状況、前回の補修の仕方によっても大きく左右されます。

錆びの進行状態は塗装を剥がしてみなければわかりませんが上の写真のようなものはどんなにエンジンが調子よくてもそれなりの補修費を覚悟しなければ購入には踏み切れません。しかしながら塗装の問題はいずれは発生するものです。写真のように極端に腐蝕しているものは別ですが、内装や駆動系やエンジン、ミッションなどの状態を重視しています。

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古い車と生活をするということはそれなりの苦労もありますが、それを凌ぐ喜びやそのものでしか味わえないものがあります。ヨーロッパに何度も行って感じることは彼らには古いもの、美しいものを愛する気持ちが非常に強いということです。

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古くても美しいものを大切にし、ともに暮らしていく生活。彼らの自宅やライフスタイルに触れるたびに感じることです。
少なくとも私の出会った方からは今購入しないと3年後、5年後、値上がりしてしまうとか、損をしないから買ったという投機的なものはまったく感じません。感じるのは美しいものを愛する気持ちです。

この美しい車がガレージにある生活は まさにDolce Vita(甘い生活)の始まりです。
万一、トラブルがおきても、古い車なので仕方ないと割り切れる、心に余裕のある方だけの楽しみかもしれません。

  by cavallino-cars | 2013-02-19 13:57 | Comments(0)

愛車はどちらかに?

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私の以前乗っていたgt4が新しいオーナーのガレージに移ってから今月で早くも10ヶ月になる。

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308を輸入し始めた頃はその素晴らしさに運転するたびに胸躍らせたものだ。
美しいボディやキーンというコックピットにあるれる独特なサウンド、細いステアリング、ダッシュボードのレザーの質感、カチッと動くスイッチ類の心地よさ、何と言ってもアクセルのちょっとした動きにも即座に反応するV8エンジンとハンドリングの素晴らしさは理想のスポーツカーだ。
その気持ちは今でも変わらない。

当時は常に在庫が3台ほどあったので、すぐに自分のgt4が見つかると思っていた。
しかし時がたつにつれ、コンディションのよい308は少なくなり、最近はこれというものに出会うたびに船に載っているうち、または載る前に日本での新しいオーナーが決まる。

車の販売を生業とするものには嬉しいかぎりです。
しかし個人で所有する自分だけの1台も欲しいのが正直なところ。
自分だけの1台を大切に何年間も持ち続ける喜びは何物にも変えがたいものがあります。
私の輸入する308はほとんどが前のオーナーが10年以上所有していたものばかり。
長く付き合えば付き合うほどに魅せられる車はそうたくさんはありません。

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今回の出張で購入したチューリッヒからのファイバーグラスと
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Firenze からのgt4の2台とも本日、申込金が振り込まれ、正式に仮契約をしていただきました。

本当にありがとうございます。
今まで海外の玉石混合の中から選び抜いたものだけを輸入してきた。
私を信頼していただき、写真のみでご契約いただいたお客様には心からお礼を申し上げます。

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先日も磨き終えたばかりのナポリからのGTBturbo を見に、仮契約されたお客様が静岡から来店された。
ご覧いただいた後、正式にご契約いただきました。
その時の笑顔は忘れられません。ローマから片道3時間かけて見に行った苦労がすべて報われる瞬間です。ご自分でステアリングを握った時の感想をお聞きするのも私の喜びのひとつです。

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今の在庫は赤とマルーンのファイバーグラスの2台のみ。
2台ともイタリアから持ち帰った思い出溢れる車。

毎日忙しくしてはおりますが、春が近ずくにつれ、所有欲がむくむくとわいてまいります。

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この頃のフェラーリは実に美しい。何時間見ていてもあきることがありません。
こんな美しい車がひとたびエンジンに火が入ると30年以上も前に作られたとは思えないようなポテンシャルを発揮する。
これも308の大きな魅力。

まぁこの2台のうち、お客様にご縁のなかった1台を我が家のガレージに持ち帰ろうかと真剣に検討中です。

  by cavallino-cars | 2013-02-15 22:10 | Comments(0)

里帰りする2台のFerrari

先週米国から20年近く前に輸入された2台のFerrari を再びアメリカに輸出することになった。

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1台は72yDino246gts, daytonaシートのつくUSモデル。
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10年近く都内のガレージに眠っていた車だ。
引き取り時にはキャブに腐敗したガソリンがつまり、エンジンがかからなかった。
ブレーキも貼り付き、ブレーキマスターを交換し、キャリパーをオーバーホール、キャブもばらして清掃して、走行可能状態にして船に載せる。
この固体には珍しくオリジナルのエアコンがついていた。
日本国内で販売するには外装のレストア及び機関系すべての点検が必要。ヨーロッパ仕様ならば、覚悟を決めて新車のようにするところだが、米国仕様のため、断念して輸出することにした。

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もう1台は私の最も好きな12気筒Ferrari 365GTB4Daytonaだ。
こちらは入庫した時は片バンクしか動かず、まともに走らない状態だった。

原因はイグニッションコイルの不良。エンジンのスラッジや錆びがひどく、コンプレッションも各気筒ごとにばらつきがあったため、カムカバーを開けて整備。

バルブのあたりを修正し、タペットクリアランス、バルブクリアランスを調整。スピードメーターや水温計なども動かなかったため、それらも修理。
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クラッチも新しいものを組み込んでとりあえずきちんと動くようにしたが、何と言っても操作系が重い。

daytonaから308に乗り換えると、308がまさにライトウエイトに思えてしまうほどすべての操作系が軽く感じるほどだ。
テスタロッサと328の比ではありません。

Ferrari の12気筒の排気音は他のどの車より美しく、魅力的なサウンドを奏でるが、車庫入れや縦列駐車のハンドルの重さやクラッチを含む、操作系の重さは気軽に乗る気にはなれない。

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アメリカ仕様とヨーロッパ仕様のパワーの差は私の知るかぎり、それほど違いは感じられない。しかし、スポーツカーとしての魅力は個人的には308が優り、あの身がとろけるような甘美なサウンドとどこまでも続く息の長い加速との代償に3000万円近い金額を払ってdaytonaをガレージに置く気持ちに今はまだなれない。

アメリカでのこの2台の人気は絶大で、現地価格はかなり高額のようだ。
コンディションにもよるのだろうが、日本の価格はレストア費用をかけてもかなりリーズナブルなのだろう。
月末には同じコンテナに載せられて故郷に戻っていく。

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私は308に魅せられて4年近くなる。

その魅力はiいまだ色褪せることなく、12気筒のどのモデルより fun to drive な best Ferrari だ。

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当分308熱は醒めそうにはない。

  by cavallino-cars | 2013-02-15 18:45 | Comments(0)

Lucca からのファイバーグラスの308

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本日マテックスには先日ご紹介したGTBターボのクリーニングが終了し、入れ替えにルッカからの1オーナーのGTBが入庫中。

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千葉さんの丁寧なクリーニングの様子は前回もご紹介させていただいた。
車が見ちがえる様を見ているのは実に楽しい。

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エンジンフードのルーバーとボディとの隙間の汚れはプラスティックのへらに特殊な液剤をしみこませたウエスを巻いて丁寧にとっていく。
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もちろんサイドミラーなど取り外せるものはすべて外して徹底したクリーニングを行う。

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イタリアの1オーナーのセニョリーナは本来の美しさを取り戻し、来週にはショールームに展示される。

  by cavallino-cars | 2013-02-14 21:02 | Comments(0)

嫌な予感

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昨日、英国で76年の30,000マイル(48,000km)の308GTB ファイバーグラスが100,000ポンドで売れた。日本円にして1450万円。他にも2月ほど広告にでていた53,000マイルの同じ308のファイバーグラスが65,000ポンド、日本円にして960万円で4日ほど前に売れている。ともに右ハンドルのヨーロッパ仕様の2台だ。

ここ半年ほどで308の価格はgt4も含め、3割ほど上昇している。英国ではコンディションのよいgt4を見つけるのは極めて難しく、英国から弊社のホームページをみて問合せが増えているほどだ。

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246もイタリアでの価格は半年前に比べ5万ユーロほど上昇。15万ユーロから20万ユーロのプライスがつく。平均の18万ユーロとしても2300万円近い。

車本来の価値とは裏腹に投機の対象になってきているように思えてならない。

クラシックフェラーリはその美しさに加え、ソリッドなエンジンレスポンスや素晴らしいハンドリングなど運転する楽しさに溢れている。

それが美術品のようになってしまっては、なかなか気軽に運転することも出来なくなってしまう。
250LM などは今や10億円を下らない。そんな車を本気で飛ばすきには到底なれない。

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資産としての価値があがることはオーナーにとっては嬉しい限りだが、これから購入しようとする本当に車を愛する者にとってはその価格が大きな障害となる。

ヨーロッパではクラシックカーは一度価格が上昇すると下がらないので銀行が購入を薦めている。
車を愛する方にフェラーリのよさを分かっていただくべく、始めた308の輸入だが、もはやコンディションのよいものはgt4でさえ700万円以下で提供することは急激な円安も影響して不可能になってしまった。

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3年前に英国から輸入したファイバーグラスの308を690万円で販売できた頃が嘘のようだ。

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あの頃は程度のよい308が必ず何台かあり、そのなかから選ぶことが出来た。
しかもヨーロッパ本国よりも英国の方が価格が安く、良いものがあった。
ところが今やイタリアよりも高額で売買されるようになってしまった。

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売りにだされている308はコンディションのよいものは非常にまれで、、幸運に巡り合えてもすぐに決めないと買うことさえ出来ない状況に変化してきている。

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日本全体のことを考えると円安は歓迎すべきことなのだろうが、価格で3割アップ、為替で3割アップの現実は愛好家には厳しい世の中になってきてしまった。

  by cavallino-cars | 2013-02-14 11:35 | Comments(0)

マテックスの千葉さんのミラクルクリーニング

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先週ナポリから輸入したGTBturboをマテックスに入庫させいつものようにクリーニングをお願いした。
イタリアでついた25年間の汚れを落としてもらうためだ。
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念入りにマスキングをして磨きにかかる。ワイパーアームまで取り外す徹底ぶりが私が彼にお願いする理由のひとつ。

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グラスリッドの塗装は柔らかくバフをかけただけでこんなにも表面の塗料が落ちて本来の美しさを取り戻す。

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エンジンフード裏につく塗料のシールもクリーニング後はこのように違いは明白。

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フロントグリルは取り外し、こちらもきれいに汚れを取り除く。
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クリーニングを済ませた半分との差はご覧のとうり。
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ボディ側もクリーニングを済ませ、取り付ければ新車のような輝きを取り戻すのだ。

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リヤのエンジンフード上のFerrari バッジも取り外し、バフがけをし、文字の下や間に詰まった汚れを完璧に落とす。仕上げにワックスをかけ、再びとりつける。
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これでマラネロを出荷した時のようなコンディションになる。

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もちろんリヤのプランシングホースやGTBturboのバッジも取り外し、磨き終えた後に丁寧に取り付ける。

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内装は薄めた洗剤を使用し、汚れを浮かせてから拭き取ります。
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指の入らない細かい部分は専用のブラシで革の皺に入り込んだ汚れを丁寧に浮かせてから拭き取るという気の遠くなる作業を繰り返す。
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そして最後に保革油をぬっていく。

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エンジンルームはプラグコードについた汚れを丁寧に1本1本手作業で取り除いていく。
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ターボのインタークーラーサイドの汚れまできれいに落としてくれるのは新しいオーナーにとって嬉しくないはずはない。
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もちろんラバー類の汚れもしっかりおとします。

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クリーニング前とクリーニング後の違いはご覧のとうり。
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今年からはアンテナまではずしてリヤフェンダーを磨いてくれている。

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ナポリで見た時に比べさらに美しくなったGTBturbo を見ると日本に持ち帰れたことを本当に嬉しく思う。
イタリアでもこれほどのコンディションの車に出会うことは非常に少ないからだ。

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それにしても千葉さんの徹底ぶりは、車を愛する気持ちがなければ到底出来るものではない。
アルフェスタの彼はイタリア車をこよなく愛しているにちがいない。

彼のところへ愛車を入庫させることをお勧めします。
作業が終わって取りに行く時には驚くほど美しくなった愛車がまっているはずです。

マテックス連絡先 03-3577-0080 2月の14日、15日、16日は臨時休業のようですので                      お問合せは18日以降に!!

  by cavallino-cars | 2013-02-13 20:55 | Comments(0)

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