16日発のアリタリア785便は定刻の午後7時より30分ほど早く、ローマフミチーノ空港に到着。
翌朝、7時半にホテルをでて、ペルージャへ向かう。約束は午前10時。
GTBはショールームに綺麗に洗車されて、展示されていた。
走行わずか19000km の最終モデルのGTBturbo だ。
まずは外装のチェック。右フロントスポイラーの上のバンパー部分、
左リヤバンパーそれにフロントフェンダーに傷があり、タッチペイントの跡がある。ここでかなり気持ちが落ちてくる。
ミラーは日に焼けた跡もなく綺麗な状態だ。ルーフやボディにもへこみもないがかなりの板金費用を覚悟しなければならない。
次は内装の確認。レザーの状況も悪くない。但し、右のヒーターコントロールユニットは本来点灯するはずのライトが点かない。
エンジンをかけて水温を上げて、暖かい風がでればライトだけの問題だが、温風がでなければスイッチ自体が壊れている。
確認もかねて試乗することにした。
エンジンをかけると本来消えるはずのABSの警告灯が点灯する。
エンジンはすこぶる快調で問題はないが、左のヒーターは効かない状態だ。
何といってもABSの不具合が気になる。ユニット交換となるとそれなりの費用もかかる。
リヤバンパーが後ろから押され、リヤフェンダーのアーチがずれているのも気になった。写真ではわかりずらいが下の部分がタイヤ側に飛び出している。
これだけの立派なショールームを構えているにもかかわらず、壊れたまま売るからにはパーツが手に入らないか、店の姿勢なのか、いずれにしても危うきは買わずということで購入は控えることに。
一番期待していただけに残念だが、仕方ない。価格も現地で約700万円という高額なのも諦めた大きな理由だ。
4箇所も傷をつけてすべてタッチペイントですませていたり、壊れたままのABS やヒーターユニットを放置している車を買う気にはなれなかった。やはり日本に持ち帰ってからいくらかかるかわからないものを輸入するのはかなりリスキーなのです。