午前10時の約束でしたが、ナビをセットして早めに出発。
到着したのは午前8時。近くのカフェで軽くブリオッシュとカプチーノで朝食をすませ、9時にクルマを預けてあるというクルマ屋さんに到着。
あいにく天候は曇りですが、雨はまだふってきていない。
今回のシルバーのgt4のオーナーは他に赤の308gt4と208gt4も, 365gt4 2+2 の3台も所有しているコレクター。
おそらくイタリアで塗装をしなおした時に新しいものに交換したものと思われます。もしかしたらオリジナルペイントかとみま違うほどの美しさなのです。
これはフロントノーズにつくDino のエンブレム。リア同様フロントのメッキバンパーも凹みやさびなどは皆無。
中期以降の208gt4には308gt4と同様フロントに
カレロ製のフォグライトがつくようになりました。
この78年モデルは初期モデルと後期モデルの中間のもので、フロントにはDinoのバッジがつけられています。過去にも何台か同じような仕様もgt4をみたことがあります。ホィールも初期はホィールキャップがつき、後期にはGTBと同じ星形のものが標準となります。
フロントセクションには薄いテンパータイヤが納まります。
マフラーは左に1本でているのが208gt4の特徴。そのメッキバンパーのきれいさも錆など一切ない驚くべき状態です。
しかもオリジナルのマフラーのパーツナンバー108480と打刻されているものが装着。
下回りもオイル漏れは多少ありますが、これは治せるので問題ありません。
右フロントのブレーキも若干引きずっていましたが、試乗した範囲ではそれほどひどくはありません。
古いブレーキホースを新品に交換し、キャリパーをオーバーホールすれば新車のようになるはず。
装着されているタイヤは1991年製か1981年製のもの。こちらの交換の必要があります。
ハンドルのセンターにはフェラーリの跳ね馬のホーンボタンがつきますが、
オーナーの好意で購入するならもう1台の初期型のDino のものに交換してくれるという。
走行距離は33,565km。今のオーナーは9年前にこのクルマをイタリアから購入。ベルギーに持ってきた時の写真がとってあるとのこと。
ミラノナンバーがまだついています。その時の走行距離は
33,363㎞。わずか222㎞しか走っていません。オーナーはもっているだけでほとんど乗っていないといっているのがわかりました。
これはイタリアでのオーナーがイタリアの正規フェラーリ代理店のCREPARDI AUTO に1991年6月14日にこのクルマを持ち込み、このクルマが
すべてオリジナルであるということが確認できたという、今でいうクラシケのような証明書です。
鍵は残念ながらオリジナルはないですが、
マニュアル、
工具は揃っています。9年間タイミングベルトも交換していないそうなので、慎重に数キロテストドライブをした後、購入させていただきました。
また1台、オリジナルの素晴らしい固体が日本にやってきます。
空港に着くころにはすっかり雨になってしまいました。
これから小雨降るベルギーからイタリアに向かいます。
近々発売される雑誌に西川淳さんの弊社で販売した208gt4のインプレッションがでるはずです。
このクルマの魅力はそちらでもお伝えできるはずですのでお楽しみに。