gt4 の魅力的なコックピット

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Dino308gt4のコックピットはドライバーを囲むような形になっている。
モダンフェラーリとの違いはその圧倒的な質感のよさにつきる。
丁寧に縫い合わされて作られているレザーステアリングは今の日本では出来ないイタリア職人の素晴らしさを感じる。
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さらに今の車のメーターは透明なプラスティックのアクリル板なのに対し、当時のものはスピードメーター、タコメーターはもちろん、小さな時計やオイルプレッシャーゲージや、油温計、水温計にいたるまですべてガラス製。もちろんアナログ。メーターを組み付ける時や修理する時万一、落としてしまえば割れてしまうのでそのぶん、取り扱いには今の車にくらべ、格段の注意がいる。

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gt4のスピードメーターを交換する際には左右のパネルをはずし、センターのパネルをはずす。
その時に注意しないと時計の調整ノブがステアリングコラムにあたって折れてしまう。
実際、私の車も以前、某ディーラーにだして折られてしまったことがあった。
組み付けも同様に知恵の輪のようにいれないとうまく取り付けられない。
経験のないメカニックには任せられない理由がこんなところにもある。
万一、ウインカーやヘッドライトスイッチのステアリングコラムバーを折られてしまったら、今やバーの黒いリプロ品しか入手できない。オリジナルのシルバーのものはよほど運がよくなければ手に入れることは不可能。
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70年代にラインオフされたgt4やGTB,GTSはすべてが当時のデザイナーのこだわりとメカニックたちの繊細な作業によって作られている。美しさの秘密はこんなところにあるのだろう。

  by cavallino-cars | 2017-03-08 17:25 | Comments(0)

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