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イタリアからフランクフルトに行く。目的は初期モデルのDino308gt4 。
フランクフルト空港から200kmはなれたSaarbrucken という街までレンタカーで向かいます。
イタリアと違い高速にはサービスエリアがほとんどありません。片道2時間(200km)のドライブのうちサービスエリアは2箇所のみ。

オーナーはクラシックカーのコレクターでデイトナやクラシックアルファを何台も所有している。

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早速ガレージで車をチェックさせていただく。
何十台もみているとひと目見ただけでいいものとそうでないものの区別がつくようになってしまった。
今回は残念ながらどうしても欲しいと思える車ではなかった。

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まず初期モデルにもかかわらずホィールがホィールキャップ付きのものでなかったこと。


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さらにエアコンのスイッチノブがオリジナルでないものがついていたこと。
エアコンのコンプレッサーはついてはいるが他のパーツが欠品しているとのことで作動しないこと。

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オリジナルのフュエルキャップのストッパーではないものがつくこと。カバーは本来は写真のようなスプリングはつかない。
試乗してみたがエンジンがばらつき、308本来のあの加速をしなかったことなど、期待が大きかっただけに残念。

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足回りはすべてオーバーホールしてあり、マフラーもオリジナルを装備、ステアリングは交換されてはいたがオリジナルもある。


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薄い、角のたったバンパーラバー、

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麻のような生地のトランクルームのカーペット、

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シートベルトも巻き上げ式でない初期モデルのもの、

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ウインドウウォッシャータンクも初期型だけにつくものなどと、オリジナルの部分も多くあるのだが、いまひとつ欲しいという気持ちにならなかったのです。
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初期モデルのスペアタイヤの入るフロントフード下のカバーはこの車のようにプラスティック製ではなく、ファイバーをレザーで覆ったもの。

このような仕様もあったのかもしれないが、不安要素があるものは購入しないのが私の主義。
ミッションも問題なく、エンジンはキャブ調整で本来の調子を取り戻すことは可能だと思われるが、今回は見合わせることにしました。

イタリアでは今回ご紹介した車以外にも
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308GTB,
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308GTB fiberglass,
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Alfa romeo 1600 spider や
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Fiat Dino spider などもみたが残念ながらどれも自分で欲しくなるような固体ではなかった。
写真だけ見るとどれも素晴らしい車にみえるのだが、実際に自分の目で見てみると細かいところが気になってしまう。
見ないで海外からクラシックカーを購入するということはよほど信頼でき、その車に対する知識がある人でも現地にいない限り、
どれだけリスキーかご理解いただきたい。

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今回は素晴らしいGTBターボに出会えた。私がミラノに行くのがあと数日遅ければ、東京行きの船には乗らなかっただろう。
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今年の8月にあの乾いたターボのサウンドを聴くのが今から楽しみだ。

  by cavallino-cars | 2017-05-28 19:20 | Comments(2)

Commented by 覚堂[平本大礎] at 2017-05-29 10:01 x
先日 お電話でお話しさせて頂き 今回の渡欧を楽しみにしていましたが むつかしいものですね
そちらは 物騒な事になっているようです ご無事の帰国をお祈り申し上げます
一度また 伺いますのでgt4乗せてください
(ちゃんとアポ取ります)
Commented by cavallino-cars at 2017-05-29 16:16
渡欧中マンチェスターで不幸な事件がありました。
なんどか行ったベルギー空港でのテロ、最近ヨーロッパは嫌な事件が多いです。今回もサミットの影響でイタリアでも自動小銃を持った兵隊や警官を空港で多くみかけました。ですが、私が行くのは街の中心ではなく、ほとんどが旅行者のいない場所ばかりです。それでもたまに怪しそうなオーナーの家に行く時は少しばかり緊張します。送金しても車が来ない可能性もありますので必ず車検証の名義確認と本人確認と会社または自宅には伺うことにしています。是非またご来店下さい。

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