italiaから宮崎、そして岐阜へ
この車を見に行った時のことは鮮明に覚えている。
しかし先月末ヘッドガスケットとデスビから突然オイルが漏れ、ガスケットを交換。
ついでに交換時期は来年だが、タイミングベルトも交換することにした。
クラシックは点検していてもこのようなことが起こることがある。
しかしそんなトラブル以上に30年間をイタリアで過ごしてきた歴史ある308がガレージある喜びは格別なのだ。機械は壊れるもの。予防は必要なので点検は必要だが、壊れたら直せばいい。
それがクラシックカーのオーナーの最低条件だろう。
古いものを、自分だけの1台を、大切にするということはそういうことなのです。
30年前に新車でこの車のステアリングを握った人の歓喜の鼓動が聞こえてくるようだ。
アクセルを少し緩めた時のノーズがインを向く応答性の良さには思わず頬が緩んでしまう。
今のスーパースポーツのように決して速くはないが、車をコントロールする楽しさに溢れている。
昨日、新たなオーナーになられる方がご来店された。初めてご覧頂き、私の運転で首都高を試乗。
F40 や何台ものスーパースポーツを所有されているオーナーの感想は想像以上とのこと。
月末には岐阜のワインディングをイタリアのように全開で走っているはずだ。
エレガントさとスポーツカーの楽しさを兼ね備えた308は私の理想の1台だ。
今や同じようなコンディションのF40をみつけるより難しいのです。
458やマクラーレンのような新しいスーパースポーツもいいが、古くとも美しく、今運転しても十分エキサイティングな70年代のフェラーリは間違いなく自分だけの1台となる。そんな1台と長く暮らすライフスタイルは古きよきものを大切にするヨーロッパそのものです。
K様、現車を見ることなく、弊社を信用していただき、5月中旬に全額お振込みいただきましたことあらためて心より御礼申し上げます。
by cavallino-cars | 2014-06-17 16:30 | Comments(0)