77y Alfaromeo 2000spider

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208GTBのあまりの遅さに落胆している私の目にとまったのは同じショールームに展示してあったアルファロメオのスパイダーだった。今は亡き父が私の就職祝いに買ってくれた車で、色も、ヘッドライトのアクリルカバーも同じもの。
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当時はコックピットのスピードメーターのメッキの感じや水温計、油温計などがドライバーに傾いてついているのがたまらなくカッコよく思えた。
スポークが奥から手前にのびているウッドのステアリングや斜めに突き出たシフトレバーも独特だ。
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バイトをしてシャンクルのカムをいれたり、アンサのマフラーをつけたりもした。
シートなどのインテリアはもちろん、ビニール製のフロアマットも今工場から出荷されたといってもいいような状態なのだ。
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この頃のアルファの音はキャブレターの吸気音と独特な排気音が交互に入れ替わり、そのサウンドはまさにアルファサウンドとよぶにふさわしいもので、スポーツカーそのもの。アルフェスタにはたまらないミュージックを奏でる。

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このスパイダーのオーナーは自分の娘が成人したらこの車をあげようと決意。レストアして10年近くもコクーンに保管しておいた。ボディには錆びによる浮きはまったくといっていいほど見られない。いかによい状態で保管してあったかが伺える。

ところがそんな父の想いは通じず、娘はミニを希望。親子2世代に受け継がれるはずのアルファはこうして売られることになってしまう。

それにしてもこのスパイダーのコンディションはすばらしい。幌も新品がついている。

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三角窓のメッキのストッパーもノスタルジックで実に美しい。ラバー類も古さはまったく感じられない。おそらくレストア時に新しく交換されたのだろう。

娘への想いがつまったこのアルファの日本に輸入した場合の価格は320万円。
デザインはピニンファリーナ。
こんなコンディションのスパイダーとは2度と出会えないだろう。
本気で購入しようかと考えている。

  by cavallino-cars | 2012-11-12 17:20 | Comments(0)

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