写真だけで40年前の車を買うリスク

世の中非常に便利になり、海外にあるものも簡単にパソコンを使用して購入できるようになった。
車も例外ではない。
しかし、なぜ40年前の車を見ないで購入するのか理解に苦しみます。
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この写真は今年スイスに現車を見に行く前に現地から送られてきたもの。
オリジナルマフラーが装着され、ホィールキャップにはDino のエンブレムがつく。
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完璧なコンディションとあったので写真で判断するかぎり、見ないでも買いたくなってしまう。いてもたってもいられなくなり現地に向かいました。
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ところが、実際に車をみると雨染みだれけで洗車もしていない状態。
ヘッドライトスイッチはガタガタで、左のドライブシャフトからは異音がでており、エンジンフードルーバーの下のカバーもない。
ペイントもうきがあり、かなりの補修が必要な状態で期待していた車ではなかった。

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クラシックの場合は一つのパーツがないとそれを探すのに膨大な時間と費用がかかる。
仮に700万円のものが400万円で買えるなら、自分で旅費をだして確認に行くべきです。
ビジネスクラスで行っても50万円ほど。
それでも格安で手に入れられると判断するなら絶対に現地に行かなければだめです。
運よく素晴らしい固体に出会えればいいですが、その確率はかなり低い。
見ずに購入してとんでもない結果になるよりは50万円、エコノミーなら20万円ほどでそのリスクがなくなるのだから安いもの。
数百万円を払って購入して予備検査に80万円、さらに修理費に200万円以上も払うことになるよりはましでしょう。一生付き合うかもしれない車です。
個人的な見解ですが、一目見て嫌になった車を好きになる可能性はまずありません。
数日休んでも見に行く価値があると考えます。
毎月のようにイタリアに行き、何十回も苦い思いをしている私の経験です。

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写真と同じと思ってしまうのは大きな間違い。

現地で良いと思ったものでさえきちんとしたコンディションにするのにあっという間に100万円以上かかるケースがほとんどです。

30年間大切にされてきたものと、手入れもされずにすごしてきた車とは雲泥の差があります。
 
大きなお世話と言われてしまえばそれまでですが、万一思っていた車が来なくても数百万円を捨てる覚悟がある方以外は現地に行くことを強くお勧めします。

  by cavallino-cars | 2014-08-07 17:21 | Comments(0)

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