308の購入基準

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以前イタリアに走行11000kmのGTBがあるということで期待に胸を膨らませ見に行ったことがあった。
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Bruno Motors というFiat のディーラーの社長の車。
直接マラネロにオーナーが引き取りに行ったという。
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だが期待とは裏腹に現実はマフラーは社外のものがつく。
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フロントボンネットの中のカバーは紛失。
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マラネロのクラシケからこの車が1977年製であることの証明もつくが、オリジナルはなく、コピー。
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初年度登録は1990年。
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テールレンズのパッキンも見る限りどう見ても11000kmとは思えない。
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GTBのまがったエンブレムも気になった。
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何よりサイドステップ部分がずれていた。上のボディラインからステップ部分が後ろにずれているのがわかりますか?
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その後ドイツで同じような車が売りにでていたので写真を送ってもらったら私が見た個体そのものであることが判明。
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同じ車とは思えないほどの変わりぶり。
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マフラーはオリジナルに交換。イタリアで見た時も気になっていたが左側のバンパーが反り返っている。おそらく大きな事故ではないだろうが、ぶつけられ、バンパーを交換しなかったのだろう。
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エンジンルームも見違えるほど美しくなっていた。
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シートもイタリアからドイツに渡ってご覧のようにリペア済み。
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イタリアから購入してから走行はわずか6kmにもみたない。
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この車もすでに現地で新たなオーナーに売却されている。初めてこの308を見たならステップ部分を見落とし、購入してしまう人もいるだろう。その後トラブルがあってもすべてはオーナーの自己責任となるのがクラシックカーの常識。
しっかり現車を見て購入しないと後悔することになる。
イタリアで元の状態を見たら今のオーナーは購入していただろうか。
古い車なので補修は当然行われていると考えるべきだが、譲れるところとそうでないところがある。
私やこの車を売ったドイツのディーラーにとっては何十台かの1台だが、お客さんにとっては自分だけの1台となるもの。
自分が購入したくないものは売りたくはない。
現車を確認せずに写真だけで購入することほど危険なことはない。

  by cavallino-cars | 2014-06-07 15:14 | Comments(0)

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