208gt4 初のロードインプレッション
3月3日にクネオから譲り受けた固体の撮影を行った。
日本では1991年7月号のカーマガジンで1度だけアメリカから輸入された208gt4の
インプレッションが書かれている。それは私の知っている208gt4とはまったく異なるものだった。
記事ではクラッチをゆっくりミートさせるとストールしそうになるが、ブリッピングすれば問題ない。
4000回転以下では急加速をしようとアクセルを踏み込むと咳き込むだけで前にすすもうとしない。
と書かれている。
さすがに1stギアで、いっきにアクセルを踏み込めば咳き込むが、4000回転も回っていれば、
あっという間にタコメーターはレッドゾーンに跳ね上がるほど、そのレスポンスはいい。
交換されているため、甲高いフォーンというフェラーリミュージックは聴かれず、野太いサウンド。
オリジナルの1本出しのマフラーはもっと味気ない音だったと思える。と続く。
コックピットはあの独特のフェラーリサウンドで満たされるのだ。
記事は最後にこう締めくくっている。
4000回転を超えてからエンジンは劇的にトルクフルとなり、
がぜんフェラーリらしくなる。エンジンフィールは308に比べ、確実に208の方が楽しく勝っている。
4000回転をこえてからは一気にレッドゾーンめがけて吹け上がるエンジンは軽快そのもので、
フェラーリがライトウエイトスポーツを作ったならまさにこうなるであろうという感じだろう。
タコメーターを注意してみていないとオーバーレブしてしまいそうなくらいそのレスポンスは
シャープで、エンジンの軽快さはあのDino246 をも上回る。
その印象はまったく別といっていい。
308のトルクフルな力強い加速か、208の一気にレブリミットまで回転する軽快な加速か、
どちらもフェラーリの名に恥じないもので、それぞれ魅力的なのだ。
一度、どちらが好みですかとお聞きしたところ、2台とも非常に気に入っているとのこと。
特に208gt4はフェラーリのライトウエイトスポーツのようなところがいいんです
とおっしゃっていたことが印象的だった。
今回、初めて本来のDino208gt4 のロードインプレッションが日本の読者に紹介される。
どのような記事になるか、今から楽しみだ。
発売日が決まりましたらご紹介させていただきます。
Buona fine settimana!!
by cavallino-cars | 2017-03-10 19:35 | Comments(3)
今回の雑誌掲載もこの車の素晴らしさがより多くの方に伝わるきっかけになるといいですね。
個人的には208gt4、あまり人気が出て価格が上がってしまうと手がでなくなるので、なんともいえませんが…
どちらも素晴らしい車ですが、ワインディングが楽しいのは断然208gt4、サーキット走行なら308です。
「剃刀のような」と表現されるシャープなエンジンレスポンスは、まさにこの車のためにあるような言葉です。
2000㏄で8気筒ということは、1気筒当り250㏄ですから、なんと贅沢なことでしょう。
それにしてもなぜ今208gt4なのか。興味があります。
今なぜ208gt4というお答えは今までジャーナリストが本当の?208gt4を知らなかったという、興味からではないでしょうか。GTBターボも日本では西川さんが初めて乗られ、この時代の最良の選択と言わしめたほど素晴らしい車でした。同様に208gt4 も見過ごされていた名車という意味で今回の取材は有意義だと思います。308にはない楽しさが208gt4にはあるのは言うまでもありませんよね。