スポーツカーとしてのフェラーリの魅力



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もう20年以上も前になるがフェラーリの1メークレースが348 で行われ、それに参戦した。

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それまではフェラーリの速さ、美しさやサウンド、そして内装の圧倒的な美しさに魅かれた。



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レースを経験してからは車をコントロールする楽しさが加わり、今まで知らなかった速度域でコーナーに侵入し、アクセルでコントロールすることができるようになる。

そうなると今まで知らなかった世界が広がり、さらに車が好きになった。

鈴鹿の1コーナーをパスし、上りのエス字でアクセルをあけるタイミングを少し早めただけでスピンしたこと。

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モナコのクオリファイで1コーナーでブレーキをロックさせ、まっすぐエスケープゾーンまでつっこんだことや、ミラボーでスピンしたこと。ギリギリの状態で車をコントロールする楽しさと怖さを経験した。

レースをやっていた頃は中速コーナーで強い横Gを受けながらコーナーを走る。
外にふくらもとするマシンをハンドルを渾身の力でインに保持する。
当時は自分の腕がその重さに耐え切れず外の壁にぶつかる夢を何度もみた。

限界を超えた時の車の挙動をしることは非常に大切で、この経験が一般道でのドライビングを劇的に変えたのはいうまでもない。

もちろん公道でサーキットのような走りをするのは邪道だが、コーナーでテールをわずかにスライドさせるようなスピードで侵入し、アクセルで車のノーズをコントロールする楽しさは自分がこの車をコントロールしているという実感がある。
危険な速度でコーナーに侵入したり、コーナリング中にブレーキを踏んだり、アクセルを急に踏んだりすればスピンして事故に繋がる。
ステアリングを握る時のこの緊張感は、スポーツカーをドライブする醍醐味かもしれない。
しかし今のモダンカーはその限界が高すぎる上、様々なコンピューターによる制御装置によりドライバーは危険を察知することなくハイスピードでコーナーをクリアしていく。サーキット走行の経験のない免許取立ての学生でもスピードの怖さをしらずにレーシングドライバーのような速度でコーナーに入っていける。
それは非常に危険で、万一の時はおそろしく高い代償をはらうことになる。
その意味でもgt4 や308GTB(GTS) はコントロールしやすいのです。
ABSやトラクションコトロールなどのデバイスはついてはいない限界が低い分、その修正は容易だし、危険もすくない。
スポーツドライビング知識が少しでもある方ならこれほど楽しい車はない。

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同じ速度でコーナーに侵入してもブレーキング時にバンとブレーキペダルを踏んで、スパッとブレーキペダルから足を離せばフロント荷重になった車は足を離した瞬間に上を向き、アンダーステアがでて外の縁石にいっきに膨らむだろう。

しかしブレーキを踏んだ足をゆっくり離せば、ノーズダイブのまま車はインのラインをキープしてコーナーをクリアしていく。

コーナリング中もアクセルを完全に閉じることはない。
出口で若干アクセルを戻せば外にふくらみかけたノーズはスッとインにもどり、ベストなラインをトレースしていく。
これもレースから学んだひとつ。
アクセルで車の方向を微妙に調整するミッドシップの車ならではのドライビングスタイルが私は大好きだ。

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私にとってのスポーツカーとは美しく、速く、そしていかにイージーに車をコントロールできるかの3要素を持った車。
マクラーレンやウラカン、488などのモダンスポーツカーは速さという点では圧倒的に優位だが、美しさという点では私には魅力的には写らない。

488でレースに参戦すればまた見方も変わるかもしれないが、おそらく公道では素晴らしい加速やコーナリングは体験できても、スポーツカーらしく走らせるのは不可能だろう。

その速さゆえに万一の場合のダメージは致命的なものになりかねない。
348チャレンジでも不幸な事故はあったが、458チャレンジの事故に比べればドライバーのダメージは格段に軽かった。

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現代のフェラーリを走らせるには多くの安全なデヴァイスが装備されているとはいえ、70年代のフォーミュラー1と等しい性能を持ったマシンを走らせるのと同じようなもの。ドライバーにもそれなりの経験が必要な気がする。
特に若い人たちは過去の自分を思い出しても十分に注意が必要だろう。
今のモダンフェラーリやマクラーレンは免許とり立ての女子大生にでも運転することは可能だ。

アクセルで車をコントロールする楽しさを気軽に味わえるのは355くらいまでかもしれない。

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その意味でもクラシカルな308は非常に魅力的で今でも私のベストフェラーリといえる。
それにイタリアの美しい街にもつうじる美しさが加わるのだからたまらない。

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308を輸入するようになり何度もイタリアに行っているが、訪れるたびにこの国の素晴らしさに心を奪われる。

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美しい街並み、2000年以上も前のローマ帝国の建造物、

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ローマに水を今でも送り続けているこのパオラの泉は109年に作られたものです。

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70年代のフェラーリにはイタリアの街並みにも似た美しさがあります。彼らの美しさに対するこだわりはこれらの遺跡にかこまれて育ったものだけがもつDNAなのかもしれません。

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私が何度も訪れているベルガモのBrusaporto にあるDa Vittorio というレストランには女性は平日でもドレスアップして8時半くらいから夜半までディナーを楽しんで帰ります。

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これが東京のような街ならまだしも回りはオリーブやブドウ畑でいっぱいの場所なのですから驚きます。
まさに文化の違いなのでしょう。

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ここはカプリ島のホテル。こんな素晴らしい世界がイタリアにはたくさんあります。

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イタリアの古い物に対する愛情とその美しさに対する尊厳は実にすばらしいものがあります。
それは費用をおしまず今ではけっして出来ない建造物を維持していく。
過去の偉人たちへの尊敬と同じ国に生まれた誇り、そして何よりも美しいものをこよなく愛する国民性からくるのでしょう。

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上の写真はローマのナボナ広場の近くにあるHotel Raphael 。
セントポール寺院を見ながらのテラスでの食事は言葉にできないほどの感動をもたらしてくれる。
古いものと暮らす生活がどれほど素晴らしく、人生を豊かにしてくれるかをこの国に来るたびに感じる。

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クラシックな308やgt4にはそんなイタリアの素晴らしさがある。

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スポーツカーとしての機敏な走り、路面状況を正確に伝えるステアリング、素晴らしいエンジンと足回り、そして官能的なサウンド。

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今ではけっしてできない美しいボディラインや、

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手で縫製されたステアリングやシートなどの独特な美しい内装。

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他のメーカーにはないイタリアの素晴らしさがそこにはあります。
古いものと暮らす生活は実に楽しく、人生を豊かなものにしてくれる。

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  # by cavallino-cars | 2017-08-11 18:53 | Comments(0)

GTBturbo arrivo!!

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今朝、9時半にイタリアからのGTBターボが無事、通関がきれました。
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これで弊社の輸入したターボは11台。
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赤以外のものは今回が初めてです。
総生産台数わずか308台のGTBターボ。
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これから塗装の補修と整備のため工場にむかいます。
昨日の雨もすっかりあがり、イタリアのような快晴ではありませんが、雨がやんでよかったです。
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また一台魅力的なフェラーリがイタリアから日本にやってきた。
ショールームに入庫するのは9月中旬の予定。

  # by cavallino-cars | 2017-08-08 16:36 | Comments(0)

comming soon

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昨年、ローマから譲り受けたイエローのgt4がまもなく入庫する。
この車のファーストオーナーはイタリア人の有名な企業家。その後娘が結婚した際に娘婿に譲渡される。
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走行わずか18,000kmのイタリアの宝石のようなgt4が再びマーケットにでます。
オーナーはキャブレターの308にすっかり魅せられ、ファイバーボディを購入。
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その下取りとして再び、弊社にもどってくる。
入庫は今月末の予定。

  # by cavallino-cars | 2017-08-01 08:10 | Comments(0)

sold!!

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2011年7月、私はイタリアのPavia の小さな街Mortaraのコレクターからこの美しいベルリネッタを譲り受けた。
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上の写真は大井埠頭でコンテナを開け、日本の道路に初めてタッチダウンした時の画像。

東京に上陸後、正規ディーラーにてクラシケを取得。新たな日本のオーナーのガレージに移り住む。

2017年5月にプライベートレースの資金捻出のために売却を決意され、弊社に戻って来た。

一度でもサーキットでバトルをした者なら愛車までも手放すほどレースには魅力がある。
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日本でのファーストオーナーとお話したところ、この5年間でファイバーの素晴らしさは十分楽しみましたとのこと。

私も過去に246Dinoを売却し、モナコヒストリックレースに参戦したことを思い出した。
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そんなレーシングドライバーのオーナーのもとで過ごしてきたこの308GTBのコンディションは素晴らしく、アクセルを踏めば、蹴飛ばされたような加速をする。

gt4はもとより、スチール製の308とも明らかに異なる。

ボディの軽さゆえのアクセルレスポンスのよさはまさにレーシングカーのようだ。
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マフラーはシングルパイプのオリジナルを装着。

メーターの数字もダブルレターでトリップメーターも細いタイプライターのような数字のものがつく。

そのファイバーグラスの新たなオーナーが昨日正式に決まりました。

昨年Dino308gt4 を購入いただいた方で、この車に試乗されてそのレスポンスのよさにすっかり魅せられてしまったという。

それぞれ違った魅力のある美しい車だが、スポーツカーとしてはファイバーグラスのほうがまさるのは間違いない。

当時でも2台を乗り比べる機会のある方は幸運なジャーナリストくらいだったにちがいない。

40年をすぎた2017年にそんなことの出来るオーナーを実に羨ましく思う。

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1976年から生産されたファイバーボディの総数は712台。そのうち英国にデリバリされた右ハンドルが154台、アメリカ向けが200台、
ヨーロッパ本国仕様のものはわずか358台にみたない。

その358台のうちこのようなコンディションのものは何台残っているのだろう。
その意味でも非常に貴重な1台なのです。

その358台のうち、新車からイタリアにあった1台が我が家にある喜びはそのポテンシャルと同じくらいの歓びをオーナーにもたらしてくれるにちがいない。


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35年間をイタリアの1ファミリーの元で過ごし、5年間を日本のファーストオーナーのガレージで大切にされてきた1台の新たな歴史がつくられていく。

これから整備に入るため納車は8月末の予定。

納車したら是非、gt4との違いなど細かいインプレッションをお聞きしてみたい。

  # by cavallino-cars | 2017-07-12 19:10 | Comments(0)

Fiat 500C riva 



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弊社のお客様からFiat 500C rivaの話をお聞きして、調べてみました。リヴァはイタリアの有名なボートメイカー。


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リヴァとのコラボレーションで誕生したこのモデルはボートに使用されている美しいウッドをふんだんに取り入れた限定モデル。
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クーペとカブリオレの2種類でエンジンは5速マニュアル69馬力の1.2リッターと85馬力の0.9リッターツインエアターボ(5速マニュアルとAT)、0.9リッターの6速マニュアル、ツインエア、ターボの105馬力、そして1.3リッター16V ディーゼル95馬力の5速の4種類。

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モーターボートのメーカーとのコラボモデルということならやはりオープンを選びたい。

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外装が紺のメタリックに内装がホワイトのレザー。ふんだんにマホガニーが使用されているのもいい。
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上の4枚の写真は現地にある1台。日本での価格はこのところのユーロ高で400万円ほどに。
パークセンサーやウッドステアリングなどのオプションも装備。
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ウッドのステアリングは是非とも欲しい装備です。
残念ながら日本にあるほとんどの車にはウッドステアリングはついておらず、現地からのとりよせも難しいらしい。
ステップやリヤのトランクルームのカーペットにもウッドが使用されている。
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シートにはriva の刺繍もつく。
プラスティックにはない木ならではのあたたかさというか、手作り感はどこかクラシックフェラーリにもつうじるものがある。
フィアット500は私には小さすぎるが、アバルトのハイパワーバージョンよりも魅かれる1台だ。

  # by cavallino-cars | 2017-07-10 21:22 | Comments(0)

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